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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■口にパンをくわえて、曲がり角で誰かにぶつかりはしなかったが。
 今朝、初めに目が覚めたのは6時頃だったのだけれども、テレビを点けて漫然と見てるうちにウトウトしてしまい、気がついたら8時10分だった。
 思わず「わはは」と笑ってしまったが(人間、本気でビックリすると笑うものなのである)、まさしく「笑いごっちゃない」のだ。始業時間まであと20分。しげの運転だと、普段は25分かかっているから、間に合うわけがない。2分で着替えて、表に飛び出し、タクシーを捕まえた。「大至急お願いします!」
 ネクタイや背広は手に掴んだままだったので、タクシーの中で着る。自分でもまるでマンガだとは思うが、なりふりかまっちゃいられない。運がいいと言うか、偶然にもタクシーの運転手さん、以前、私を乗せてくれたことのある人だった。「山越えの道ですね?」とスイスイ進んでくれる。これが道に不案内な人だと、やたら信号に引っかかったり小道を曲がり損ねたりするのだ。ホントに超特急で、変わりかけた信号をすっ飛ばし、3人ほど人を撥ねて(いやウソウソ)、職場に着いたのが8時27分。てことは、15分しかかかっていない。いつもしげが超安全運転で走ってることが分かるなあ。
 こういう心臓に悪い朝はもう二度と迎えたくないけれど、人間、トシを取ってどうなるか予測のつくものではない。私はいったい寝起きがよくなるほうか悪くなるほうか。


 今年度最後の例の部署での会議があったのだが、例のちょっとイッちゃってる方、やっぱり欠席。最近は、被害妄想がかなり強くなっていて、何か質問をしても「それは○○さんがやったことかもしれません」と、何の関係もない人の名前を挙げたりするようになっている(個人的に気に入らないことがあったらしい)。そして、社内のある一室に引きこもって、トイレと食事以外では全然出て来なくなってしまっているのだ。……って、会社で「引きこもり」ってあるのかよ。その部屋の中でパソコン仕事だけはやってるようだが、それ以外のことは全くしようとしない。これって、かなり「給料泥棒」だと思うのだが、放置してていいのか。引きこもるなら普通は家だろうよ、……と突っ込みたいところだけれど、もちろんみんな怖くて、そんなことは何も言えないのである。辞めさせられないのも、人権なんたらが絡んでるんだろうなあ。
 そういう事情で、社屋内に昼日中から「開かずの間」ができてしまっているわけである。こんな気味の悪いこともないのだが、そこに出入りできる人間が、私を含めてもはや数人しかいない。上司も、その人にしてもらわなければならない仕事を、私から伝えてくれるように頼んでくる。……だから私はパシリとちゃうって(+_;)。


 帰宅したら、しげは起きたばかりであった。「昨日からずっと寝てたのか?」と驚いたら、「朝ちょっと起きてたよ」と言う。だとしても、合わせて15〜6時間は寝ているわけで、やっぱり寝過ぎだろう。薬使わないと眠れないと言うし、寝たら寝たで今度は起きて来ないし、ちょうどいいコントロールができないものかな。


 唐沢俊一氏の16日(火)の裏モノ日記での『アヴァロン』評、誉めてるような貶してるような微妙な表現だったのが面白かった。
 北川れい子みたいに、押井守を観念的なテツガクかぶれと勘違いしないで(押井守ファンを自称している人間にもこの勘違いは多い)、あれを「抜群に面白いハードボイルドアクションの定番もの」と評価しているのはさすがなんだが、そこで「ハードボイルドものの定番設定の持つ、完成された魅力を押井守がついに壊し(再構成し)得なかったという、作家としての失点になるのではないか」とヒトコト付け加えなければならなかったのは、まあ、「オタクは押井守をあまり誉めちゃいけない」流れができちゃってるせいもあるだろう。オタクって権威嫌いだからねえ。かつてマイナーだったころにはみんなこぞって褒め称えていた宮崎駿を、現在扱き下ろすオタクのいかに多いことか。まあ私も「今の」宮崎駿は好きになれないけれども。

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03月18日(木)
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