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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■あえて取材しないという選択を取れないのは何故?/『弁護士のくず』2巻(井浦秀夫)
 平日だけれども、土曜日の休日出勤の代休で休み。
 朝から夕方までは家でゴロゴロしながら日記の更新など。平日は体力使い果たして寝てしまうことも多いので、なかなか書くに書けないのである。

 テレビのニュースは相変わらず兵庫県尼崎市JR福知山線の脱線事故の詳報。
 平日はワイドショーを見ることがないので、どういった塩梅かと思ってチャンネルをひねり回してみるのだが、なんだかもう、ゲンナリするほどに酷い。いや、腹立ちは、事故を引き起こした責任のあるJR西日本に対するものと、テレビの過剰報道との両方に分かれるのである。
 JR西日本に対しては、1991年に起きた「信楽高原鉄道事故」 (JR列車と信楽高原鉄道車両が正面衝突し、死者42名を出した事故。複線でJR列車が一時停止して信楽列車をやり過ごさなきゃならないのを、ダイヤを気にしてJR列車が単線に突っ込んでいったために起きた)の時の教訓を何一つ生かせていなかったという憤りである。関係者に緘口令を敷いた隠蔽体質、責任のなすりつけ、今回の事故と全く変化がない。
 しかし、悲しみもまだ癒えない遺族に証言を強要し、それを「JRの体質をたてなおすためにはこれしか方法がない」と言い訳するみのもんたを見ていると、「デタラメこいてるんじゃねえ」と横っ面を張っ倒したくなる。“いつ、誰がテレビにそんなことをしろと頼んだ?”視聴率稼ぎが目的の連中に善人面されることくらいむかっ腹が立つことはない。
 しかもこいつら、ついこないだまで「ボウリング場で宴会」がどうのと非難しまくってたくせに、「JR西日本の管内放送では、その日、死者が出たとも脱線事故だとも一切放送しなかったために、事故の規模を知らずにボウリングに参加していた可能性があります」といけしゃあしゃあと喋ってやがる。
 一般のアンケートでも、今回の事故は「個人の問題ではなく、JR西日本の体質が問題」とする意見が圧倒的に多かった。その世論を受けて、マスコミはコロリと個人攻撃を止めて、システム批判に切り換えているのである。この節操のなさ、定見のなさは何だ。
 人の生き死にをショー化していながら(でなきゃなんでこうもBGMにアニソンが流れまくるのだ。これが「演出」でなくてなんだと言うのだ)、こういうキレイゴトを垂れ流す行為が、逆説的に生命を軽んじる結果になっていることになぜ気づかない。みのもんたの言は、「またこんなに人が死にましたねえ。たくさん死ねば死ぬほど、取材する対象が増えてショーを続けられますねえ。もっともっと事故が起きませんかねえ」と言っているに等しい。
 昼日中からテレビを見ることがあまりないので、断言はしかねるが、みのもんた、いつもあんな調子なのか? でもって、みのファンの主婦連は、アレを聞いて「もっともだ」とか頷いてるのか? あんな白々しい演出にコロリと騙されてるのか?
 なんだかもう、信じられない世界が真昼の日本を覆っているようである。


 夕方から、ラクーンドッグさんの誘いで、基礎練習に参加。
 その前に、細川嬢をしげの車に乗せてかなきゃならなかったので、いったん別の場所で待ち合わせ。ところがこれがひでえ渋滞に巻き込まれてしまって、5時前に家を出たのに、千代町の「パピヨン」に着いたのは六時過ぎ。本当なら六時前には着いているはずである。
 ラクーンドッグさんとは本屋で合流、そのあと「パピオ」の練習場に向かう。
 練習場自体は10時半まで予約を入れていたそうだが、私は明日からまた仕事なので、そこまで付き合っていたら体力を消耗してしまう。ただでさえ病み上がりなので、最初の基礎練習と「フルーツバスケット」まで付き合わせてもらった。
 キソレンったって、もう何年もまともに体を動かしていないので、腹筋も背筋も腕立て伏せもどれ一つとして満足にいかない。まるで体が曲がらず、すぐにへたばる。細川嬢もしげも、体が動かないようなことを口にするが、中年の私に比べれば段違いによく動いている。

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05月09日(月)
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