ID:10788
無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
[491684hit]
■充実の休日。シャレかい/映画『乱れからくり』/『チキンパーティー』1巻(金田一蓮十郎)/『よつばと!』1巻(あずまきよひこ)ほか
連休最後の日なんで、朝からテレビに張りつき。全部感想書いてたら、枚数がいくらあっても足りないので、ごくサワリだけを。
アニメ『鉄腕アトム』21話「湖の怪物」。
環境破壊の調査のために、恐竜が住むという伝説のあるドラゴンレイクを訪れた夕子とアトム。そこで二人は森林管理員のサラと出会うが、実はサラこそが金儲けのために不法投棄を重ねていた犯人だった。
一方、アトムは、湖を調査中、恐竜を探し求める青年、沼田と知り合う。彼は冒険家である父の遺志を継いで、このドラゴンレイクにやって来ていたのだった。そこにやってきたサラの操る巨大ロボット。夕子を人質に取られ、アトムはどうすれば……。
ありきたり過ぎる展開で、なんか話題にするのもなあ、という気がしてくる。サラが3人組のグループで「やっておしまい!」ってセリフを口にするのもちょっとねえ。
日本映画専門チャンネル『乱れからくり』。
泡坂妻夫の日本推理作家協会賞受賞作を映画化、作者本人も冒頭に焼鳥屋のオヤジで出演という、当時のミステリファンが待ちに待った作品だったんだけれど、原作を下手に改変したおかげで、グタグタの駄作になってしまった悲しい一作。まあ、一応ネタバラシはしないけどよう、あのネタはミステリじゃ「やっちゃいけない」禁じ手なのは常識なんだぞう。古典的なロマン小説、時代モノとかにはよく使われてたけど、現代ミステリでアレやったのって、横溝正史の少年モノくらいのもんだ。
主演の松田優作が「こんな映画やってられるか!」と台本をひっちゃぶいて、脚本家に謝ったってやつがこれ。でも松田優作正しいよな。
まあ劇場で見たときはまだ私も若かったら、今見りゃ少しはいいとこ見つけられるかと思ったけど、なんだかテレビ的で安っぽい繋ぎのカットや、安易なドラマ展開にますますダレちゃったのだった。
チャンネルNECO『ちゃっきり金太』『続ちゃっきり金太』。
山本嘉次郎監督による1937(昭和12)年製作の『エノケンのちゃっきり金太』(本作同様前後編だが、現在は総集編しか残っていない。助監督が黒澤明!)を三木のり平でリメイク、ということになってるけれども、ミステリファンならご存知の通り、これは『快傑ゾロ』の作者、ジョンストン・マッカレーの『地下鉄サム』シリーズを下敷きにしている。スリのサムが金太で、クラドック刑事が岡っ引きの倉吉に置き換えられている。
榎本健一&中村是好のコンビを、三木のり平&有島一郎が演じているわけだが、エノケンのあとがまに起用された当時の三木のり平の「位置」がわかって面白くはあるけれど、まあ、エノケンほどの軽妙さがないのは如何ともしがたい。走りが違いすぎるし、のり平さんが歌を殆ど歌わないのもどうもね。声質がどうにも重いのである。後に森繁喜劇のワキに回ってしまうのも、主演作に恵まれなかったせいもあるのだろう。
『ぬかものがたり』『お伊勢参り』『恋の羊が海いっぱい』。
珍しい広告映画三本立て。最初の2本は『冗談音楽』の三木鶏郎グループ(三木鶏郎・丹下キヨ子・三木のり平・小野田勇)がナレーションを担当している。と言っても知ってる人少なくなったろうなあ。「ワ・ワ・ワ、ワが三つ」「明るいナショナル」「キリンレモン」他、数々のCMソングを作った人、と言えば若い人でも少しは見当がつきましょうか。三木のり平がブタの声当てをしているのには笑っちゃいました。
三本目は羊毛のCM映画だが、歌の作詞が寺山修司で、歌手がペギー葉山。よくもまあ、こういう珍品を探し出してきて放送してくれたものと感心。
ついでだけど、9/18に東芝EMIからCD『エノケン ミーツ トリロー ENOKEN MEETS TORIRO』が発売されるぞ。みんな買え。
『忘れ得ぬ人』『夜霧に消えたチャコ』。1時間もののミニ映画。『忘れ得ぬ人』は「第1部」とあったから、てっきり2本目が続編かと思ったら何の関係もなかった。筑波久子はあまり好みではない。
『LAST SCENE』。
『リング』シリーズの中田秀夫監督による、昭和30年代と現代の、両方の映画界の内幕を描くロマン映画。ホラーではありません(^o^)。
[5]続きを読む
08月31日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る