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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■西手新九郎は「心の遊び」に留めておこうね/『アレクサンドロス 〜世界帝国への夢〜』(安彦良和)
 ここ数日で訃報が伝えられた外国の有名人、ジョン・リッター(俳優。『ノース』など見たことある映画も何本かあるみたいだけど記憶にない)ジョニー・キャッシュ(カントリー歌手。『刑事コロンボ/白鳥の歌』の犯人、トニー・ブラウン役も演じていた)、ジュールズ・エンゲル(アニメ作家。『ローンレンジャー』が代表作)、ジャック・スマイト(映画監督。『動く標的』など)と、イニシャルが全員J。よくある偶然ではあろうが、「次にまたJの人が?」とつい思ってしまうのが心のさもしいことである。
 昔、「アメリカの大統領は、当選年が20年置きの者は事故にあうか暗殺されて任期を全うできない」というジンクス(つか俗説)があって(リンカーンは1860年、ケネディは1960年の当選)、それを初めて聞いた時には、素直に「そういう『呪い』ってあるんだなあ」とか思っていた。恥ずかしいことに、1980年にレーガンが当選した時も、「ああ、この人、途中で事故か暗殺にあっちゃうんだ」、とか半ば信じていたのである。レーガンは暗殺未遂にこそあったが(この犯人もこの俗説を信じてたのではないかな)、無事任期を終了した。そこでようやく「ただの偶然」という言葉が私の脳に浮かんできたのであるが、世間でのこの「運命の偶然」を信じたがる傾向は、「暗殺“未遂”も可」という方向にスライドしてきているようである(~ー~;)。これなら2000年当選のブッシュさんも、任期満了できても、例の9.11を挙げて「暗殺未遂」と強弁できるわけだ。人の命を弄びたがる心理というのは、不謹慎の謗りをかわすかのごとく、こういう「軽い」形で現れるものなのだね。
 こういう「偶然」をいろいろ挙げていったら、「トリビア」がまたひとつできそうではあるな。もっとも限りなく「でっちあげ」に近いトリビアではあるが。


 しげとよしひと嬢、今朝は6時半に朝帰り。打ち上げからそのままカラオケに雪崩れこんで朝まで歌っていたのである。そこまでの体力は私にはもうない。大台とか言ってるが二人とも全然若いよ。
 今日仕事があることを考えれば、打ち上げに行かなかったのは正解だったろう。


 本日は休日出勤、アキレス腱を切った上司も「今日は用事のあった人も多いだろうにねえ」と愚痴をこぼすが、台風のせいでの出勤振替だから仕方がない。
 それより困っちゃうのが、今日がしげの誕生日だということだ。祝日が誕生日というのは、学生のころには友達から忘れられてしまうという弊害があるが、家庭を持てば一緒にゆっくり過ごせるというメリットの方が大きい。入籍を大晦日にしたのも、まさかこんな日にまで出勤を強要する会社もそうはなかろうと考えたのだが、現実は全く違っていたので、全く日本人のワーカホリックもここに極まってるなと感じたものだった。
 よっぽど仕事を休もうかと思ったが、そうもいかない。事情を上司に話すと「家庭の危機ですねえ」と言われた。いやマジでな(-_-;)。しかも仕事が長引いて、早く帰宅できるはずが結局残業。七時過ぎに帰ってみると、しげはよしひと嬢を送って出かけていた。全くのすれ違いの誕生日である。このままだと今年の年末もいったいどうなることやら。


 マンガ、安彦良和・NHK「文明の道」プロジェクト『COMIC Version NHKスペシャル文明の道1 アレクサンドロス 〜世界帝国への夢〜』(NHK出版・1680円)。
 安彦さんの『ジャンヌ』『イエス』に続く歴史ファンタジーの第3弾。もっとも『ナムジ』や『蚤の王』なんかも含めたらもっと数は増えるから、もうこのシリーズは『ガンダム』で語られることの多い安彦さんの、もう一方のライフワークと言っていいだろう。
 もとになったNHKの番組の方は見てないのだけれど、ドキュメンタリーとは言え、後世の人間の「解釈」が入る以上、歴史は所詮「物語」である。まるのままの虚構だとまで断言する気はないが、こうして「マンガ化」された「歴史」を見ていると、真実とか事実とか人間は本当は必要としていないのだなあ、とつくづく思う。

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09月15日(月)
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