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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■危険が迫っていても手抜き/『GUNSMITH CATS BURST(ガンスミスキャッツ バースト)』1巻(園田健一)
 劇団のですね、あるメンバーのですね、掲示板にですね、書き込みがあったんですけどね、そこにこういう文句がありまして。
 「ヲタク名義に尽きます」
 いや、それは「冥利に尽きる」だっ!

 ※冥利(みょうり)に尽(つ)きる
 自分の立場や職業などによって受ける恩恵が、もったいないほどありがたい。「役者―」(旺文社 『旺文社国語辞典[第九版]』)
 
 「名義に尽きる」ってなんだよ、意味不明じゃないか。名前とか肩書きをたくさん持ってて、もう作りすぎてこれ以上は作れないってことか。「私はアニメオタクでマンガオタクで特撮オタクでアイドルオタクでゲームオタクでミリタリーオタクで乙女系で……」って、そういうことか。
 これがメンバー本人の文章だったらですね、私も遠慮なく突っ込むんですよ。でも、書いてらっしゃるのはそのメンバーのお友達の方。横から無関係な私が「言葉間違えてますよ」なんてとても言えるもんじゃない。
 気になるのは、その書き込みにレスを付けてるメンバーのコ、「それを言うなら『冥利』でしょー?」とか突っ込み入れるかと思ったら、全然してないのね。やっぱりお友達に遠慮してできなかったのか、それともそのコも言葉を知らなかったのか……? うう、気になる(本人に聞けよ)。
 ああ、一応その子のサイトにもリンク張ってますけど、誰のことかなーとか探さないであげてくださいね。
 

 先週の映画興行収入、一位はなんと、ドリームワークスのフルCGアニメ『マダガスカル』だった。ちょっとこれは驚きである。
 アニメ関係はとりあえず見たいことは見たいので、一応、しげに声をかけてはみたのだが、ニベもなかった。設定を聞く限り、「都会生活に慣れた動物たちが、マダガスカルで苦労する」って、「まんま『ジャングル大帝』じゃん!」と思っちゃったので、それほど興味が惹かれなかった。レオが実は都会育ちだってこと、もう忘れてる人も多くないかな。別に「動物もの」に拘らなきゃ、「都会人が田舎で苦労する」話なんていくらでもあるわけで、『おもひでぽろぽろ』のパクリだと言おうと思えば言えるのである。要するに新味というものがまるでない。
 更に言うなら、主人公の動物たちもマダガスカルの動物たちも、全部CGで擬人化されているわけである。それで「都会」のキャラと「自然」のキャラの絵的な違いが表現できるものかどうか? いろいろ疑問があったので、みんな気持ちは似たようなものだろう、たいしてヒットはしないんじゃないかと思っていたのだが、全然そんなことはなかったのだね。
 公開2日間の成績は、動員が24万人、興収が3億円。これは今年の3月の『シャーク・テイル』(興収20億円)を上回って、興収30億円も狙えそうな勢いだということである。
 そうかあ、『シュレック』『シュレック2』よりも上ってことは、やっぱり世間の親たちは毒のあるアニメよりもキレイゴトのアニメの方がお気に入りということなんだねえ。ますます私の趣味の映画ではなさそうな気配が濃厚で、どんどん興味はなくなりつつあるのだけれど、ヒットする作品をヒットしているという理由で毛嫌いするのはあまりに狭量というものである。一回、アタマをリセットして、見に行った方がいいカなあと思うのだが、それを言い出すとほかにも見たいアニメはあって、実は『ミュウと波導の勇者ルカリオ』も『NARUTO 大激突!幻の地底遺跡だってばよ』も『金色のガッシュベル!! メカバルカンの来襲』も見たいのである。でもさすがにコレを全部見るなんて言い出したら、しげがどれだけ怒り出すか見当もつかない。大半は諦めてテレビ放送を待つしかないのだが、民放が殆どだから見逃すこと多いんだよなあ。
 それにしても今夏のアニメは小粒なやつが多い。昨年の「大作」連発が印象的だったせいもあるが、「目玉」がないんだよなあ。予想通り『鋼の錬金術師』もはやばやとベストテン圏外に去ってしまった。『キネマ旬報』でも「中高生以外に広がりがない」と書かれてしまっているくらいで、やはり映画としての体裁を整えることをもうちょっと考えた方がよかったよなあと思う。


 宮城県沖地震の続報。

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08月17日(水)
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