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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■別れの予感/DVD『八つ墓村』/『HUNTER×HUNTER』17(冨樫義博)ほか
アニメ『鉄腕アトム』第10話「金星ロボット襲来!」。
20年前、金星開発のために大量生産されたが、宇宙開発が木星の衛星群に移行したために、使われることなく海底に廃棄された金星ロボットがトロール船の電磁網に引っかかる。彼らは未だに稼動しているのか? 強力な冷却装置を持つ金星ロボットの危険性を心配したお茶の水博士は、アトムに海底の探査を命じる。驚いたことに、彼らは自己進化を遂げ、海底で町を作り、使命を与えてくれるキャプテンが再びやって来るのを待っていた。
アトムのあとを追って広大な都市を発見した天馬博士は、自らキャプテンと名乗り、金星ロボットを操り、彼らの持つ冷却装置で、メトロシティを凍らせようと企む。
ベースになってる原作は『ロボット爆弾(□□□□から来た男)』か。天馬博士を登場させた分、メイスンも丸首ブーンも出番がなくなってしまったが、手塚キャラクターシステムファンとしてはちょっと寂しい。ヒゲオヤジもレギュラーじゃないからなあ。
天馬博士が「私は神だ!」って叫ぶのもキャラクターを安っぽくしてしまっている。それにラストのモニュメントのデザインがお茶の水博士を支えるアトムって……なんかベタ過ぎるぞ(^_^;)。
だいたい、アトラスをアトムと戦わせたのが「試練」のためだったとしたら、金星ロボットでメトロシティを凍らせようとする天馬博士の目的は何だったのか。ロボットの独立を図らせるのにはまだまだ時期尚早だろう。特にアトムを「ロボットの王」に本気でしたいのなら。「今の」アトムがロボットたちの暴走を止めようとするのは分りきっている。仮にメトロシティが破壊され、ロボット王国が築かれ、事後承諾で(おいおい)アトムを王位につかせようとしたとしても、さて、アトムが納得するはずがない。アトムにもっと人間に対する不信感を抱かせてからでないと、金星ロボットを操るだけでは結局、目先の破壊しかできはしないし、体制の転覆までは無理な話だろう。
なんだか天馬博士がバカに見えちゃうんだけど、そういうのって、よかないよなあ。シリーズ構成がちょっと甘いのではないかとも思う。
あっ、けど、アトムのコブシを握ったおなじみの飛行ポーズが出て来たの、今回が始めてではないかな。
よしひと嬢としげ、練習に出かける。
14日にシネリーブル博多駅で友成純一さんのトークショー&『死霊のはらわた』の上映会があるのでお誘いしたのだが、今週は都合がつかぬとのこと。残念である。
ともかく見ないまま溜まってるDVDを見ねばと、まずは松竹版の『八つ墓村』を鑑賞。
横溝正史ファンとしてはまあまあ濃い方だろうと自認している私ではあるが、実はこの映画を公開当時劇場では見ていない。なんでかって、もう休日となるとスゴイ長蛇の列で、何回行っても人が多くて入れなかったのよ。
でもって、当時の福岡の松竹ピカデリーってさ、映画館としては最低な部類だったので(客席が急勾配で、映画がマトモに見られる角度がほんのちょっとしかないし、スピーカーが古くて声が割れてて聞こえない)、ええい、もう見なくたっていいや! とパンフレットだけ買って帰っちゃったのだ。あとでテレビで見て、これはやっぱり「いい条件の」大画面で見たかったなあとつくづく思ったことである。
特典で「シネマ紀行」ってのが収録されてるのだけれど、これが単に「ロケ地は今どうなってるか」ってだけのもので、つまらない。
まだ、予告編5パターンが全部収録されてるが、こちらのほうがよっぽどメイキングとしての価値がある。原作者横溝正史と野村芳太郎監督との打ち合わせの様子とか、津山30人殺しの現地を訪ねる渥美清の映像とか、こりゃスゲエ貴重だよ。街頭インタビューは明かにヤラセのアフレコだったけど(^_^;)。
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06月08日(日)
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