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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■東京の空の下C/映画『ボイス』ほか

 目覚まし時計がなる前に起床。朝風呂は気持ちがいい。
 飛行機は7時発なので、6時半には到着しなければならない。始発電車では間に合うかどうか心許なかったので、タクシーで羽田空港へ。
 土産を買う時間もないかと思ったら、7時前だというのにもう店が開いている。さすがは羽田。職場の仲間に雷おこしを買って行く。
 なにしろ私はこういう(どんなだ)性格なもんだから、同僚とトラブることも珍しくないのだが、天変地異の予兆か、今年の同僚たちとは結構うまくやれているのだ。土産の一つも買わねばなるまい。
 帰りの飛行機も無事、墜落することなく博多に到着。
 記憶の薄れぬうちにオフ会のレポートをホームページにアップする。けれどやっぱり途中で力が尽きて中断。イラストまではとても描けなんだ。

 旅行中に録画しておいたケラリーノ・サンドロビッチ作の舞台『SLAPSTIC』を再生して見る。
 ハリウッド・スラップスティック創世記のコメディアンたち、裏方たちの騒動を例の「デブくん」事件を絡めて描いたものだが、脚本の「練り」が薄いので、せっかくの役者たちの好演がイマイチ生きてこない。ロスコー・アーバックルを話題にするなら、ちゃんと「デブくん(fatty)」って呼ばなきゃ。
 史実に則ったフィクションって、舞台だとよっぽど慎重に描かないと「浮く」んだよねえ。舞台って、ナマな分だけ映像よりずっと観客との間の距離が近くなっちゃうから、実在人物のイメージと役者のイメージの齟齬も拡大されてしまう。「○○○○がそんな喋り方するのか?」なんて感じさせちゃったらもうアウト。井上ひさしの芝居は宮澤賢治や樋口一葉など、実在人物を扱ってるものが多いけど、どれもこれも役者に過剰な演技をさせて悉く失敗してる。ケラさん、どうも井上ひさしの悪いとこ踏襲しちゃってる印象だ。せっかく面白い題材なのに惜しいなあ。


 続けて、CSで『ロード・オブ・ザ・リング 吹き替え版』を見る。字幕版よりこちらの方が原典に忠実でわかりやすい、と言うことだったけれど、やっぱり「声の質」が違うからねえ。誤訳があってもやっぱり私は字幕派なんだなあ。


 ひと寝入りしたら夜。ちょっと生活のリズムが狂ったなあ。
 でも、しげがせっかくの休日だから映画に行こう、と持ちかけてきたので重い腰を上げる。でも何の映画に行くのか決めてない。しげに「何が見たい?」と聞いてもいつものデンで不得要領。
 痺れを切らして、
 「一番時間の早い映画に行こう。それでいい?」
 「うん」
 とお互い納得して、ワーナーマイカル福岡東に行ったら、すぐに始まるのは『ボイス』だった。
 ホラーに弱いしげ、墓穴掘り。┐(~ー~;)┌

 映画の感想自体は、掲示板に以下のように書いた。

> 携帯という最近のアイテムを除けば、話自体は20年くらい前に作られてた因縁ものみたいな感じですね。演出はキッチリしてるけれど(でも『リング』っぽい)、悪く言えば特に可もなく不可もなくという感じで、印象に残るほどじゃない。笑えたのは真犯人が死体を壁に塗りこめるシーン。おまえ、いつ左官屋の修業をしたんだ(^o^)。
> まあ、ヒロインのねーちゃんは中山美穂と中山忍を足して2で割った感じで、美人です。見所はそれくらいかな。
> 世間で評判の子供の怖い表情は演出過剰で私にはイマイチ。子供の顔ってね、もっと怖く撮れるんだよ。

 ただ映画を離れたところで、ちょいと気になったことがあった。
 それはこの映画を作るに当たって、監督以下制作者は、子役の子とその親に重々、この映画に出ることについて因果を含んであげたかどうかってことだ。
 世間でもこの子の演技が「怖い」と専らの評判であるが、私に言わせれば、ホラー映画のキャラクターとしては全然怖くなんかない。目を剥いたり悲鳴を上げたり、ああいう表情をする子って現実にもいるんだけど、そのことにみんな気がついてないのかな? もちろん、それはヒステリー症状を起こしている子だ。

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05月05日(月)
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