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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■波瀾なしのアカデミー賞も珍しい。
 一日中、ホームページの更新。
 てなわけで疲れてるんで、日記は短く書く。悪しからず。

 WOWOWで米アカデミー賞の生中継。『ロード・オブ・ザ・リング―王の帰還』(ピーター・ジャクソン監督)が、作品賞・監督賞ほか、ノミネートされた11部門すべてを制覇し、『ベン・ハー」(1959年度)、『タイタニック』(1997年度)と並ぶ史上最多タイを記録。予想通りというか、順当な結果だったけれども、ファンタジーがこれだけ高い評価を得たというのもアカデミー史上、珍しい。『ダーク・クリスタル』のような傑作が完全無視されてた頃を思うと、隔世の感がある。私自身も、必ずしも原作に忠実ではない展開にやや不満はあるものの、これだけ長大な映画をイネムリせずに3本とも見せてくれたピーター・ジャクソン監督の力量に拍手を送るに吝かではないのだが、「映画の部屋」にも書いたとおり、日本人があの映画に喝采を送るのは、ちょっと「ズレ」があるんじゃないかなと思っているのである。「神話」の感覚がまるで違うんだから。「あんまり長くて寝ちゃった〜」という感想のほうがなんか自然だなあ、という気がするのである。
 いや、鴉丸嬢のことなんだが。
 クリント・イーストウッドは今度も監督賞を逃す。作品賞の経験はあるんだけど、あれはプロデューサーのものだからなあ。運が悪いと言えば悪い。『ミスティック・リバー』も当然、他の年ならアカデミー賞を取っておかしくない完成度で、一応主演男優賞(ショーン・ペン)と助演男優賞(ティム・ロビンス)は受賞した。イーストウッド、もって冥すべしであろう。
 主演男優賞に落ちたビル・マーレーが、いきなり退席しようとして(もちろんパフォーマンスである)、司会のビリー・クリスタルが「帰らないで! ボクらはみんな君が好きだよ!」と呼び止めるのがおかしかった。こういうショーアップのできるところが腐ってもアメリカなんだよなあ。
 ブレイク・エドワーズの特別賞が個人的には嬉しい。映画のクリップが上映されるのだけれど、のっけから『暗闇でドッキリ』。分かってらっしゃるねえ。日本人なら『ティファニーで朝食を』や『酒とバラの日々』を出しちゃうところである。
 日本人は専ら渡辺謙と『たそがれ清兵衛』に期待してたみたいだけど、ほかの候補作見てりゃトテモそんなこと言えないはずなんだけどな。


 しげと鴉丸嬢、今日はアクロス福岡に会場取りの抽選に行っていたのだが、新しく係になったカチョーというのがずいぶん横柄な態度だったらしく、二人揃って憤っている。
 「隣にいたおばさんばかり贔屓するし、会場詰まってるのに無意味に長いこと待たせたりしたのよ!」ということで、鴉丸嬢もあまりに悔しくて帰宅する気にならず、うちに遊びに来たのである。
 「こんなことなら、けいちん(私のことである)を連れてって文句言わせればよかった」というのだが、私をヤクザかクレーマーといっしょくたにしてないか。文句があるなら自分で言えばいいのである。人に頼っちゃダメ。

 しげ、鴉丸嬢を送って行ったあと、うどんを食って寝る。本当は一緒に映画に行こうと思っていたのだが、あまりに腹が立って、出かける元気が出ないらしい。結局抽選には外れたので、芝居の公演はひと月延期である。お疲れさまでした。

03月01日(月)
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