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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■優勝旗はどこで振られるか/『舞シールド21』(安永航一郎)
またまた駒大苫小牧高校野球部長の暴力問題の続報。
全く、一日一日、新しい展開を見せてくれることだね。
学校と被害者の主張が食い違い、一時は泥沼化するかと思われていたのだが、今日になって学校側が改めて被害者である部員と父親に謝罪したことで、和解が成立した模様である。
ネットでは事情もよく分からない段階から「お前らのせいで優勝が取り消されたらどうするつもりだ、いや、それが目的なんだろう」と勝手な決め付けで被害者を批判するようなことを書いていたやつもやたらいたようであるが、学校が初めから誠意ある態度を取ってさえいればたいした問題にもならなかったはずなので、そんなのが根拠のない憶測にすぎないことは、当初から気付いてなきゃおかしいのである。実際、被害者の父親は、「優勝取り消しなどにはしないでほしい」と明言している。
私がフシギで仕方がないのは、日ごろは常識もあり、冷静な判断力を持ち合わせている人であっても、スポーツに絡む問題になるとてんでマトモな判断ができなくなってしまうことだ。野球もサッカーもラグビーも、やってる最中、応援してる最中は、脳内ドーパミンが出まくりだろうから、麻薬とまるで変わらんのだよなあと、イカレた方々を見るにつけ、嘆息を禁じえないのである。
これでようやく学校側もこれまでの経緯を報告書にまとめられるようになり、高野連も審議会を開けるようになったわけである。同情論が蔓延している現状では、処分も軽くなりそうな気はするが、これだけ悪質な隠蔽工作を行った学校を実質無罪放免したりしちゃ、今後に禍根を残すことになろう。それを覚悟で世論に負けるようなら、もう高校野球から「教育」の概念は消えると断定していい。
まあ、そんなもんは既に日本中どこを探しても見当たらなくなってるから、テキトーに放置しとけば? って意見にも一理はあるんだけれどもね。
朝っつーか深夜、しげが急に「カラオケ行きたい」と言い出す。
しげの「落ち着かない病」がまた始まった感じだが、私が「薬を飲み過ぎるな」と何度も言うので、禁断症状を抑えるために、別のストレス解消法を模索し始めたようである。
こちらもそう体調はよくはなかったが、一人で夜間徘徊させるよりはマシだったので付き会うことにする。しげは私に「ブルーハーツ」も歌ってほしがっているようだった。
さすがに徹夜は死んでしまうので、2時間だけの熱唱。耳でチラチラ聞いただけの記憶しかないから、『リンダリンダ』も『終わらない歌』も『TRAIN TRAIN』もみんなどこか音程が外れる。でも歌っても改めて思ったが、ブルーハーツは本当にどの曲もメロディーラインがよく似ている。何度か練習してみれば、確かに三日でそれなりのボーカルをこなせそうだ。
ほかにもうろ覚えのアニソンを何曲か歌ったりして2時間終了。しげも気がすんだらしく、帰宅したらすぐに眠ってしまった。ただ安眠するためにしょっちゅうカラオケにも行ってられないので、何かほかにもいい手段を考えてほしいものである。
夜、テレビで森田宏幸監督の『猫の恩返し』が地上波初放送。
冒頭に「秘蔵映像」紹介、とあったので、何をやるのかな、もしかしたらジブリ美術館でしか上映していなかったアニメを放送してくれるのかな、とちょっと期待して見てみたのだが、流れたのは『そらいろのたね』『なんだろう』『On Your Mark』の三本だった。別にアニメファンには秘蔵でも何でもない映像である。でも、ナビゲーターの石川梨華と田中れいなは三本とも初見だったようで、「私、『なんだろう』の正面って初めて見たあ」とか「(『On Your Mark』の)この二人って、チャゲさんと飛鳥さんですかあ?」とか言っている。こういうオタク色に全く染まっていない初々しい姿を見ると、自らがすっかりヨゴレてしまったことを実感してしまうね。
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08月26日(金)
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