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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■いきなり記念日/『なんだかコワレ丸』3巻(矢也晶久)/『デル・カント・バジェット』(坂田靖子)ほか
三谷幸喜は一回潰れた方が勘違いが治るんじゃないかと思うが、でも治んないかもしれない。
もう全く期待なんかしちゃいないんだが、でもどれだけヒドイものができるか気にはなる、平成16年度のNHK大河ドラマ『新選組!』のことなんだけどね、主役の近藤勇が香取慎吾だって。これ、どう考えても三谷幸喜の引きだよなあ。NHK、反対しなかったのか。それとも、近藤勇を筒井康隆の『わが名はイサミ』の線で描くつもりか。あるいは倉本聰版『浮浪雲』にするの?
大河に限らず、テレビの時代劇がどんどん軽くなってく様子は、役者がいなくなってきてるんだから仕方がないことなんだけれど、それにしたって役どころをもちっと考えなきゃならないんじゃないか。
沖田総司は藤原竜也、土方歳三が山本耕史、芹沢鴨に佐藤浩市。これがホントの新撰組だったら、内部崩壊していったのも納得できちゃうな(^o^)。
だいたいみんな、殺陣ができるのかなあ。
職場の若い子の一人が辞めることになったので、お別れに何かプレゼントを、と考える。
仕事帰りに、博多駅で買い物をしようと思い、しげに「バス停で降ろしてくれる?」と頼む。
「どっか出かけると?」
と聞かれたので、隠さなきゃならないことでもなし、「ああ、職場の子にプレゼントでも、と思ってね」と言った途端、しげの声のトーンが急に、ズン、と低くなる。
「……その子、なに? 特別な人?」(←セリフにトゲを付けて読んでください)
「別に特別だとか、そんなことは何もないよ」
「じゃあ、なんでプレゼントとかするん?」
「したらいかんのかい。ウチを辞めるんだから、それくらいしても悪かないやろ」
「じゃあ、アンタは辞める子がいたら全員にプレゼント贈るんね」
「そりゃ、親しい人もいれば親しくない人もおるんやけん、贈るときもあれば贈らんときもあるやろ」
「不公平やん!」
「不公平って……どこが!?」
「だって、オレにはくれんやん!」
「オマエには関係ないやんか!」
「だったら、『今度東京行く記念』でなんかくれてもいいやろ!?」
「なんじゃそりゃ!?」
つまりはただの子供っぽい嫉妬なのである。オトナだったら、こんなことは恥ずかしくてとても口にできるものではない。
けれど、みなさんご承知の通り、しげという動物はマトモなリクツが通じる相手ではないのである。感情の赴くまま、欲望に身を任せて恥じることのないケモノなのである。それが証拠に、春先になると満月に向かってニャーニャー鳴いている(ウソ)。
泣く子としげには勝てない(この二者、殆ど同義だと思うが)ので、博多駅の「GAMERS」で、「トロのEメールスタンプ」ってのを買う。よくわからんが、ハガキを送ると、本人のEメールアドレスをスタンプにして送り返してくれるらしい。誰かに「Eメール教えて」と聞かれたらスタンプを押すだけですむのである。便利なんだかめんどくさいんだかどっちかよくわからんが、しげはトロが好きだし、これでなんとか噴火も収まるであろう。
でもこんなことでいちいちプレゼントなんてしてたら、何の記念で何をプレゼントさせられるかわからないのである。サラダ記念日どころかラーメン記念日もエビマヨ記念日もトウバンジャン記念日も作られてしまうのである。
ロマンチシズムに見せかけたリアリズムって、女の得意技だよなあ(T-T)。これに反発できる男ってなかなかいないと思うけど、自信のある男性、どこかにいますか。
しげ、何を考えたか、リンガーハットから餃子を山ほど買ってくる。
「水餃子にして食いな」
なんだか最近はしげがこうやって「買い物をしてきてくれる」だけで嬉しくなっちゃってるね。既に「料理を作ってくれる」なんてことは期待してない。
でも、問題はその量だよ。山ほどって、ホントに山ほどなんである。ざっと見て、100個はあろうか。……明日にゃ東京に行くってのに、今日作って今日食えってか。食えるか!
と言いつつ、頑張って半分食ったよ。言われた通り水餃子にして。
で、しげはそれを手伝って食ったかというと、一個も食わないのだ。
「だって、賞味期限切れてるし(だから安売りしてたのである)」
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02月28日(金)
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