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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■彼、行くは星の大海/『フルーツバスケット』11巻(高屋奈月)/『てんしのトッチオ』(鳥山明)
 新聞をみてギョギョッと(つげ義春か)したのが次のニュース。
 「ハウステンボス」が長崎地裁に会社更生法の適用を申請して、倒産しちまったのた。負債総額は約2289億円だと。開業からわずか11年。ちょっと早過ぎだねえ。
 つい何日か前、タクシーに乗ってて、世間話しながら「リゾート施設もどんどん潰れてますけど、『ディズニーランド』と『ハウステンボス』だけは大丈夫でしょうねえ」なんて言ってたのだ。
 大丈夫どころか、記事によると「約2250億円の初期投資が負担となり、開業時から赤字続き。バブル崩壊により、見込んでいた高級別荘などの販売不振も経営を圧迫。平成12、13両年の2度にわたり、現在のメーンバンクのみずほコーポレート銀行の前身、日本興業銀行(当時)から総額533億円の債権破棄を受けたり、13年には関連施設の「オランダ村」の閉鎖など、リストラ策を進めていたが、昨年秋以降も売上高、観客数とも大幅に減少、再建は軌道に乗らなかった」んだそうな。タダ券や安売り券を乱発してたのは知ってたけど、てっきり「余裕があるから」だと思ってたよ。だって、招待券で行ったヤツがリピーターになる率って、すごく低いと思うんだが。効果ないことしてどうすんの(-_-;)。
 しかし、しかしだよ、売り上げ伸びずっても、今でも年間200億円は稼いでるんだよね、リゾート施設ん中じゃ、ディズニーランド、USJに継いで全国3位の売り上げなんだよ。それで維持ができないってのは、いったい何よ。1年間、維持するのに300億もかかるような施設を作ったこと自体に、問題があるってことじゃないのか。
 「赤字のために新しいアトラクションを導入できなかった」ことも集客減の一因、ということだけれど、売り上げでなんとかしようってこと自体、考えが浅いよなあ。初期投資の段階で、そこまで資金集めとかないと経営自体成り立たないと考えなかったのかなあ。
 でも、倒産したとは言え、そんじょそこらの遊園地とはワケが違うのである。再開発する余力だって、長崎県にはないのだ。是が非でもハウステンボスを再建する以外に方法はないのだ。運営はこのまま続けるということだし、まだ、遊びに行くチャンスは充分あるのである。しげもあそこのホテルには「死ぬまでにいっぺんは泊まる」と言ってるし、九州の発展に協力する意味でもそのうち行くことにするかなあ。
 そう言や、知り合いでハウステンボスに就職してるヤツ、結構いるんだよなあ、みんな羨ましがってたけど、リストラ候補になんか挙がってないかなあ。


 やっぱり宇宙って「遠い」んだなあ、という感慨(「広い」んじゃなくてってとこにご注意)。
 かつての宇宙少年が、その打ち上げをキラキラ輝く瞳で見上げていた(別に現場にいたわけじゃないが)、あのパイオニア10号との交信がついに途絶えたのである。NASAが25日に「パイオニアの最後の交信は1月22日。地球から約122億キロ離れた地点からで、その後は何の信号も得られなくなった」と発表した。
 打ち上げは1972年。それから31年になる。冥王星の軌道を越えたのは何年前のことだったか、太陽系を脱出するのでさえ、これだけの年月を要したのである。さて、他の星系に辿りつくのにいったい何万年、何億年かかるものやら。
 地球外知的生命(ET)へのメッセージを搭載したことで有名なパイオニア10号だけれど、常識で考えれば、海に砂粒を投げて「誰か拾って!」と叫ぶようなものだ。こんな計画にオーケーサインが出たこと自体、日本だったらちょっと考えられないことだ(もちろん、惑星の様子を探査する目的もあったのだけれど)。
 やっぱり、あちらの人たちは「奇跡」を信じているのかなあ、と思う。「神」を信じたいのかなあ、と思う。もし、この科学の時代にも「神」が実在するとしたら、それを宇宙の深淵に求めるしかないからだ。
 子供のころは無邪気に「宇宙人がいたらなあ」と憧れていたが、NASAにも政治的、宗教的思惑があるのだなあ、と気づいたときから、私の宇宙開発に対する想いも半減してしまっているのである。
 なんだかねえ、ずっと昔、彼女と一緒に行った海岸でさ、二人で貝殻に名前を並べて書いてよ、それを埋めてすっかり忘れてたのが30年ぶりに出てきたような恥ずかしさを感じちゃうんだよねえ。

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02月27日(木)
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