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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■ダウナー、ダウナー/『ONE PIECE ワンピース』巻三十七(尾田栄一郎)
 劇団メンバーのみんなのブログ、読みやすいものが多いんで、私もこの日記の行間をちょっと空けるくらいのことをしたいのだが、どうやったらいいのか分からない。いろいろタグをいじくってみたのだが、これが全然変化なし。もう何年も日記書きつづけてるってのに、未だにパソコンに慣れてないのである。パソコンに詳しい方、誰か上達のヒケツを教えて頂けないものでしょうか。


 何だかいつまで続くんだって感じの、しげの鬱。
 今日もポプラで鶏天弁当とミックス弁当を買って、車の中で二人で分けて食べる。しげはこれがかなり気に入ったらしく、食ってる最中、ずっとニコニコしているので、その流れで映画に行こうかと誘ってみたのだが、途端に渋い顔になる。
 「せっかくラブラブなのがなくなっちゃう」というのだが、何をどうすればしげのいう「ラブラブ」になるのかが見当もつかない。バカップルを演じたら、それでしげの心は満たされるのか? 「演技でもいい」としょっちゅう言ってるが、実際にやってみたときに「いつものアンタじゃない」とかえって情緒不安定の度合いが増しちゃったことがあったので、しげの言をマトモに受け取ることもできないのである。
 しげは、帰宅した後、突然またコンビニに出かけたかと思ったら、イクラ丼を買ってきた。しかも千円近くする巨大イクラ丼である。
 「アンタを驚かせようと思って」というのだが、確かにビックリした。そりゃあ、私はイクラが好きだ。回転寿司で、イクラにキュウリがくっついて来るのを見ると、「姑息なマネをするんじゃねえ!」と、キュウリをどけてイクラだけで食べるような人間である。一度、ドンブリいっぱいのイクラを食ってみたいなあというのは夢でもあった。
 けれど、嬉しくはあってもこれがしげの情緒不安定から来る行為だと思うと、素直に喜べないのである。給料日前でそんなに贅沢できるわけでもないのだから、無理してこんなの買って来なくてもいいし、第一、しげが作ってくれていたミートボールスープも私はもう食べていたのである。
 ただ、こういうことを書くとまたしげがシュンとしかねないので念のため書いておくが、こういうトンチンカンをやらかすところも(もちろん鬱も)含めて、私はしげと一生添い遂げたいと思っているのである。もう十年以上も一緒にのたくってるんだから、そこんとこの気持ちにいい加減気づいてくれてもいいんじゃないかと思うのだが、これが全然しげに伝わらないのがココロの不思議というやつだろうかと首をひねるしかないのである。


 チャンネルNECOで「みうらじゅん的映画祭」特集で映画『大巨獣ガッパ』。
 みうらさんが、「ガッパやギララやゴケミドロのようなB級作品を再評価することが、タランティーノをやっつけることになるんだぞ」の主張に大きく頷く。もっとも私は、これらの作品を「B級」と認識したことはないんだけどね。予算ってことでA級B級を分けるんだったら、日本映画はハリウッド映画に比べたら全てB級になるわな。トホホな部分はクロサワにだってあるのだ。
「昔、テレビで見た」とかいう特撮ファンはいっぱいいるけれども、「ガッパ」を劇場で見たって人にはあまり会ったことはない。私と同年輩か、それよりちょっと上くらいの人しか、こんなもん見たがるやつはいないので、それもいたし方がないのだが、当時私は劇場から出てきながら、心の中でみうらさんが「脱力もの」と評する「ガッパの歌」を涙しつつリピートしていた。『ガッパ』がイギリス製怪獣映画『怪獣ゴルゴ』のかなり露骨な「換骨奪胎」であることを知ったのは後年のことで、親子ガッパの再会に、ガキの私は素直に感動していたのである。
 だもんで、あまりトホホな映画であるかのように紹介されるのはちょっと悲しいものを感じてしまうのだが(確かに「亀」が当たったから次は「河童」という日活の発想は何だかなあだけれども)、ムカシの特撮映画なんて見る気もしない、なんて似非オタクがちょっとでも減ってくれるんなら、トンデモ的な紹介の仕方にもガマンしなきゃならんかなとも思うのである。悔しいけど。


 マンガ、尾田栄一郎『ONE PIECE ワンピース』巻三十七(集英社)。

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05月11日(水)
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