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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■東京の空の下B
 朝はぐっすり。夕べっつーか、徹夜でカラオケだったからそれも当然なんだが、それでも11時には目覚めて、こうたろう君一家と秋葉原へ。
 学生時代には電気街だったアキバが、いったいどれくらいオタクな街になってるんだろう、と思って駅から降り立った途端、GAMERSのデカイ店がどどんとあってたじろぐ。いきなりでじこかよ。しかも歌手の新曲披露のイベントがあるとかで、黒山の人だかり。その姿格好を見る限り、どう見てもお仲間である。のっけからイタイことったら(^_^;)。
 こうたろう君はこうたろう君で、「おっ! 海洋堂ショップだ!」といきなり家族ほっぽらかしで飛びこんでいく。息子さんは喜んで付いていくが、奥さんと娘さんはもう置いてけぼりである。これが日本の正しい父親像であろう(^o^)。
 東京まで行って食玩買うのもなんだかなあ、と購入は控える……というわけではなくて、買ってったらキリがないなと思ったんで諦めたのだ。ワンフロア全部フィギュアの店なんて、二十年前の常識だったら考えられんがね。
 しげ、何やらほしい食玩があったらしいのだけれど、広過ぎてとても探し出せるものではない。そのあとも何軒か店を回ったが、結局、見つからなかったようだ。
 それにしても、もう手に入らない古い食玩の類が、もう千円とか二千円とか、軽く高騰している。それでも売れてはいるんだろう、古本業界もそうだが、オタクが群がるマーケットって、インケツな(本人たちはマットウなつもりの)商売人も集うんだよなあ。
 そのあとも2、3時間かけて何軒か、アニメグッズのショップを回る。自分でもよく体力が続くなあと思うが、やっぱりドーパミンが出まくっているのであろう、全然眠くない。しげは、職場への土産などを物色、『ワンピース』のお菓子なんかを買っている。東京土産に『ワンピ』はねえだろう、とは思うが、明日、空港で買い損なったらいけないから、だそうな。朝が早いからその可能性もないではないが、知らんぷりして、「お土産買い忘れちゃった、てへ♪」って芸当はしげにはムリなんだろうなあ。

 昼飯はみんなでなんとかいうステーキ屋へ。血の滴るようなステーキをほおばる。最初の予定では、このあとは神保町に回って、古本でも探そうかと思っていたのだが、案の定、しげが愚図りだす。しげも古本に興味がないわけではないのだが、私と一緒だとペースが合わない、というのである。
 「じゃあ、どうする?」と聞いたら、これがまたうまくしたもので、駅の方を見やると「交通博物館」の看板が。こういうものにはしげは惹かれるのだ。
 本当はこうたろう君一家ともここでお別れの予定であったが、交通博物館に行く話をしたら、「なんだ、それなら俺たちも付き合うよ」と、結局、ゾロゾロ(^o^)。
 館内では、海、空、陸の交通の歴史を、ミニチュアや実物大の模型で展示。
 アナウンス付きでJRのいろんな列車がジオラマの中を走りまわるのを解説してくれているのだが、列車マニアでない私にはどれがどれだか全然わからない。それでも列車がトンネルに入るとどこから出てくるのかなと目で追ってしまうのだから、未だに精神的にはコドモなんである。
 リニアモーターカーの模型、実際に浮いて走る様子を見せてくるのだが、これが一方の壁からもう一報の壁に激突するという雑なもの。壁にぶつかるたびに撥ねあがって、なんだか事故を起こしてるように見えるんですけど、いいんですか(^_^;)。
 こういう展示ものは、見てるだけで楽しいから退屈しなくていいのだが、しげがいちいち「こういうのってあんたの時代にあった?」とか聞いてくるのには閉口。だって輪タク(自転車で客車を引いてくやつね)」を指しながらそう聞くのである。いったい私をいつの生まれだと思っているのだ。
 「だって、オレのイメージじゃ、アンタって、進駐軍の時代からいて『ギブ・ミー・チョコレート』って言ってるんだもの」
 それは私の親の世代だって(-_-;)。
 こうたろう君のご家族も楽しんでいたようでよかった。内心、せっかくのゴールデンウィークを我々につきあわせてしまって、申し訳ない気持ちで一杯だったのである。


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05月04日(日)
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