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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■オタク道に女は要らない/『花も嵐も 女優・田中絹代の生涯』(古川薫)
 日記開設から6周年。たびたび日記が飛んでて申し訳ない限りですが。
 でも、お客さんは確実に増えていってるんで、自分でもフシギで。読み返しても「つまんないこと言ってるな、こいつ」としか思えないんですが。
 何度か書いてることですが、勘違いする人が多いんで、改めて一言。私ゃ自分の文章で「啓蒙」しようなんてこれっぽっちも考えちゃいません。「あいつらバカか」とやたら過激な言葉を使うのは、そう書かないとナアナアな文章にしかならないからです。
 だって、宮崎アニメ見て「日本のアニメは世界最高!」なんてホザイてるやつを「バカ」以外のどんな言葉で表現すればいいですか?


 またまた父から突然の電話。
 もちろん父から電話がかかってくるときはいつも突然なのだが、電話に私が出られないと後で必ず「なんで出らんやったとか」と悪態をついてくるので、間が悪いときにかけて来られると非常に鬱陶しいのである。でもどういうわけだかオヤジの電話って、間が悪いときに限ってかけて来るんだよな。不思議と。
 用件は盆休みに旅行の予約が取れたということで、覚えとけというものであったが、ちゃんと忘れないでほしいのは父のほうである。今月14日にどこぞに鵜飼いを見に行くぞということであるが、私の視力でそれが楽しめるかどうかはちょっと疑問である。
 けれど14日ということは、見事に三井グリーンランドの『仮面ライダー響鬼』のヒビキ&イブキ・トーク・ショーとかぶってしまった。さすがに親父を遊園地に誘うわけにもいかないので(しかもどうやら徹夜で並ばないと座れないらしい)、こっちはもう諦めるしかないのであるが、客が押し寄せると初めから分かってるようなイベントは、ちゃんとチケットを発行してほしいものである。それをしないってことは役者さんを所詮は「客寄せ要因」としてしか考えてないってことだからなあ。


 神奈川県藤沢の映画館「フジサワ中央」では、映画『電車男』に「オタク特別料金」が設けられてるんだそうな。窓口で「オタク一枚」と自己申告すると、1300円で入れるということである。オタクである証明は特に要らないということだから、別にあえて百式Tシャツを着て行かなくてもOKなのだ(笑)。
話題作りとしても面白いが、何より「このシステムを知った非オタクがあえて『オタク』と名乗って入場できるかどうか」、試金石になっているところが興味津々である。さらに言えば劇場での表記は「ヲタク特別料金」となっているそうで、やや自虐的かつ差別的ニュアンスのあるこの表記には、たとえオタクとしての自覚があってもためらいを感じる人もいるだろう。
で、実際にどれだけの人がこの「特別料金」を利用しているかというと、劇場の話によれば「約半分」だそうな。
 さて、ここであまり根拠のない「試算」をしてみたいのだが、即ちロングラン・ヒットを飛ばしている『電車男』を見に来ている客の中で、「本物のオタク」はどれくらいいるか、という試算である。これが単純に「半数」と断定はできないのが現代オタク事情のややこしいところだ。
 つまり、「自分はオタクだ」と自覚し、そのことに恥ずかしさも全く感じてない人、濃いか薄いかは関係なく、こういう人は「純粋オタク」であると認めよう。彼(彼女)は、確実に「オタク一枚」と口にして入場することができる。
 問題となるのは、客観的に見て充分オタクなのだが、それを世間的にひた隠しにしている「隠れオタク」である。こういう人はたとえ料金が安くなろうと絶対に「オタク一枚」とは言わない。外出時には服装にも気を遣って正体がバレないようにしている可能性は大である。しかし、オタクの浸透度がかなり高くなっている現在、こういうパターンの人間はかなり少なくなっていると見ていいのではないか。彼(彼女)は「非オタク」の中に紛れ込んでいるかもしれないが、データを左右するほどではないと考えられる。

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08月03日(水)
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