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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■キャナルシティの「ブルース・ブラザース・ショー」2……3もいつかありそうだ(^_^;)。
キャナルシティでの「ブルース・ブラザース・ショー」、二日目である。
……って、今日も行くのか(^_^;)。
内容は基本的に昨日と同じなので、そう何度も見る必要はないと言えばないのだが、曲目や演出がちょっと変わったりするので、そこがしげにはどうしても気になってしまうところのなのである。昨日の2回目、3回目のビデオはしげにも見せたのだが、2回目の時には、私の目の前にいた女性の方が、いきなりステージに引っ張り出された。エルウッドと一緒に踊らされて、恥ずかしそうにしていたのだが、それを見たしげの怒るまいことか。
「どうしてもっと踊らないんだよ!」
……いや、普通の日本人はなかなか踊れませんて(^_^;)。
しげは今日も興奮状態で、「ダンじゃないとわかっているのにいるのに。動きも違うし、そりゃ若い人がやってるからよく動いてはいるんだけど、ダンみたいな『華』はないんだよ」とブツブツ文句を言っている。
「いや、だから似てる似てないじゃなくて、『一緒にブルース・ブラザースを応援しよう』って気持ちで見ればいいんじゃない?」
「だったら、ダンの『魂』も映してくれないと!」
んな、能の極意を体得するようなマネ、そうそうできるものか。
そんなふうに文句を付けながら、やっぱり見に行ってしまうのであるから、しげの業もかなり深いのである。
午後から劇団の練習もあるので、今日見に行けるのは12時からの1回のみ。もちろんデジタルビデオカメラ持参である。
しげが「三脚も持ってく?」とか言うので、「そこまですることないよ。通行の邪魔にもなるし」と答えたりしていたのだが、行ってみると、本当に三脚持ってきてステージの真正面に陣取ってたツワモノがいた。まだまだ私も甘いことだが、こういう場合は甘いほうがよいものである。マニアはとかく、行きすぎるものである。昨日もカメラ小僧は何人かいたが、今日は日曜であるせいか、ビデオびとの姿も4、5人。
ステージの内容は昨日の昼のものとほぼ同じ。時間帯によって内容を更えているようだ。もちろん今日もしげはノリノリであるが、実は昨日よりちょっとだけドレスアップしてきているのである。全身、黒服で固めているのはブルース・ブラザースに合わせたつもりなのだろう。髪は買ったばかりのゴム止めで結んでいるのだが、これが透明なボールの中に砂が入っていて、頭を振るとマラカスのようにシャラシャラと音を立てるようになっている。これは「女心」というやつであろうか。
今日の練習は、カトウ君、鴉丸嬢、其ノ他君、しげ、私の5人だけ。しげが鴉丸嬢を持ち上げて怪力を誇ったりしているが、それだけ鴉丸嬢が軽いのである。今度の芝居ではダンスのシーンもあるのだが、鴉丸嬢が華麗に宙に舞う(予定の)シーンもあるので、体重的に、鴉丸嬢以外の人選は不可能なのであった。
其ノ他君と鴉丸嬢は、用事があるので少し早めに帰る。残ったカトウ君、しげと、台本の中の言い回しについて議論。「嘘と坊主の頭は結ったことがない」という昔ながらの表現だが、これはもう若い観客には全然分からないだろう、という話である。遠藤淑子さんがマンガの中でこれをモジッて「嘘とサンプラザ中野の頭は結ったことがない」と書いていたが、マンガのセリフならばともかく、芝居のセリフだとヒネリ過ぎるとかえってシラケてしまう。しげが「嘘とパパイヤ鈴木の頭は結ったことがない」ではどうか、と言ったが、確かにあれは結えるアタマではないが、ニュアンスが変わってしまっている。このあたりはもう、セリフの内容自体をすぱっと切り落としちゃったほうがいいかもしれない。
パピオからの帰り道、しげが自分の黒スタイルを見ながら、しんみりと「学生のころは将来、こんな格好するようになるとは思わなかった」と呟く。「だってヤンキーじゃん」と。
何がどうなると「ヤンキー」になるのかよくわからないのだが、「今の自分は10年前の自分から見るとおかしい」という点ではカトウ君も同意していた。
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07月25日(日)
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