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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■星に花火/『新吼えろペン』2巻(島本和彦)
『ウルトラマンマックス』第五話「出現、怪獣島!」(装甲怪獣レッドキング/両棲怪獣サラマドン/飛膜怪獣パラグラー/電脳珍獣ピグモン登場)。
なつかしの初代『ウルトラマン』「怪獣無法地帯」のリメイク。前作からはレッドキングとピグモンが継承されての登場で、怪獣ファンとしては喜びたいところだけれど、物語自体はまるで高揚感を得られない。
まず、いきなり出現した謎の島に、DASHよりも先にトレジャーハンターたちが侵入してるという設定がヘンだけれども、またこいつらが定番過ぎるくらいにDASHの妨害をしまくるのが、ドラマ展開上ある程度は必要とは言え、説得力に欠けている。ものすごい犯罪を犯そうとしてるんだから、そこまでの行動に出るからにはよっぽど切実な理由とか緊急事態とかがなきゃなんないはずだし、何らかの心の葛藤だって描いてしかるべきなんだが、脚本はそんな緊張感を少しも描き出そうとしないのだ。いくらなんでもダッシュバードをぶち壊すのは笑いの種でしかない。そんな、駐車場荒らしじゃあるまいし、戦闘機のコックピットを簡単に壊させていいものか(カイトたちは開けっ放しで出てったのかよ)。
昔は、子供だましでない脚本を志す人は、こういうところでも手抜きはしなかったものだ。こんなテイタラクなら、たとえ印象が暗かろうと前シリーズの方がよっぽどマシである。蛍雪次郎さんにインディ・ジョーンズの格好をさせるのもどうかと思う。
怪獣の分類名が「どくろ怪獣→装甲怪獣」(レッドキング)、「友好珍獣→電脳珍獣」(ピグモン)と変わっちゃったことも気に入らない。着ぐるみの出来が40年前のものよりなんかチャチになっちゃってるのはどうしたものかね。
貶しどころ満載だけれども、強いてよかった点を挙げれば、「怪獣島が移動し、日本に迫ってくる」という設定が、これまたなつかしの一峰大二作のコミック版『ウルトラマン』を踏襲していたことである。まあ、何で島が動くんだって説明、まさかコミックのまんま「島がホンダワラで出来ている」なんてことにはしないと思うけれども、今のところ前編の段階では何の説明もない。もしかしたら後編でも何も説明しないつもりじゃないかという不安があるんだが、そこまで脚本家がアホだったら、円谷はもう脚本のチェック機能がゼロどころかマイナスになっていると判断するしかなくなるなあ。
アメリカ航空宇宙局(NASA)が、昨29日に、太陽系の最遠部に冥王星よりも1.5倍大型な「第10番惑星」を発見したと発表。
これまた“第10番惑星と認定されたなら”、教科書を書き替えなきゃなんない大事態だけれども、発見された場所が例の小天体が群集している「カイパーベルト」の中だし、これまでに発見されてきた第十番惑星候補を押しのけてまでわざわざ認定しなきゃならないものかどうか、今の段階での発表はちょっと早計じゃないかと思える。周知のごとく、冥王星ですらその大きさから(月より小さい)惑星と認めるべきではないという意見も多いのだから。
まあオタク的には惑星の新名称はいったいどうなるのかとか気にはなる。神様の名前、殆ど使い果たしてるからなあ。言っちゃなんだが、小惑星や衛星にポコポコ付けすぎたのだ。せめてジュノー(ヘラ)くらいは取って置けばよかったのに。けれどその昔、世紀の大誤報であった「第一番惑星」(もちろん水星の内側にあるという意味)にいったんは付けられた「バルカン」はまずないところだろう。太陽から遠すぎるのに火の神はちょっとね。あと考えられる手は、今後も惑星が発見されることを想定して、冥王星1、冥王星2と番号を付けてく方法が残ってるけど、何だかこのまま「2003UB313」という名称のまま、定着しちゃうような気もする。こうなるともう味気ないっつーか、どうでもいい気になってくるよなあ。
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07月30日(土)
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