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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■アナリストたちの誤算/『毎日かあさん カニ母編』
昨日の日記が字数オーバーしてしまったので、書けなかったこと。
しげの通院がそろそろ一年になるというので、病院の先生が「一度ご主人にも来てもらえませんか」と仰ったとか。家事がまともにできない、物忘れがひどい、罪悪感がない、すぐヒステリーを起こす、そのあたりの状況がどれだけ変わったか、話を聞こうというのだろう。私の感触としては、最初の三つはたいして変化がないが、ヒステリーだけはあまり起こさなくなってきたように思うのである。これはやはりクスリの効果なのだろう。今後も通院して治療を続けるかどうか、という相談もあろうとは思うが、10年かかって殆ど進歩のなかったしげが少しは落ち付くようにはなったのだから、効果は微々たるものでも、やはり今後もお願いしたいところである。
それよりも私の方が「だいぶ神経やられてますね。入院治療が必要です」とか言われなきゃいいが(^_^;)。
しげは今晩が仕事、明日はパーティだというので、クスリを飲んで爆睡している。部屋の片付けもまだ残っているというのに気楽なことで、少し広くなった居間で、仰向けになってバンザイ、足はガニマタという実にみっともない格好でイビキをかいている。
見てるとなんだかむかっ腹が立ってきたので、携帯カメラで写真を撮ってやった。あとでしげに見せて笑ってやろうと思ったのだが、夕方になって起きてきたしげ、写真を見てひとこと。
「こんなのに惚れるアンタっておかしいよ」
なんか、肉を切らせて骨を断たれたような。
WOWOWで舞台『ミッドサマー・キャロル ガマ王子対ザリガニ魔人』の中継。
7月にPARCO劇場で録画したものだが、やはり舞台を映像で見るのはかなり魅力が減殺されてしまうことを痛感。役者の対話を切り返しで見せるだけでもカメラが自由に動けるわけでもないからかなり違和感が生まれているし、芝居の流れを無視した編集もあちこちに見受けられた。これで初めて後藤ひろひとの作品を見たという人には、「ホンモノの舞台はこんなもんじゃない」と言っておきたいところである。
役者さんたちの演技も、私が見た千秋楽の時の方がはるかに上達していた。福岡での客の笑いなどの反応がよかったこともあるのだろうが、例えば伊藤英明が「安達祐実……ジョディ・フォスター、ドリュー・バリモア!」と叫んで泣くシーンなど、放送版よりも千秋楽の方が客の反応を見つつ、かなり間がよくなっていた。長谷川京子も放送版ではただ「突っ立ってる」だけの演技がまま見受けられ、なんだかハラハラしてしまったのだが、それが千秋楽では立っているだけに見えても相手の役者とちゃんと対峙するようになるまで上達していたのだから、大したものなのである。記録に残すんなら福岡版流せ、と言いたくなるくらい「差」があったのだ(伊藤さんが1ヶ所だけ吹いてたけど、放送版でも木場さんが1ヶ所トチってたからトントンだろう)。
芝居のチケットは確かに高い。けれどやっぱり舞台はナマで見ないとその真価はわからないのである。
読んだマンガ、西原理恵子『毎日かあさん カニ母編』。
オビの「家庭円満マンガを描いていたら、連載中に離婚してしまいました(笑)」という作者談が全てを物語っているな。家庭や子どものことをネタにしてマンガを描く作家さんは多いけれど、子供が長じてそれを見るとたいてい、「なんでこんな恥ずかしいことまで描くんだよ」と怒ってグレたりする。でも西原さんとこの子どもは相当なこと描かれちゃいるけどあんまり怒んないんじゃないかなあ。こんなにいい母さん、ちょっといないから。
こしのりょう『Ns‘あおい』1巻。
こうしょっちゅう入退院を繰り返していると、医者ものマンガに惹かれてつい買ってしまうのだが、正直、これはいい! というものは少ない。リアルっぽく見せかけて結局お涙頂戴で締める『ブラック・ジャックによろしく』とか読んでて腹立ってくるし。このマンガも構図やら展開やら『よろしく』の影響をモロに受けてるんだけど、まだ嫌悪感が少ないのは主人公がナースだからかな。
おかずが尽きているので、朝食はそば、昼と夜はスパゲティに、それぞれネギだの千切りキャベツを混ぜるだけで肉ナシ。
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09月18日(土)
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