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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■なんかタイトル思いつかん/『キカイダー02』5巻(石ノ森章太郎作・MEIMU)/『ヒカルの碁』22巻(ほったゆみ・小畑健)ほか
 また今朝もしげにいきなり起こされる。
 「なん、これ!」
 という、しげの怒りと憤りと憤怒と激怒と激昂の怒声である。
 寝惚けてまた「な、なに?」とからだを起こす私。
 しげが凝視しているのは、テレビの画面である。
 映っているのは、夕べ仕掛けたチャンネルNECOの『サクラ大戦 轟華絢爛』である。ちょうど6話のオープニングが始まったころで、サクラが桜吹雪の中で刀を振りまわしている。
 「『サクラ』……しかも6話?!」
 この日記を長く読み続けていらっしゃる奇特な方ならご存知であろうが、しげは藤島康介が嫌いである。あかほりさとるはもっと、蛇蝎のごとく嫌っている。そこまで嫌わんでもいいんじゃないかと思うんだが、嫌いになっちゃったものは仕方がないのである。
 それはいいんだが、私が藤島関連、あかほり関連の話をするだけでも機嫌が悪くなるし、ましてや私が「サクラ萌え〜」なんて言ったりすると(言わんが)、後頭部めがけて石や矢やハンマーが飛んでくるのである。
 私も命は惜しいので(^o^)、あまりしげの神経を逆撫ですることばかりするのもなあ、と、「サクラ関連のものは買わないから」と約束してたのである。でもまあエアチェックするくらいはよろしかろう、と油断したのがマズかった。でもやっぱ神経、細か過ぎるぞ(-_-;)。
 なんとかしげをなだめはしたものの、実は今晩もまた『サクラ』があるのである。なんかまたネチネチ言われそうだなあ……。


 翻訳家の厚木淳氏が5月19日に胆管がんのため死去していたことが判明。享年73。
 氏の翻訳したエドガー・ライス・バローズの『火星』シリーズは、5年前から改訳・合本が出ていたが、これが最後の仕事となったものか。名実ともに「バローズの翻訳者」として亡くなられたことになる。
 火星シリーズは第一作しか読んでないので、とても熱心な読者とは言えない。なにしろ初読の印象が「宇宙ののらくろ」だったのである。フリークな方が聞いたら激怒しそうな感想だが、当時は(例によって中学校の図書館が出会いである)そう思っちゃったんだから仕方がない。まだまだガキで、武部本一郎画伯描くデジャー・ソリスの美しさにもさほど惹かれなかった(つーか、多分私が読んだヤツは現行の絵ではなかったと思う。訳も厚木さんだったかどうか)。
 今読み返してみると、スペオペの原典と言うより、「男の妄想」の実現を試みた作品のようで、なんだか面映い。翻訳は適度に読みやすいが、デジャー・ソリスのお姫様口調などはやはり時代がかっていて、島本須美の声で聞いたら思わずイッちゃいそうな(おいおい)。
 先日の井上一夫氏に続いて、子供のころから親しんでいた訳者の方の訃報である。寂しさを感じないではいられない。


 件の詐欺メール、大流行の模様である。そんなんに引っかかるやつっているんかいな、と先日の日記に書いたが、ネット検索してみると、三千万円を騙し取った例もあるとか。
 でもって、そのとき送りつけたメールの数が七万通。一通の請求額が約三万円である。ってことはなにかい? 七万人中の千人が、あんなバレバレの詐欺メールの内容を信じちゃったということになるんかね。こないだ「百人に一人もバカがいるものかな」とか書いたけど、それどころか「七十人に一人」という高確立でバカはいるのである。これって、ご近所で、「詐欺に引っかかった人」を見つけることが確実にできる数値なんだよねえ。まさに「石を投げたらバカに当たる」のである。
 基本的に騙すやつの方が悪い。それはその通りだ。けれど、騙される方のこの腰砕けぶりはいったい何なのだろう。コトナカレ思想が日本人の精神に巣食ってるとしても、どうにも腑に落ちない。か、カネが絡んでいるのだぞ、しかも三万円。た、大金じゃないか。なんでそんなに簡単に振り込みができるのだ。それとも、不況不況と言いながら、実はどの家も三万円くらいポンと出せるくらい余裕があるのか。こ、こんちくしょう、庶民のフリして騙しやがったな(←言いがかりである)。

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06月05日(木)
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