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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■追加日記4/『映画に毛が3本!』(黒田硫黄)ほか
アニメ『鉄腕アトム』、いよいよ青騎士登場。それに合わせてオープニングも変わったけれど、なんかチラチラして見難い。悪役四天王がアセチレン・ランプ、ハム・エッグ、七色いんこ、スカンク草井ってのは、原作を相当改変することを予告してるみたいで、あまり嬉しくない。話変えても面白くならないってこと、これまでの流れで見えちゃったしなあ。プルグ伯爵出ないんじゃなあ。
今日の練習は、参加者が少ないので中止とのこと。
先に出かけてたしげを追っかけて、バス停までは出かけてたのだが、しげから連絡があって「来んでいいよ」と来た。なんかそれじゃせっかく出ただけの甲斐がないので、スーパーに寄って食料の買い込み。
スパゲティにウィンナーを混ぜただけで、しげはホクホク顔あるが、普通に和食を作っても、和食嫌いのしげは全然食ってはくれないから、あまりうれしかないのである。
エドワード・ゴーリー『うろんな客 ポストカード』(河出書房新社・924円)。
ポストカードだけれども、オリジナル版の絵は全て収録されている。載ってないのは柴田元幸氏の訳だけ。原文はゴーリーらしく韻を踏んだ楽しいものだけれど、それを柴田さんは「風強く 客もなきはず 冬の夜 ベルは鳴れども 人影皆無。ふと見れば 壺の上にぞ 何か立つ 珍奇な姿に 一家仰天。」てな感じの短歌形式で訳していた。なかなか面白い趣向だけれど、訳が分かり難くなってしまっているのが難点のように思える。でも、日本語訳したときに韻を踏ませることはほぼ不可能に近いことを承知の上でこういう試みをしたこと自体には敬意を表したい。他の作品の柴田さんの訳は、カッコつけが多くて意味が取りにくく、今一つな印象が強いが、これはそのカッコつけがよい方向に作用していて一番面白い。「doubtful」を「うろんな」と訳しているのも上手い。私が最初に出会ったゴーリー作品がこれだったが、他の翻訳作だったらそれほどファンにはなっていなかったかもしれない。
以下に拙訳をご紹介するが、韻はやっぱりうまく踏めなかった。
The Doubtful Guest by Edward Gorey
「うろんな客」エドワード・ゴーリー
1 When they answered the bell on that wild winter night, There was no one expected−and no one in sight.
それはその年の冬のこと、激しい嵐の夜だというのに玄関の呼び鈴が鳴ったものだから、家族は表に出ていった。けれどもみんな、思いもよらなかった。――まさかそこに誰もいないとは。
2 Then they saw something standing on top of an urn, Whose peculiar appearanse gave them quite a turn.
振り返ると、ツボの上に何だか生き物っぽいものがちょこんと立っていた。そいつの見てくれがあんまり奇天烈だったものだから、家族はすっかり肝をつぶしてしまった。
3 All at once it leapt down and ran into the hall, Where it chose to remain with its nose to the wall.
そいつは、やにわに飛び降りると、大広間にパタパタと駆け込んで行った。そこでそいつは、壁に鼻をぐいと押しつけたまま、てんで動かなくなっちまった。
4 It was seemingly deaf to whatever they said, So at last they stopped screaming, and went off to bed.
そいつは、家族がどんなに声をかけても、うわべはまるで耳が聞こえないってフリをしていた。だもんで、とうとう家族は叫び飽きて、もう寝ちまおうってことになった。
5 It joined them at breakfast and presently ate All the syrup and toast and a part of a plate.
そいつは、朝食になったらちゃっかり家族に混じって、アッという間にシロップを塗ったトーストを全部と、皿を何枚かぺろりと平らげちまった。
6 It wrenched off the horn from the new gramophone, And could not be persuaded to leave it alone.
そいつは、新品の蓄音機の拡声器をしゃにむにもぎ取ったかと思うと、どんなに返すように説得しようと聞き入れようとしなかった。
7 It betrayed a great liking for peering up flues, And for peeling the soles of its white canvas shoes.
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10月05日(日)
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