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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■メイドさんがいっぱい/DVD『金庫室の富豪刑事』
 昨日の「水野晴郎ショック」で(笑)、あっちこっちのサイトを覗いて、映画の感想などを拾い読みしてみる。
 もちろん、マトモな映画好きからは酷評を食らっているのだが、こういうときほど「批評の有効性」というものについて考え込んでしまうことはない。本気で怒っている人も多々あるのだけれど、アノ映画に怒ってどうなるんだという気がしてしまうのね。
 面白かったのは、故・深作欣二が「三田佳子はどうしてオレの映画を蹴って水野晴郎の映画に出るんだ」と怒って『シベ超3』を見に行ったあと、「天然には勝てないな」と述懐したというエピソード。深作監督だってかなり天然が入ってる人ではあるが、その人にすらこう言わせてしまうというのが、マイク・ミズノ・フィルムのものすごさである。評価の埒外にある映画を評価することくらい徒労なことはないよ。
 映画にはそれぞれの「見方」があるんで、ピーマンにステーキの味を求めるのは見当違いも甚だしいということをこの日記でもしょっちゅう書いているのだけれども、視野狭窄な人間にはそのへんのことが全然分かんないんだねえ。誰ぞが書いていたが、これはもう「映画」として楽しむのは間違いで、『シベ超』という一つのジャンルとして楽しむのが正解だろうと思われるのである。
 ま、そういう見方をすれば『スター・ウォーズ』だって『スター・ウォーズ』という映画とは別物だと考えれば何も腹は立たないのだが。


 明治時代に製作されたと思われる(恐らくは現存する日本最古の)アニメーションと思われるフィルムが、京都市の旧家で見つかったとのニュース。これまで日本最古とされるアニメーションは、1917(大正6)年の下川凹天作『芋川椋三 玄関番の巻』とされていたので、それを更に10年程さかのぼる可能性があるという。
 もっとも発見されたのはわずか50コマで、ループ状にのりで繋いであったということだから、上映したとしてもせいぜ3秒。単独の映像作品というよりは、「驚き盤(フェナキスチスコープ)」のような、繰り返しの動きを楽しんだもののようである。
 記事を読むと、これが「日本最古」とされる理由は「製作方法や一緒に見つかった映写機の製造年代から」というから、根拠としてはかなり薄弱であるように思う。それに、『芋川椋三 玄関番の巻』は曲がりなりにもフィルム一巻をかけた「映画」であるが、それとこのタイトル無しのフィルムとを同列に扱うのには疑問が残る。
 もしかしたらこの程度の「オアソビ」としてのアニメーションフィルムなら、同時期には他にも結構あったのではないかという気がするのである。同様のものが今後発見されないとも限らない、いや、「そんなんならうちにもあるぞ」と言い出すやつが出てくることだってありうると思うのである。
 別にこの発見にケチを付けたいわけではないが、日ごろマスコミの「針小棒大」な報道姿勢には腹が立つことが多いので、正式発表がまだの段階でこういう大々的な報道をするのはどうか、という疑問を呈しておきたいのである。


 昨日か一昨日だったか、深夜番組を漫然と見ていたら、何かのコーナーで、「九州初上陸! メイドカフェ!」とかいうのを放送していた。
 天神のビルの一室で営業しているらしいのだが、場所は「まんだらけ」や「とらのあな」からも近いらしい。なんかどんどんあのへんがオタクスポットと化しつつあるな。
 ドアを開けて一歩入ると、メイドさんが「いらっしゃいませ、ご主人様」と出迎えてくれる。ここで即座に「主人モード」にココロを切り替えられることが、この店が楽しむためのコツなのであろう。
 メイドさんは口調がメイドさんなだけで、あとは普通の喫茶店のウェイトレスさんと特に変わったところはない。その点、いかがわしい期待はしちゃいけないよ。別にずっとそばにいてくれるわけじゃなさそうだから。
 食事はオムライスがお勧めらしいが、値段も700円前後で普通と言ったところだろう。ケチャップでオムライスの上に好きな文字を書いてもらえるそうで、そこでどんな字を書いてもらうかでオタクのセンスが問われるところだと思われる。間違っても「君の○○○○○○○○○○」とか書かせちゃダメなんである。

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08月20日(土)
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