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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■批判は言葉で言え/『WāqWāq(ワークワーク)』3巻(藤崎竜)
俳優の小林勝彦氏が、6日、肝細胞がんで死去。享年68。
脇役一筋という方だったので、出演したドラマ、映画、アニメなどは無数にあるが、それ故にどれを代表作と呼んでいいかは分からないくらいである。名前を聞いて「誰だっけ?」と首をひねられる方も、顔写真を見れば、「ああ、この人」とすぐに思い出せるくらい、一般の人にも身近な役者さんで、時代劇、現代劇を問わず、善人から悪人まで、チンピラから殿様、軽い役から重厚な役まで、何でもこなされていた。
近年は声優としての活動の方が目立っていたように思う。『スター・ウォーズ』シリーズの銀河皇帝パルパティーンは故・千葉耕市氏がアテていたのを小林さんが引き継いでおられたが、これでまた新しい皇帝探しをしなければならなくなった。こういった声優交代が一番悲しい。
特撮ファンには『快傑ズバット』23話の「紅フォックス」役の人と言ったほうが顔が思い浮かぶだろうか? こういう方こそが映画、ドラマの根底を支えていらっしゃるわけで、68歳での死去というのはなんとしても若すぎる。
最近はマンガ家の雑賀陽平さんのケースと言い、沈鬱な気持ちになるような逝去のニュースが多くて、日記に書くのは避けてたんだけれども、地道に活動されていた方が亡くなっても、日記等で取り上げられるケースが少ないので、書かでものことを記した。やっぱり、若い人にはもっともっと本や映画を見てほしいのである。
これもまた、悲しいニュース。
『名探偵コナン』の作者、青山剛昌さんの出身地の鳥取県大栄町にある「コナン大橋」(知らない人もいるでしようが、そういうのがあるんですよ)に設置されている「江戸川コナン」のブロンズ像が、4月30日から5月1日にかけて破損されるという被害にあっていたとか。
「コナン大橋」には、西北に虫眼鏡を持った像が、東北にも立像が建てられていたのだが、前者は右腕が接合部分からもぎ取られて橋の欄干に捨てられており、後者の立像はトレードマークの眼鏡が切り取られていた。しかも被害は今回が初めてではなく、これまでに六回も壊されているとか。修理総額は約二百十万円。今回の被害は更に百万円を超える可能性もあるということである。このような悪質ないたずらが続けば、立像の設置自体を考え直さなければならなくなるのではないか。
モノはブロンズ像である。ちょっと叩いて壊れるとか、そういうものではないから、犯人は「コナン」に対してかなり悪意を抱いていると考えられる。私も日記等で「コナン批判」をやらかしているから、容疑者の一人になるかもしれないが(しまった! 身内としか会ってないからアリバイがない!)、もし犯人が本当に「コナン嫌い」だったとしても、こういう形での復讐には憤りを覚える。
確かに私は『コナン』というマンガを読むたびに腹を立てている。トリックがチャチだとか、そういうレベルではない。作者の青山剛昌はミステリーを愛しているフリをしていながら、その実、バカにしている。既成作品のトリックを、作品名を含めてバラして平然としているのが何よりの証拠だ。最低限のマナーすら心得ない人間を、どうして評価できるだろうか?(こないだ見たアニメの再放送では、コナン・ドイルのある有名な作品のトリックをバラした上、コナンに「こんなチャチな事件なんか、扱いたくない」とか言わせていた。アニメスタッフもどれだけ思い上がっているかがよく分かる)
しかし、だからと言ってブロンズ像を破壊する正当な理由になどならないことは当然のことだ。そんなことをして何になる? 青山剛昌が改心してマトモなミステリーを書く気になるとでもいうのか? ならんぞ、絶対。何の効果もないのに、こんな阿呆な復讐を企てるのは、何か事件が起きたとき、犯人の親族の家にまでイタズラ電話をかけるような下劣なヤカラと同じ行為、いや、反日デモのついでに、鬱憤晴らしに破壊活動を行った中国人と同様の、知能レベルが著しく低い狂気の沙汰である。
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05月07日(土)
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