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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■夢見る頃は過ぎてるか?/映画『悦楽共犯者』ほか
早朝(つか午前3時)、加藤君が公演の時に預けっぱなしにしといた荷物を取りに来る。仕事が終わるのがこの時間なので仕方ないのだが、考えてみたらうちの劇団、昼夜逆転の生活送ってる人間がやたら多いんだな。
こないだの公演のアンケートを見せると、なんだか複雑な表情。
「『もっと本格的にダンスをやればよかったのに』って、教えてくれた人は本格的だったけど、本格的にできなかったんだよう」と泣きを言う。
本人はpppの日記の方でも「自分は努力をしない」とかやたら卑下しているのだが、別に練習をサボっていたわけではない。いや、確かに要領が悪くてすぐに練習に入れないし出された指示はすぐに忘れるし、サボってるように見えはするのだが、練習中の加藤君はプレッシャーでイッパイイッパイだったのだ。そのあたりはここ数ヶ月の日記の迷走ぶりを見れば充分察せられよう。演技を誉められてるアンケートだってあったのだから、あまり自分のことを悪く捉えすぎないでほしいものである。
しげなんてアンケートを読んで、「普通に誉められててつまんない」とまで言ってるのである。それはそれでゴーマンな態度であまりよかぁないんだが。
しげ、加藤君に先日「チャイハネ」で買った福袋の「余り」をお裾分け。つか本当に要らないものばかりを押しつけてるんだよな。例の「グル人形」もあったが、加藤君、「これは売れ残りますよねえ」とか言って、でもちゃんと受け取るのである。「これ、ボインさんなら欲しがりますよ」とか言ってたが、いくら珍しいもの好きの細川さんだとて、さすがに松本智津夫を部屋に飾るような悪趣味はないと思うがなあ。
……「悪趣味」でふと思い出したが、芝居で使った私の女装姿をプリントしたTシャツ、あれ、今、誰が持ってるんだ。あんなゲテモノ、さっさと破棄してくれた方が言いと思うが。……まさか加藤君まだ着てたりしてないだろうな(画像データだけはあるので、見たい人はネットに晒さないという条件さえ守ってくれればお送りしますよ。って、見せたいんかい)。
しげ、こないだ録画したばかりの『機動戦士ガンダムOO80 ポケットの中の戦争』を加藤君に見せたがるが、時間がないということでほどなく辞去。仕事が終わってくたびれてるところに、さらに2時間半のフィルムマラソンは辛かろう。またの機会もないじゃなし、今すぐに無理強いすることはないのである。しげはどうやら感動屋の加藤君ならきっとボロボロ泣くだろう、それを見たいと思っているようであるが、どっちかって言うとあれは見終わったあと「しんみり」するほうじゃなかろうか。
まだ未明ではあったが、もうコバラがすいていたので、近所まで外出。コンビニで軽食を買って、「ビッグ・コミック・オリジナル」を立ち読みする。
浦沢直樹の『PLUTO プルートウ』、アトムに続いてウラン、中村捜査課長、田鷲警視、名前だけだけれどもお茶の水博士も登場。
それぞれ浦沢直樹キャラとしてリライトされていながら、元のキャラの「匂い」をちゃんとさせているのには舌を巻く。そうかあ、ウランは「お下げ」だったか。単純なトンガリアタマだとアトムとの差異化が図りにくいよなあと思っていたので、このアイデアは実に秀逸。人とロボットを瞬時に見分けられるって設定、原作にはあったかな? こういうこまっしゃくれた女の子がスッと「一番怖がっているのはお兄ちゃん」なんて言うんだから、これはなかなかに怖い。田鷲警視の鼻も実に「適度」だし、この分だとお茶の水博士のデザインを期待できそうである。
オリジナルの田鷲“警部”が「警視」になっているのは、実際の警察機構のシステムに合わせた結果だろう。中村課長も肩書きが警部なので、なんで警部が二人揃って事件に当たってるんだと、そこは原作のいい加減なところだったから。細かいところまでよく目を配ってるんである。
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01月08日(土)
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