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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■だから日記書いてる時間なんてないんだってば/DVD『下妻物語 スペシャル・エディション』ほか
 休日なので、DVDで映画見たり本読んだり。
 全部はとても書ききれないけど、一応一部だけ。

 DVD『下妻物語 スペシャル・エディション』。
 昨年、「見ときゃよかったかなあ」と心残りであった映画の一本だけれど、結局買ってみることに。しかも売れ残りの初回限定版買っちまったぜ。これでクソつまんなかったら6000円ドブに捨てたも同じだよなあと思っていたら、これがまあ実に堂々としたコメディの快作で、あっちこっちのベストテンで好評を得たのも充分頷けるのである。いやねえ、オタクとしてはねえ、劇中に挿入されるスタジオ4℃制作のアニメーション見るためだけでも見とかなきゃならなかったんだねえ。ああ、去年のうちに見ていれば、絶対キネ旬ベストテンの読者投票に入れていたのに!(+_;)
 ドラマは細部に至るまで目が行き届いていて、海外からのオファーも多いということだれど、これならかなりな評判を呼ぶんじゃないかと期待したくなる。「JUSCO」ネタがアチラの人たちに通じるかどうかは知らないけど(^_^;)。
 「下妻のジャスコはスーパーなんてもんじゃねーの。なんだってある。何もかも揃ってる。東京のパルコ以上だ!」……外人さん、信じたりしてな(^o^)。

 ロリータ街道まっしぐらの竜ケ崎桃子(深田恭子)は、新しい服を買う資金を調達するために、テキ屋の親父がでっちあげたバッタモンのベルサ○チ製品をネットで売りさばく。それを買いに現れたのがレディースの白百合イチゴ(土屋アンナ)。気が合ったのか合わないのか、なぜかつるむようになった二人だが、イチゴが「伝説の刺繍屋エンマを探しに代官山に行きたい」と言い出したときから、運命の糸車はカラカラと回り始めたのであった。

 ……ってそんなたいそうな話じゃないけど、他愛無い話をどれだけオモシロクできるか、コメディの成否はそこにかかっている。ファーストシーンをいきなり「終わり」で始めるセンスから、ウンコだのゲロだの屁だのの下品ギャグをカット割りのテンポのよさで全然下品に見せない編集の手腕まで、この映画はコメディ史上「画期的」と言ってもいいくらい、「手抜き」の部分が見当たらないのだ(ズッカー映画や『オースティン・パワーズ』の下品ギャグが笑えないのはテンポが悪いから)。いやあ、誉め出したらキリがなさそうだからやめとくけど、笑ったあとでジンと来て、その「ジン」の部分もしつこくなくて適度なのがいい。素材はダサいけど作りは粋。全体を通して言えるのはそういうことだ。
 「素材」と言えば主演の深田恭子だけれど、日韓合作ドラマ『フレンズ』やら映画『陰陽師U』のころは二重アゴも目立つ激太りで、ちょっとアレはないだろうって感じでなんかパッとしなかった。それが、この映画でのフカキョンはまさに「フカキョン」、充分魅力的なのだ。ある程度はダイエットしたんだろうけれど、見てくれはいかにもロリータフリフリのブリッコで、“お人形さん”っぽくて、これならなかなかかわいい。滑舌も今回は悪くない。まさに“素材”を活かした設定、と言えるだろうが、その根っこにある性格が実は「兵庫県尼崎出身」のヤンキーってのが、ラストの大爆発に至る伏線として生きてるんである。……そうかそうか、関西人は老若男女、全てヤンキーなんだ。さすが犯罪発生率日本一、関西には一生涯住みたくはないものである(あと、尾崎豊のファンにだけは絶対なりたくないな)。同時にフカキョンに『富豪刑事』みたいなお嬢様役はムリなんだってことも分かるね。

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01月22日(土)
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