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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■会議は怒る/アニメ『岩窟王』第1回
連日、会議会議でひと休憩するヒマもない。冗談ではなく昼メシを食う時間、散歩する時間もないのである。
でもって、今日の会議にもトンガリさんは欠席。おかげで会議はトンガリさん罵倒大会と化した。ともかく仕事サボって欠勤しまくっているのだから、迷惑かけてるのは私に対してだけではない。挨拶しても無視された、イヤミを言われた程度は軽いもの、仕事を妨害されたのイヤガラセをされたの、何らかの形で社員全員が被害を受けているのである。当然のごとくに文句が続出しているのだが、だったらどうしてそんな無能な社員を辞めさせられないのか、という疑問が生じるのもまた当然の帰結である。
それは確かに首を傾げざるを得ないフシギのように見えるが、そのへんの「カラクリ」はこういうことであろう。つまりトンガリさんを訴追してしまえば、上司の「管理不行届き」もまた同時に批判の俎上に乗せられることは必然なわけで、すなわちウエのヒトたちは自分たちに累が及ぶことを何としても避けたいのであろう。コトナカレ主義も全くここに極まれりである。下っ端どうしの会議で「クビにせえ」と息巻いたところで、何の解決にも至らない。もう私の心はすっかり乾いていて、流す涙とてないのだが、気がついたら苦笑いをしたまま口が凍りついていた。最近はもうチックすら起こらないのである。
今日の会議で、部長が「今だから言うけどね」と私に耳打ちした。
昨年の人事異動の際、私を引いてくれる部署は他にもいくつもあったらしい。それが結局、現在の部署に配属になったのは、部長の「ぜひに」との強い引きがあったからだ、というのである。
「君がいないと、うちは回らないから」とはありがたい言葉ではあるのだが、ウスウス予想はしていた通り、やはり私は「トンガリさん対策」として呼ばれていたのである。私みたいな病気持ちで要領悪くって意地っぱりな人間が評価してもらえるというのは汗顔の至りではあるのだが、喜んでいいものやら悲しんでいいものやら。
けれど同僚の一人が「トンガリさんをこのまま放置しておいて、なにかとりかえしのつかない問題が起きたときにはどうするんですか」と言った時にはその場の全員が黙りこんでしまった。いっそのこと、そういう「事態」が起きてくれた方が、今のように鬱陶しくて沈滞した状況が打破できていいように思うのだが。
アニマックスで夜11時からアニメ『岩窟王』の第一回。
タイトルを『モンテ・クリスト伯』としなかったセンス、『ベルサイユのばら』もどきにならぬためにSFとして製作した見識、その豪華絢爛かつ眩惑的な美術はブラボーなのだが、いかんせん第一回目にもかかわらずキャラクターに魅力がない。こういうアニメこそ、アニメアニメした発声の声優を避けて、「役者」を使ってほしいと思うんだけれど。モンテ・クリスト伯がいくら凄んでも、「ギロロ伍長、なに気取ってんだ」としか聞こえないんだもん。演技の質、ちょっとは変えようよ。
日記休んでる間にも、映画や芝居を見に劇場までしげしげと足を運んではいたのだが、中には「なんじゃこりゃ?」な映画にもどうしても当たってしまうのである。ようやく福岡で公開された『盲獣VS一寸法師』、貶す人は多いが、もともと乱歩の原作自体がデタラメで、そのデタラメさこそが乱歩の魅力なんで、これはもう賞賛に値する出来映えなのである。それに引き換え、スティーブン・キング原作『シークレット・ウィンドウ』のフヌケた出来とかは退屈に堪える2時間だったりするのだが、「どうせダメなんだろうな、でもあまりに人が貶してるから、ちょっとだけでも誉めるところがありゃあなあ」と思って見に行った映画が本当にどうしようもないと、暗澹たる気分になってしまうのである。
で、その映画ってのはもう予想された方もおられようが、あの『デビルマン』なのである(^_^;)。いやもう、くどくど内容については言わない。今まで私が見て「最低だ」と思った映画は、たとえば『プロ野球を10倍楽しく見る方法』とか『片翼だけの天使』だったりするのだが、それらを軽く凌駕した。いや、未見の方はぜひご覧ください。世に駄作は数あれど、万人が等しく「駄作」と呼べるシロモノはそう滅多にあるもんじゃない。これはもう貴重品であります。
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11月02日(火)
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