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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■変態天国/映画『黒薔薇の館』
えーっと、何年か前にも似たような事件があったような気がするぞ、の少女監禁事件。
と言っても、事件そのものは昨年3月に起こったものだとか。
北海道在住の無職・小林泰剛容疑者(24歳)は、インターネットのチャット上で女性を装って、兵庫県赤穂市の少女(当時18歳)と知り合う。しばらくすると小林容疑者は本性をあらわして、「やくざを送り込んでお前の家をつぶしてやる。家を出ろ」などと言って少女を脅す。怖くなった少女は小林容疑者の言うままに上京した(ここんところがどうも納得できないところである。どうして警察に通報しようとしなかったのか?)。
東京都渋谷区のホテルに呼び出された少女は、小林容疑者から逃げられないように首輪をつけられ監禁され、顔を殴られるなどの暴行を受ける。それ以外にどんなことをされたかは知りたくもない。6月にすきを見つけた少女が逃げ出すまで、監禁は3ヶ月に渡ったとか。
どこぞのダイレクト・メールみたいに定期的に来るのが、この手の事件である。誤解を招く表現であることを承知の上であえて言えば、いたいけな少女を性奴隷にしたいという願望は、去勢でもされてない限り男性には確実に存在するものだ(年上好みの人もいらっしゃるでしょうが、ここは単純に男性は女性を支配したい欲望を本能的に持っているということを言いたいわけです)。サディズムと性衝動は密接に結びついているので、これがなきゃ、子孫繁栄だってできやしない。
もちろん、世の男性がみな、自分の性衝動を開放して生きているわけではない。しかし、内なる猛獣を飼いならして日常を生きることができない男性も何割かの割合で存在することも現実なのであって、だから痴漢にしろレイプにしろ、「あってはならないこと」ではあるが、同時に根絶することが不可能な「確実に起こること」でもあるのだ。
ならばどうして「予防」も「対処」もできないのか、と事件が「再発」するたびに胸糞悪い思いをまたしなければならないのだが、コトはそう単純ではない。
小林容疑者は、2002年にも、北海道江別市の自宅に同居させていた21歳と19歳の女性に対する監禁容疑で逮捕され、傷害罪などで起訴されている。そのときは、札幌地裁の公判で、「ハーレムをつくる」などと言って複数の女性と同居し、日常的な暴行で女性を服従させたことが明らかになっている。複数の女性とも結婚、離婚を繰り返しており、予想通り、女性を監禁・暴行するパソコンのエロゲーにも熱中していた。
あまりにも「定番通り」の経歴の持ち主で、だとしたらこんなやつをどうして放置しといたのか、保護観察処分などとは生ぬるい、とっとと刑務所にぶち込んでおけばよかったではないか、と怒りを押さえきれない人は多いと思う。しかし、今やもう、「この程度の人間」はそのへんにザラにゴロゴロしている。風俗の店で変態プレイに興じてる連中まで「性犯罪予備軍」だと判断してしまったら、朝の挨拶を交わしてる一見気のよさそうな隣の家のオジサンや、裏の会社のシャチョーさんまでタイホしなきゃならなくなるかもしれない。大げさだ、と感じる人もいるかもしれないが、自分が明日、酔っ払って女の子に痴漢行為を働いたりすることは絶対にない、と断言する男は、100%確実に将来痴漢行為を働くだろう。「自分は大丈夫だ」なんて言ってるやつくらい、信頼できない人間もいないのである。
もしも警察が「犯罪者予備軍」を取り締まれるのなら、少なく見積もっても成人男性の半分はタイホされてしまってもおかしくはない。もちろんそんなことは無理な話で、日本において「加害者の人権」が何でここまで守られてるかといえば、男性の殆どが「脛に傷持つ身」であるからなのだ。誰が自分で自分を取り締まるように法律を厳しくせよと本気で主張するだろうか。男性で「もっと性犯罪に関する法規制を厳しくしろ」と主張している連中は、自分がその法律に引っかかる可能性に気がついていない愚か者か、イ○ポのどちらかであろう。
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05月12日(木)
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