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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■尾篭なお話。
 昼日中、いきなり携帯が鳴り出したので何なんだと思ったら、また父からである。
 「また、お母さんの株券見つかったから、サインしに来てくれんか」
 ……母はいったいどれだけ株に金を注ぎこんでたんだろうか。
 今日は歯医者に行く予定なので、明日、仕事帰りに店に寄ると答えて電話を切る。
 今日の歯医者は女先生。この先生は男先生と違って、「こんにちは」と挨拶をしてくれる。治療がいつまでかかるか教えてくれないのは一緒だけれど。

 食事は久しぶりの「めしや丼」。しげは焼肉とロースカツ定食、私はハンバーグ定食。
 ご飯のお代わり自由がありがたいところだが、以前はウェイトレスさんを呼んでよそってもらっていた。それが今はセルフサービスになっている。初めそのことに気が付かず、ウェイトレスさんに「お代わりお願いします」と頼んだら、ちゃんと持ってきてくれた。しげが「お代わりあそこにあるんだよ」と言われて、指差されたところを見ると、なるほど大釜が置いてある。いちいち頼まなくても自分でよそえるのはありがたいのだが、なんとなく不衛生な気もする。
 しげが続けてウェイトレスさんに「お代わりお願いします」と頼むと、今度は「すみません、お代わりはあちらにありますので」と断られる。「お代わりのある場所、知ってるのになんで頼むんだよ」としげに言ったら、「だってあんたにはついでくれたから」と口をとんがらせる。知らずに頼んだ私と、知ってて頼んだしげとで、ウェイトレスさんの対応が変わるのは当たり前である。普段、客商売をやってるくせに、自分が客に回った途端にイヤな客になるのだから、今更ではあるがしげの性格の悪さに嘆息する。

 夜、グータロウ君からメール。実は最近、私の知り合いの知り合いが(直接の面識はない)女の子にチカンして逮捕されてしまったのだが、どこでそれを聞きつけたか、「いろんな人がいるねえ」とからかってきたのである。なんか、私も同類? みたいな言われ方はチト心外なのだが、そういう偏見で見られること、なぜか多いのである。そんなにオレってスケベ面してるかなあ? 一応、言っとくけど、無作為に100人の男を選んで、そのなかで一番スケベでないやつを選んだら、多分私はベストテンの中には入ると思う。そこにチチとケツがあれば、触ってあげるのが男の甲斐性、と思ってるような脳ミソが性器に侵略されててザーメン浸しのセクハラオヤジとは違うのである。もっともそれは、私が男としてのセックスアピールに著しく欠けているということでもあるのだが。
 中年男が若い女に入れあげたりするのは、「自分もまだまだ男としての魅力に溢れているのだ」と錯覚していたい「悪あがき」だという話であるが、ドン・ファンやカサノヴァや世之介じゃあるまいし、普通、人はトシを取ってもなお「もてたい」と思うほど気力、体力に満ち溢れちゃいないものである。このトシになると若い子とつきあうのにどれだけエネルギーが要るか、その手間隙を考えると、とてもじゃないがワリに合う話ではない。不倫だの失楽園だの痴漢だの、よくやるっつーか元気だねっつーか、そうなっちゃった人はそれはそれでしょうがないとは思うのだけれど、仮に目の前に素敵でナイスな(死語)異性が現れて、どんなに心がときめいたとしても、たいてい次の瞬間に「でもやっちゃったらあとがめんどくさいしな」とヒュン、と冷静になってしまうのが中年というものなのである。それもやっぱりしょうがないことなんだがね。
 ……と思うのだけれど、実際のところ、既婚者の浮気率って、どの程度なのかね? 離婚率が上昇の一途を辿ってるようなことを聞くと、確かに結構高いのかなあとも思うのだけれど。……いやまあ、誰とは言わんが知り合いでお盛んな人もいるしねえ(-_-;)。

 読んだ本、コナン・ドイル『まだらの紐』(創元推理文庫)。シャーロック・ホームズシリーズの外典。小説ではなく、戯曲版の方である。
 マンガ、安田弘之『先生がいっぱい』1・2巻。
 岡崎二郎『アフター0 NEO』1巻。


 またまた教師のおマヌケな不祥事……らしいニュース。

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08月05日(木)
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