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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■さよなら/『ナジカ電撃作戦』3巻(完結/田代琢也)/「『ぼくら』連載漫画版 妖怪人間ベム』(田中憲)
 まずは言葉についてのニュース。
 文化庁が忘れたころに行ってる(^o^)「国語に関する世論調査」が昨19日に発表された。
 「今の若い連中はこんなにモノを知らない」ってトシヨリが憂える材料を提供するためだけにあるような調査で、いけ好かないことこの上ないのだが、読むとやっぱり「今の若い連中はこんなにモノを知らないのか」と憤っちゃうのである。ノせられてるなあ、俺。

 コンビニの店員なんかがよく使うという、
 「お会計の“ほう”、1万円になります」
 「1000円“から”お預かりします」
 「休ま“さ”せていただく」といった“さ入れ表現”。
 この三つの表現が気になる人が増えたと言う。ところがどうも私ゃ、こういう表現に出会った記憶がないんだよねえ。コンビニの店員さん、まず「お会計」って言葉自体使わなくて「以上で1万円になります」、なんて言い方してるから、「ほう」だって使わなくてすむのだ。「から」も聞いた記憶がない。もしかしてこれって関東限定で流行ってるのか?
 「さ入れ表現」はたまに聞くことはあるけれど、ついうっかりの誤用の域を出てはいない。
 それより私ゃ、未だに「以上でよろし“かった”でしょうか」って言う店員が気に障って仕方ないんだが、これは話題にはなってないのか。

 また、慣用句の意味を勘違いしている人も毎回増えつづけている。
 例えばこんなの。
 「流れにさおさす」=「大勢に逆らう」(本来は「大勢に従う」)
 「役不足」=「役目が重くて辛い」(本来は「能力のわりに役目が軽い」)
 「確信犯」=「悪いとわかっていながら行う行為、犯罪」(本来は「政治的、宗教的な信念から正しいと信じて行う行為、犯罪」)
 漱石の『草枕』の冒頭の「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい」なんか、逆らってんなら流されないでしょうに。と言ってもどうせ若い人はもう『草枕』だって読んじゃいないんだろうねえ。とかなんとか言いながら、私も昔はこれを全く逆に覚えていたのでした(^_^;)。
 「その仕事には私は役不足で」「なに〜!? この若造が生意気な!」なんて部下と上司の会話が全国でよくなされてるんだろうか。上司も言葉知らなくてそのままやり過ごされちゃうケースの方が多いんじゃないかって気がするけど。
 ただ、三つ目の「確信犯」を誤用とするのは微妙なセンだよなあ。政治犯が「“一般的には”悪いとされてる行為をあえて自分の信念に基づいてやっちゃった」ような場合には、「悪いとわかっていながら行う行為、犯罪」ってことにもなるじゃん。まあ、ここのポイントは「確信」の「信」が「信念」ってところで誤用かそうでないかが分かれるんだろうけどね。

 次に、「外来語120語の理解度ランキング」。
 全部紹介するのはめんどくさいから、ベスト20とワースト20をご紹介。

(順位)(外来語)    (語義)
1 ス ト レ ス……………肉体的、精神的な緊張や圧迫
2 リサイクル ……………資源の再利用、再生
3 ボランティア …………自発的に奉仕活動をする人
4 テ ー マ ……………主題、題目
5 レクリエーション ……休養、娯楽
6 サ ン プ ル……………見本、標本、試供品
7 リーダーシップ ………統率力、指導力
8 ス タ ッ フ……………職員、幹部、映画などの出演者以外の関係者
9 フルタイム ……………常勤の、専任の
10 ホームページ …………ワールド・ワイド・ウェブから提供される情報の表紙に当たるページ
11 キャンペーン …………選挙運動、宣伝活動
12 リフレッシュ …………気分を一新する
13 インターネット ………ネットワークが相互に接続された世界規模の通信網
14 プロジェクト …………計画、企画、開発事業
15 ドキュメント …………文書、記録、証書
16 ピ ー ク ……………最高潮に達する点、頂点
17 パフォーマンス ………実行、功績、公演、人前での表現行為
18 ケ ア……………手当て、世話、保護、介護
19 コ ス ト ……………値段、費用、原価、経費
20 ホワイトカラー ………事務系労働者
(中略)

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06月20日(金)
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