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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■エスパーにはなれません/マンガ『西の善き魔女』1、2巻(荻原規子・桃川春日子)ほか
昨日の日記を読み返してみて、自分の女房に対してあまりに冷淡な書き方をしているかなあと思ったので、ちょっとだけ補足説明しておく。
情緒不安定に陥っているしげの身を心配しないで、「オレの身が持たねえ」とか「車のローンはオレが払うのか」とか、自分のことばかり気にしているように書いているが、それはしげの身を心配したところでキリがないからである。
しげの身を本気で案じていたら、私は仕事に出かけることもできない。しげのホンネは私とずっと一緒にいたいのである。あるいは自分が不安に陥った時には、どんなに遠く離れていても“それと察知して”飛んで帰ってきてほしいのである。あるいは私の分身がもう一人いて、一緒にいてほしいのだ。困ったことに、妄想としか言えないこれらの願望を、しげは半分本気で期待しているのだ。
もちろんエスパーならぬ私にそんなことはできようはずもないので、私がどんなに優しく接しようと、しげにとっては「つれない態度」としか受け取られないのである。つれないどころか「甘やかし過ぎてんじゃないか」って回りからは見られてるんだけれどもねえ。しげのアタマがイカレた状態のときに喋ったことは、あとになって落ちついたときに聞き糾してみると、「オレそんなこと言ったっけ?」と本人が忘れちゃってることも多いので、ほったらかしとくのが吉なのである。
夜中に何度かトイレに起きはしたが、ここ1、2週間のうちでは一番ゆっくりと眠れた。
体調が優れずに〆切過ぎても片付いてなかった原稿があったんだけれども、半日かけて仕上げる。ちょうど印刷所の人が原稿を取りに来たと連絡の入った3秒前に完成。これまでにもいろんな綱渡りを経験してきはしたが、今回がマジで一番ヤバかった(つか、第1次シメキリと第2次シメキリはぶっちこいてるんで、印刷所さんの表情はかなり苦しげではあったのだが)。
以前ほどに指は動かなくなっているので、400字詰めで10枚ちょっとの原稿を打つだけでも5時間くらいはかかってしまう。それでも手を抜けないのは、本職のほうでのこの仕事、意外なほどに人の眼に止まって読んでもらっているからなのだ。私はその都度好き勝手なことを書いてるだけなのだが、あとになって聞いてみると、私の書いた原稿を読んだ人が陰で私の便宜を図ってくれたことが結構あるのである。カラダ弱くてしょっちゅう仕事休んでる私が、今の職を曲がりなりにも続けてられているのは、もしかしたら私の文章のおかげもあるのかもしれない。そう考えると、つい一生懸命書いてしまうのだが、気を入れて書いた文章ほど自分ではつまらなく思えてしまうのは、いったいどういうことなんでしょうかねえ。
今日はしげの通院の日であったのだが、仕事を辞める話を先生に相談してみたか聞いてみた。
「相談じゃなくて報告しただけだけど」
「で、返事は?」
「別に?」
「反応なし?」
「ないよ。だって『仕事辞めるな』とか言えないじゃん」
別にそういう返事を期待したわけではないのだけれど、本職の先生が患者の変化に対してどう対応するかは気になるじゃないの。先日しげが自殺を考えた時も「引いてた」そうだし、話を聞く限りではあまり「先生」らしい態度でいるようには感じられないのである。「薬は飲み過ぎないように」くらいの注意はちゃんとしてくれてるとは思うけれども。
故障したDVDレコーダーの修理を依頼に「ヤマダ電器」へ。
窓口で「いらっしゃいませ」とお辞儀する店員さんを見たら、昔馴染みの女の子だった。その昔、その子と、ある男の子との仲をちょっと取り持ってあげたようなこともあったので、その後どうしているかと時々思い出して気になってはいたのであるが、意外と身近にいたものである。名札を見ると名字は変わっていない。あれから7〜8年は経っているので、まだ彼氏と付き合っているのか別れたのか、微妙な年月であるが、いくら気になるとは言ってもいきなり「今はどうしてる?」とは聞けない。まあ聞かなくてもいいことではあるが。明日出張修理をしてもらうように依頼だけして帰るが、彼女がついタメ口になりそうなのが気になった。いくら旧知の間柄とは言っても、今は店員さんと客なんだからさあ(^_^;)。
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01月14日(金)
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