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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■壊れゆく女/アニメ『ああっ女神さまっ』第1話ほか
仕事から帰宅してひと寝入り、2時、3時に起きてアニメ見るという習慣ができつつあるな。毎日続けてたら確実に体調壊しそうだけれども。
夕べ(つか早朝)は、キッズステーションで『仙界伝 封神演義』第2回、TBSチャンネルで『ああっ女神さまっ』第1話を見る。『封神』は原作もそうだったけど、キャラクターがやたら饒舌なのが気になる。一応は歴史モノだから仕方がないと言えばそうなんだれど、説明的なセリフばかりで、ドラマが今イチ盛り上がらない。主要キャラクターがまだ本格的に絡んでないせいもあるだろうけれど。
『女神さま』、スタッフ、キャストとも、かつてのOVAシリーズと同一であるにも関わらず、殆ど「仕切り直し」といっていいくらいにグレードアップされているので驚いた。前のシリーズもかなりハイクオリティなアニメーションだったけれど、キャラクターデザインを現在の藤島庸介の絵柄に合わせて全面的にリライトし、恐らくは作画枚数もかなりかけている(まあ、1話から手を抜くわけにも行くまいが)。
森里蛍一の日常を1話かけてじっくりと描き、その人間性を視聴者に印象付けさせることで「なぜ女神たちが彼のもとに集ったのか」、その理由を納得させようとする演出は、なかなかに成功している。なんたって蛍一とベルダンディーが出会うところでようやく1話が終わるのだ。「ただの“萌え”アニメなんか作りたくない」というスタッフの気概が伝わってくるようだ。
思うに、原作の『女神さま』は、当初キャラクターたちの細かい設定は殆ど考えられてなかったのだと思われる。はっきり言っちゃえば、本当に「優しい女神様が側にいてくれたら」という男の妄想を満たすだけのマンガだったのだ。それが、連載が長期化し、アニメ化され、また同様の後追いマンガが増えるに連れて、「元祖」として他作品との差別化を図らなければならなくなった。身もフタもない言い方をすれば、「もう少し中身を何とかしようよ」ということである。おかげで劇場版などは「真実の愛とは何か」ってな命題をドーンと出してしまい、もちろん観客の納得できるような結末を用意できるわけもなく、かえって薄っぺらな作品にしてしまっていた。
今回のテレビシリーズは、言ってみれば「敗者復活戦」である。思わせぶりなナレーションを鼻につくと感じる人もいるだろうが、今後シリアスとギャグのバランスがうまく取れればまあ面白いものになっていくのではないか。
朝方、しげは「具合が悪い」と言って、職場まで送ってくれなかった。
昨日はゆっくり寝たはずだから、何をそう具合が悪いのか、聞いてみたら、「2錠飲めばいい精神安定剤を10錠飲んだら気分が悪くなった」と言う。
「なんでそんなバカなことしたんだよ!」
「だって気分が落ちつかないんだもん。それくらい飲めば効くかと思って」
「処方を守らなきゃ薬は効かないって常識だろうが!」
……と怒ったところで、飲んでしまったものはもう手遅れだ。しげもマトモな精神状態のときだったらそんなバカなマネはしなかっただろうが、マトモな精神状態ではないからやっちまったのである。睡眠薬を飲み過ぎなかっただけマシだったかもしれないが、こんなことがしょっちゅう続いたりしたらこっちの身が持たない。どうすりゃいいんだか。
しげは、夕方になってまだ終業時間にもならない時点で「迎えに行ってもいい?」とメールを送って来た。半日経ってもまだ情緒不安定な状態が続いているらしい。
車に乗り込んで、「晩飯はどうする?」と聞いたら、しげ、「作ったよ」と言う。
「晩飯を?」
「いいや?」
「今『作った』って言ったじゃないか!」
「うん」
「だから、お前が食事を作ったんだろ?」
「いいや?」
「どっちなんだよ!」
なんだか支離滅裂で訳が分からなかったが、よくよく問い質してみると「食事を作りはしたが、私の作る料理でイヤではなかったか?」と言いたいのであった。「いいや?」は「NO」ではなくて「嫌」だったのだな。……も少しイントネーションをハッキリさせてくれ。
それにしてもあれほど家事を嫌っていたしげがいったいどうした風の吹きまわしかと訳を聞いてみると、「仕事辞めていい?」と切り出してきた。
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01月13日(木)
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