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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■残務整理の日々/『チキンパーティー』2巻(金田一蓮十郎)
 朝から季節はずれの雪。つまりは「名残り雪」だけれども、あの歌もやっぱり3月を想定してるんだろうな。「東京で見る雪はこれが最後ねと」って言ってるが、つまり、「夢破れて恋にも破れて田舎に帰る」って情景なんだろう。歌詞だけ聴くと、どうにもセンチメンタルで気恥ずかしいくらいなんだが、十代二十代のころは、何であんなに一生懸命になつて歌ってたんだろう。まあやっぱ20代というのはどうしたって自分に酔っちゃう年頃なのであろう。


 今日は一日、職場で転勤の準備。
予定されていた会議も出なくていいということなので、不必要な書類などを整理する。机の奥に例のホモオタさんから職場に届いた手紙を仕舞い込んでいたのを見つけて、ああ、とため息をつく。つい何ヶ月か前に職場に届いたものが二通、どちらもワープロで「貴様のような変態の盗人の既知外は仕事を辞めろ」というもの。最初にホモオタさんに出会ったのが私が20代初めのころで、もう20年近く昔だ。よくもまあ、フラレた恨みを未だに持続させてるもんだと思うけど、やっぱそういうエネルギーを別んとこに注ぐことができてたら、道はいろいろ開けたと思うんだけれどもねえ。だからホモがノーマルに惚れるなってば。「同類は分かる」のがホモなんじゃないのか。
 今の支社に転勤してきたときも、ホモオタさんは「今度転勤してきた藤原ってやつは、変態の盗人の既知外ですよ」と中傷のメールを社員の全員に送りまくっていた。今度の私の転勤を知ったら、また同じことをやらかすことは見当がつく。何やってももうホモオタさんの正体は知れ渡っているから、私が本当に変態だなんて疑われることはなくて(多少マゾっけはあるかもしれんが)、ホモオタさんがハガキ代を損するだけなのだが、もうイカレてしまったアタマでは、自分の置かれている状況もまるで分からなくなってしまっているのであろう。
 実は日記を書いていなかった時期に、上司に勧められて、福岡法務局に相談に行ったことがある。けれど担当者は、「そんな様子なら、勧告しても効力はないでしょうねえ」と、つまりは「既知外は取り締まれない」という、これまで警察や弁護士に相談した時に聞かされてきた返事を繰り返しただけであった。2ちゃんねるの差別落書きを取り締まれないのと同様である。どうせそんなことだろうなと見当はついていたので、特に落胆もしなかったが、「だいたい、あなたのところの上司や、その人の上司は何をやってるんですか」と言われたのには苦笑した。何もやらないし何もできないから、警察に行け、法務局に行けとこちらばかりを動かしているのである。
 ホモだからと言ってオタクだからと言って既知外だからと言って、それが即、その人が世に害なす人間だということにはならない。しかし、ホモだったりオタクだったり既知外だったりする人間がストーカーに走れば、世間はああ、ホモだからオタクだから既知外だからストーカーになるのね、と短絡的に考える。そういう誤解を招きたくはないから、あまりホモオタさんのことは日記に書いてこなかったのだが、やっぱりそういう存在が「ああいう職業に就いていて放置されている」という現実があるってことも、もっと世間は知ってた方がいいと思うのである。……婉曲なモノイイで申し訳ないが、私の職業知ってる人にはご理解いただけますでしょう。


 午後、またちょっと余震。感じとしては震度2くらいか。
 ……って、後でニュース見たらホントに震度2であった。連日の地震のおかげで、だいたい今のが震度いくつくらいなのか分かるようになってしまっている。いやな後遺症だ。
 ニュースでは「山を越えた」とか言ってるが、感覚的には有感地震の回数はいっかな減っていない。しげはうちで大丈夫かなあ、でも鈍感なしげのことだから、どうせまたメールを送っても「地震? いつ?」とか言い出すかもなあと思って、今度は控えていたら、しげのほうからメールがあった。

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03月24日(木)
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