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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■選挙ひとまとめ/『二十面相の娘』5巻(小原愼司)
 狂乱の選挙から一夜が開けても、ニュースは選挙のものばかり。
結果はもう皆さんご存知の通り、自民党の歴史的圧勝。

 投票率67.24%
 自民党296 公明党31 民主党113 共産党9 社民党7 国民新党4 新党日本1 諸派1 無所属18

 しげなんぞは「選挙ばかりで見るものない」とつまらなそうである。いつもいつも思いはするのだが、選挙の最中、ほかのニュースは消えてなくなってるのかね?
世間では、自民党が勝つと予測していた人でも「ここまで大勝するとは思わなかった」とか言ってるけど、そうかね?確かもっと議席取ってたときあるぞと思って調べてみたら、1986年、中曽根康弘政権時の、第38回衆議院議員総選挙、いわゆる「死んだふり解散」の時に304議席を獲得している。ああ、みなもと太郎が『風雲児たち』で松平定信を語ってるあたりで「300議席大勝利」とパロったときだ(マンガとかに絡めないと、昔のことも思いだせんのか)。もっとも、あの時は衆参同日選挙に持ち込んで与党有利を演出した結果だったが、今回は様相が違う。自民分裂で「民主有利」の声も囁かれていたのだから、小泉首相のイメージ戦略が効を奏した結果だと言える。実際、あれだけ庶民に「分かりやすい」選挙を展開させた首相も滅多にない。イヤな言い方をすれば、「大衆のレベルを熟知していた」んだけどね。
 正直、私は選挙に関しては、1980年、大平正芳首相が選挙期間中に急逝した第36回衆議院議員総選挙の時以来、興味をなくしている。自民党はあの時「弔い合戦」を標榜したが、その日本人の心情に訴えるイメージで、やはり選挙前には自民党不利の予想が大半を占めていたにもかかわらず、286議席獲得という大勝利を得た。この国の人間の大半は、結局は政治を「イメージ」でしか理解できず、その政策内容を冷静かつ客観的に見て判断するなんてことはしないのだなと実感した。それ以来、この感触は変わっていない。私が「今度の選挙はどの党がどの程度票を伸ばす」という予測すると、それは殆ど近似値で当たるのである。福岡に関しては、どの地区の誰が大勝するか僅差で勝つかまで、ほぼ的中してしまう。「一票の価値」なんて、私にとってはないに等しい。こんなんで選挙に興味を持てという方がムリだ。
 昨日、よしひと嬢とお喋りしてたときにも「自民党が勝つよ」と言い切っていたのだが、予想通りである(選挙の後ならいくらでも大きな口が叩けるじゃんと言う人もいるだろうから、結果前にちゃんと公言してたことを表明しておく)。小泉首相は争点を「郵政民営化」一本に絞った。“それが何を意味しているか”はたいして関係がない。「余計なもんに税金使うの止めようよ」程度で充分、というより、“それ以上の難しいことは大半の国民には理解できない”あるいは“考える気がない”のである。何か大衆を馬鹿にしているのか、とまた文句付ける人も出そうだが、同じ「大衆」の一人として明言しておく。日々の生活に追われてりゃ、“政治に関心を持って勉強する暇なんてない”のが普通なのだ。各党の政見放送は毎回必ず全部見てるって大人、この日本にどれだけいるってんだ。
 私は違うぞ、ちゃんと各党の政治理念や公約や実効力を全て分析しているぞと仰るあなた、あなたは実はこの国では「少数派」なのですよ(笑)。

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09月12日(月)
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