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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■同情でもいいから少しはくれ(T∇T)/DVD『山村浩二作品集』/『沈夫人の料理人』1巻(深巳琳子)ほか
 朝っぱらと言うか、真夜中にいきなりしげ、鴉丸穣を連れて帰宅。
 私は当然寝こいていたのだが、折悪しく素っ裸であった。
 いや、風呂あがりでそのまま寝ちゃったんでそういう状態だったのである。慌てて居間から寝室に逃げ込んだのでナニを見られはせなんだが。
 鴉丸嬢、「イイ男なら『きゃあ、セクハラ♪』ですむけど、中年オヤジじゃただの痴漢だよねー」と身もフタもないことを言う。別にナニも見せとらんだろうが(-_-;)。
 「男だって、若い女の裸と、中年デブ女の裸とだったら、若い方がいいでしょ?」
 そりゃそうかもしれんが、だから私ゃワザと見せてるわけじゃないだろうが。セクハラも痴漢もしとらんぞ。

 しげがなんでまたいきなり予告もなく鴉丸嬢を連れてきたかっていうと、部屋の掃除のためなのであった。実際、部屋の中にゴミ袋が十数個溜まっていたのである。
 日頃から自分で片付けておけばいいものを、何かと言い訳ばかりしてサボっているからこんなふうに人に頼ることになるのである。一体何人の犠牲者を巻き込めば気がすむのか。たいがいでやめろと言い聞かせていたのにまた性懲りもなく同じ失敗を繰り返しているのである。
 以前、結局片付けを手伝わされたときに、「もう今後は一切、掃除は手伝わないぞ」と言明してあるので、ひと片付けできるまでは隣室で待機する。つーか、裸なんで出ていけないのだが(-_-;)。
 しげに「着替え持ってこいよ!」と言っても無視される。明らかなイヤガラセで、むかっ腹が立つ。鴉丸嬢が浴衣を見つけてきて寝室に投げこんでくれたので、ようやく着替えられて居間に出られるが、睡眠中にいきなり起こされたので、体調も芳しくない。どっちにしろ片付けを手伝える状況ではなく、しげと鴉丸嬢がゴミ袋をえっちらおっちら運んでいくのを横目で見ながらウツラウツラ。

 ようやく片付けが終わったあと、さて、鴉丸嬢を車で送って行こうか、という段になって、今度はしげが落ちる。あまり寝てないのかもしれないが、おかげで鴉丸嬢、帰るに帰れない。仕方がないので、しげが起きるまで、鴉丸嬢とホームページの原稿の話などして時間稼ぎ。
 鴉丸嬢がクトゥルーのファンだったとはつい先日まで知らなかった。もっとも彼女も『退魔針』でその存在を知った、ということだから、ラブクラフトのこともあまり知らないのである。
 だもんで、ついまた悪いクセで要らぬウンチクなどを披露したりする。
 「小説は読みにくいものもあるから、映像から入った方がいいかもしれないけど、クトゥルーの映画化って、ロクなのがなくってねえ、『ダンウィッチの怪』なんて怪物の造詣がダサイし、『ネクロノミコン』もねえ……。『インスマウスの影』なんて、主演が佐野史郎だし」
 こんな調子である。なんか、思い返すだに恥ずかしいな。
 いろいろ説明するより原典にあたってもらった方がいいよな、どこかに国書刊行会の『真・ク・リトル・リトル神話体系』が転がってたはずだがと探してみるが見つからず、『幻想文学』のバックナンバーも書庫の奥に埋まっていて取り出せない。ようやく見つけたのが創元推理文庫の『ラブクラフト全集』の5・6巻と、矢野健太郎の『邪神伝説シリーズ』(^_^;)であった。これだけでも少しは面白いかと思ってお貸しする(文庫は寄贈した)。いや、ほかにも某K女史の『魔○○○伝』というのもあったんだが、クトゥルーのファンになってもらうのにこれほど不適当なものもあるまい(^o^)。
 とりあえず5巻には『死体蘇生者ハーバート・ウェスト』や『ダニッチの怪』などが収録されてるから、つまんないということはないと思う。ホントは『インスマウス』や『クトゥルフの呼び声』も読んでほしかったんだが。

 駄弁っているうちに、なぜか鴉丸嬢と「政治」の話になる。
 といっても、鴉丸嬢の疑問は「世の中のオトナって、どうして悪いことばかりするの?」という子供っぽいものである。
 ハタチを過ぎた女性がこういうことを言い出すこと自体、どうかという批判は簡単なんだが、人にはそれぞれ事情というものがある。

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07月05日(土)
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