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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■パーセントの疑問/舞台中継『ロミオとジュリエット』(蜷川幸雄演出版)
遅く起きた朝は『ケロロ軍曹』第51話「ケロロ小隊 撤退!さらばペコポンよであります」。
いかにも最終回っぽいタイトルだけれど、土曜朝10時の時間帯での放送が今週で終わりってことで、来週からは金曜夕方6時のゴールデンタイムに移行するのである。つまりそれだけケロロ人気が沸騰してるってことなんだろうけれど、人気番組でも時間帯が動くと急激に視聴率低下、ということもよくあることなので、宣伝にはいっそう力を入れてほしいものだ。
ただねえ、原作にもあったこの「さよならだけどさよならじゃなかった」パターン、もうこれまでのマンガ、アニメで腐るほど見せられてきてはいるので、せっかく30分一話で丸々見せようっていうんだから、もう少し工夫してほしかったと思うのである。ただのお子様向けアニメにならそんな期待は持たないんだけれど、パターンを踏襲しつつもそこに新しい一手を投じてきた佐藤順一監督作品だからね。
かつて関わりのあった人たちとの記憶も消去、というパターンも「またかよ」だけれど、単に使い古されているネタだからだってだけじゃなくて、地球征服をしようとしてる宇宙人がいちいち記憶消去をしなきゃならない意味なんてない。原作の段階からこれ「ムリだよなあ」と思ってたんで、いっそのこと省いちゃってもよかったんじゃないか。
あと小ネタで、最初に出てきたケロロ上司は、『ウルトラセブン』最終回一話前第48話「史上最大の侵略(前編)」のセブン上司のパロ。40代にはオタクでなくても常識のこういう説明も、若い人には必要になるのである。やれやれ。姿はぼやけているけれど、つまりこの上司、ケロロと同じ姿をしているのね。と考えると、これが「決戦!ケロロ小隊24時」の「新ケロロ軍曹」の伏線になってるのかも? いや、そもそも「隊長としての資質を持っている=ケロロの姿」と考えることもできるわけで、ケロロ自体が上司の、あるいはそのまた上司の……なんて考えると、「SFだなあ」と思ってニヤリとしたくなる。
あ、それから今更だけど、原作の第50回小学館漫画賞児童向け部門受賞は嬉しかった。某社の漫画賞と違って、小学館は他社作品でも気前よく賞をくれるところが素晴らしいと思うのである。
CSテレ朝チャンネルで『クレヨンしんちゃん』一挙放送。まったりしてたころのしんちゃんもいいなあ。
実はまだ名称が確定していなくて、それが問題視されている「福岡県西方沖地震(仮称)」のニュース、新聞でもネットでもめぼしい情報はかなり減ってきていて、もう「山は越えた」という情報もあるのだが、その一方で、「マグニチュード7程度の地震が発生する確率が、これまでは今後30年間で0.4%だったのが、7%に上がった」という情報も流れている。
と言っても、こんなふうに数字で表されたところで、これが確率的にどの程度の「起こりやすさ」を意味しているのか、私のようなシロウトにはよく分からない。降水確率の「50%」が、「降る確率が半々」という意味でないことはよく知られているし、10%なら傘を用意しておけというのは常識みたいなものだ。その伝で行くなら、この7%という数字も「かなりの確立で怒る」という意味に解釈しなければならないのではないか。けれどそういった具体的な説明は全くないのである。
世の中、物事をやたらパーセントで表したがる人は多いが、これってシロウトに対しては、実は殆ど意味がないんじゃないかと私は思っている。たとえば30年で7%の発生率というのなら、428年中には100%地震が起こるということになるのか。そうではないだろう。だからこういう数字を出すときにはそれが「どういうことを表しているのか」を具体的に説明してくれるのでなければ、単に不安をあおることにしかならないのである。
実際に山を越えたはずの余震、昨日も今日も治まる様子が見えない。ちょっとゆらっと来たな、と思ったら、しょっちゅうテレビにテロップが流れる。庶民にとっては地震は明日来るかもしれないし千年来ないかもしれない、それくらいの大きな振幅の確率でしか認識できない、不確定な出来事なのである。科学とやらが本当に進歩してるっていうのなら、無意味なパーセントなんか出してないで、もっと納得のできる予測を出してはいただけないものかね。
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03月26日(土)
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