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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■「地雷」がいっぱい(^_^;)
結局、カトウ君は車の中で寝たようである。全く、部屋が狭くて申し訳ない。これで本番前にやたら人が泊まりに来た日には、どこに寝てもらうってんだろう。休日まる一日使って部屋の大片付けでもしない限り、無理な相談だと思うんだが。
練習日はたいてい昼から参加しているのだが、今日は朝から来てくれと頼まれる。正直な話、体力的にまる一日練習に付き合うのはかなりキツイのだが、早目に小道具作りを始めないといけないというから、否とは言えない。ペース配分は勝手にやらしてもらうしかなさそうだ。
私が作んなきゃなんないのは小道具というよりは「ハリガミ」なのだが、墨で字を書くので、これが乾くのに半日はかかる。それで朝から顔を出すことにしたわけなのだが、作業自体は小一時間もすれば終わってしまうので、あとは肉練やダンスが終わるまで、私はやることがない(^_^;)。仕方なく、隅っこに寝転んで(つか、テーブルの下にジャマにならないように隠れて)、通しが始まるまで待つことにする。
本日の参加者、桜雅嬢、カトウ君、鴉丸嬢、草野嬢、下村嬢、其ノ他君、冨田嬢、細川嬢、穂稀嬢、よしひと嬢、しげに私。
本来、今日は黒子役の全員集合日だったのだが、肝心の黒子頭役のラクーンドッグさんが都合で休み。ほかにも圭人さん、ケイ&綾乃の学生コンビも試験中ということで欠席。鴉丸嬢も来てはいるのだが、体調がよくないとのことでダンスはパス。あまり集まりがよくないのである。つか、ヘタすりゃあと集合できるのは本番直前か? せっかくダンスコーチとして富田嬢に来て頂いているのに、いささか申し訳ない感じだ。
概ねみんな振り付け自体はなんとか覚えちゃいるのだが、まだまだ音楽に合わせるのがせいいっぱいの状態。富田嬢が「みんな、演技するつもりで踊ってる!?」と檄を飛ばすが、それに答えられるだけの余裕がないのが見ていて痛々しい。特に風邪気味のカトウ君はボロボロで、顔には生気がないし、動きはダンスというよりタコ踊りである。いや、これ、『死霊の盆踊り』じゃないんだから(^_^;)。おかげで後半は富田嬢に殆どマンツーマンで指導を受けることになった。回数を重ねるうちにだんだん動きはよくなってきたから、本番までにはなんとか形はできるとは思うけれど、カトウ君だけでなく、しげも鴉丸嬢も、日によって演技の浮き沈みが激しいのがネックになっている感じだ。もちっとリラックスしてやってもらったほうがいいんだけどなあ。
テーブルの下で休んでいる間に、みんなの雑談が聞こえてくる。
『ハウルの動く城』、見ている人も多くて、結構誉めてる様子である。しげは先日も「宮崎駿の癖があまりなくて素直に見られて満足した」ってなことを言ってたのだが、その「癖がない」点が「宮崎駿も落ちた」ということを証明しているので、私はあまり素直に誉めたくはないのである。そりゃ、凡百のクソアニメに比べりゃ出来がいいのは歴然としてるのだが、不朽の名作かって言われると「馬鹿を言うな」と反駁したくなる。恋愛についても戦争についても殆ど直観描写ばかりでドラマツルギーを考察した気配がなく、おかげで見事なくらいに中身が「何もない」映画になってしまっているのだが、だからこそあの映画は評価が二分してしまうと言える。つまり、「何もない」からこそ、逆に「何かある」ように錯覚させられてしてしまうわけだ。それを果たして評価すべきかどうか、未だに私は悩んでいる。どんなに無意味な映像だろうと、それがそれとして存在さえしていれば、「映画」は成り立っちゃうっていうことも真実には違いないんである。
でもだからって面白くはないのよ、新しいものは何もないから。
ところがもう、富田嬢も「最高だ」とか喋ってるし、ここで「どこがどう?」なんて水を差すようなことはとても言える雰囲気ではない。おかげでかなり長いことテーブルの下から表に出られなかった(^_^;)。
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11月28日(日)
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