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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■やつぱり「亀」が好きな世代だから。
 ウチのマンションは原則としてペット禁止なのだが、金魚とか、ご近所に迷惑をかけるおそれのないものについては問題ない、ということになっている。最近ちょっと、「亀」を飼いたいなあ、と思い始めた。
 職場で亀を飼ってることは何度かこの日記にも書いたことだが、こいつがまあ、かわいいの何の。エサのことしか考えてないのは見てりゃわかるんだが、ペットというものはそういうシンプルな付き合い方ができる相手の方がラクでいい。犬、猫、あたりは妙に人間っぽい繊細な神経の持ち主もいたりするので、飼うにはかなりな覚悟が必要になるのである。
 先日、しげに「亀飼っていい?」と聞いたら、始めは「いいよ」とか言ってたのだが、あとで鴉丸嬢とおしゃべりしているときに「ボウフラが湧くよ」と言われて、急に「反対派」に回ってしまった(「派」ったって、一人しかいないが)。あまりうるさく文句をつけてくるので、応対するのが面倒臭くなって、「わかったよ、ベランダで飼わないで風呂場で飼うよ」と適当なことを言ったら、今度は「ウチのバカは風呂場で亀を飼うつもりだ」とみんなに言いふらし始めた。
 ……本気にするなよ、茹っちゃうだろうが、亀が(-_-;)。


 俳優(^_^;)、ロナルド・リーガン、別名、エルヴィス・リーガン(知らない人も増えただろうから、ヒトコト説明しておくと、「レーガン」と表記するようになったのは大統領になってのち、「そちらのほうが原音に近いから」という本人の要望があってからのことである)が、肺炎のため死去。享年93。1994年にアルツハイマー病であることを告白していたし、もう相当な高齢であったから、まさしく大往生であったと言えるだろう。「20代、40代、60代……と、偶数ゼロ番代の大統領は人気をまっとうできない」というジンクスを破ったのも彼である。
 実は60本近くの数の映画に出演している元大統領だけれど、その出演作の殆どは、戦前の二流・三流西部劇。主演もそれほど多くはない。私も、動いている「俳優」としての「“リ”ーガン」氏は、ジョン・ランディス監督のコメディ、『スパイ・ライク・アス』(1985)でチェヴィ・チェイスが見ているテレビの中に登場して、『I’ll be loving you』を歌っている姿を見ているだけである(結構いい声。吹き替えか?)。比較的評価の高いドン・シーゲル監督の『殺人者たち』(1964/これが遺作となった)も見ていない。
 じゃあ、なんでわざわざ「俳優」として取り上げようって気になったかって言うと、これはもう、ロバート・ゼメキス監督の『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985)で、ネタにされていたから、という、故人には実にシツレイな理由ゆえになのである。
 ご存知ない方のためにその「ネタ」を説明しておくと、1985年から1955年にタイムスリップしてしまったマーティ(マイケル・J・フォックス)は、ドク(クリストファー・ロイド)に自分が未来から来たことをなかなか信用してもらえなくて困るのだけれど、それどころか、ドクから「じゃあ、1985年にアメリカの大統領は誰になってる?」と聞かれて、うっかり正直に「ロナルド・レーガン」と答えてしまったために、ますます信用してもらえなくなったというギャグがあったのである。そのときドクは鼻で笑って、「大統領がレーガンなら、副大統領はジェリー・ルイスか?」とマーティに突っ込む。
 1955年当時、レーガンはまだ俳優を引退してはおらず、またルイスはディーン・マーティンと組んで「底抜け」シリーズを連発、若者を中心に絶大な人気を誇っていた。もっとも翌年にはこのコンビは解消してしまうから、目ざとい観客の中ては、「やや下り坂」に見えていたかもしれない。コメディアンであるルイスと、西部劇役者のレーガンとを並べてみても、私には何だかピンと来ないのだが(かと言って、名優アーネスト・ボーグナインあたりを持ってきては、レーガンとでは役者の「格」が違いすぎて比較にならない)、それはアチラの文化をよく知らぬ私の勘違いで、レーガンは「そういう役者」として認識されているのかもしれない。ルイスの人気は一時凋落の一途を辿ったが、彼にオマージュを捧げる映画人も少なくなく、『キング・オブ・コメディ』などで復活を果たしている。レーガンもまた、別の世界で見事な「役者」ぶりを示した。

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06月06日(日)
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