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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■対策なんて何もない/『素晴らしき特撮人生』(佐原健二)
 しげのクスリがまた切れたので(飲みすぎだっちゅーの)、病院に回って処方してもらう。
 医者からも「飲みすぎですよ」と注意されているのだが、「だって落ち着かんっちゃもん」とすぐに飲み過ぎてしまう。マリリン・モンローみたいになりゃしないかと(スタイルのことではない)心配しているのだが、もう完全にヤク中状態で、クスリが手放せなくなってしまっているのである。飲んでないときは今まで以上に情緒不安定で、部屋の中を意味なくウロウロ歩き回っているのだから全く始末に悪い。
 結局、心を落ち着けられるのは自分自身で、自分以外の何かに頼っちゃダメってことか。


 合同庁舎の郵便局で、新しく通帳を作る。
 局員さんに「お名前の漢字が違うようですが」と言われて、また説明に手間がかかる。前にも日記に書いたが、戸籍係が漢字を書き間違えたおかげて、私の名字は先祖代々の本当の漢字と、戸籍の漢字と、更に父の名字の漢字の三者が全部違ってしまっているのだ。どれに統一にするにしても手間がやたらかかるので、結局放り出したままである。しようがなく、もう一度書き直すが、その訂正印の印鑑の漢字がまた字体が違うことにまでは局員さんは気がつかなかったようだ(笑)。


 父のマンションに通帳を届けに行って、やや遅めの朝食を福岡空港国際線のレストランで。
 うちと父のとことを往復するときには必ずその横を通るのだが、国際線の中にまでは入ったことがない。見物がてら中を見回るが、周囲を飛び交う言葉は韓国語ばかりだ。ハワイ航路もなくなっちゃうし、韓国線と言い換えたほうがいい感じね。
 送迎ロビーで飛行機の離着陸をちょっと見物して、買い物を少し。売ってる品はハンカチやらTシャツやら湯飲みやらマグカップやら扇子やら、全部、浮世絵柄である。まさにエキゾチック・ジャパンってな感じだが、Tシャツの柄で「新撰組の格好をしたポパイ」があったのには笑った。アチラの人には「シンセングミ」は理解可能なのだろうか。更に発見したのは「花魁ベティ・ブープ」(「ベティ・ザ・ゲイシャ」と言った方がいいのか?)。これが実に可愛い。『ロジャー・ラビット』じゃ、「モノクロじゃ仕事ないのよね」とボヤいてたベティさんだけれど、ちゃんと色を塗られて仕事も見つけているのである。よかったよかった。
 一階のロビーで小さな海洋写真展などが開かれている。その横にリンドバーグ夫妻が福岡空港まで乗ってきたという飛行機の模型が展示してあって、その時の写真も公開されている。昭和四年のことだそうで、さすがに父もこのころには生まれていない。これはまだあの「リンドバーグ事件」が起きる前だろうか。先日、あの悲しい事件を元にしたクリスティーの小説を映画化した『オリエント急行殺人事件』のBS放送を見たばかりだったので、夫妻の笑顔が何となく寂しげに見えた。


 父を博多駅で下ろして、いったん帰宅して一休みする。
 何気なくテレビを見ていると、また地震のテロップが流れる。
 今度は前々から危険区域とされていた「宮城県沖」である。マグニチュードは7.2、震度は6弱を記録した地域もあるとか。負傷者もかなり出た由である。
 印象としては福岡の西方沖地震と同程度のような気がする。新築されたばかりのプールの天井が落下して二十人以上が怪我したとかで、地震に対する防備が福岡よりも進んでいたはずの宮城でこのテイタラクかと思うと、本気で国の地震対策なんて口だけじゃないかという気がしてくる。
 『地震列島』って映画のタイトルがフィクションじゃなくて切実感を伴って聞こえる状況になってしまっている。しかしもっと悲しいのは、地震対策がマトモに行われない行政の現状である。『地震無防備列島』と言い直した方がいいんじゃないのか。我々の税金は、ホント、どこにどう使われてるんだろうかね。


 天神の福家書店で京都帰りのよしひと嬢と待ち合わせ。
 ゲームの攻略本を探しているということで、ジュンク堂、紀伊国屋と何軒か本屋を回るが、売り切れでないとのこと。
 喫茶店でひと休憩でも、とスターバックスなどを回って見るがどこも満席。結局、天神コアの七階レストラン街まで登って、そこの喫茶店でお土産交換などする。

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08月16日(火)
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