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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■メイキング・オブ・SF・レビュー/『川原泉の本棚』(川原泉・選)/映画『宇宙大戦争』『地球防衛軍』
 昨日無理して仕事に行ったのが祟ったのか、朝から咳が全然止まらなくなってしまった。もう医者に行っても全然治らないことが分ったので、ただひたすらじっとしていようと、また仕事を休む。
 もう二月近くも完治しないんだけれど、私もいい加減苦しむのには飽きた(-_-;)。
 ヘタにウチにいるからと、料理したりして動き回っているからよくないのだ。食事は出前を頼むことにして、新しくできたカレーのデリバリーに配達を頼む。美味だが、価格はやや高め。八百円じゃ、そうしょっちゅうは注文できない。せめてあと200円、割り引きしてくれないものか。


 韓国の大邱(テグ)市で、18日の午前中、走行中の地下鉄車内で放火とみられる火災が発生した。
 死者は120人、負傷者も約140人。放火された車輌ばかりでなく、向かいから入ってきた車輌も巻き添えを食って、被害が拡大したらしい。管制局から停止の連絡がなかったから突っ込んじゃった、ということなのだが、その点を取り上げて、韓国地下鉄の安全管理の低さを伝えるのは、間違っちゃいないけれども何となく「日本に比べて遅れてる」って言いたげで、若干のイヤラシさを感じる。
 というのもどこのチャンネルでも事故の報道のすぐあとで、「日本の地下鉄の安全管理がどうなってるか」ってのを付け加えてるのね。車両の難燃化・停電時の対応は充分できてますよって、強調してやんの。これって、安全性を訴える感じじゃなくて、どう見ても「彼我の技術の差」のほうがメインになってるよなあ。
 一応、「放火された場合は日本の地下鉄も無防備だ」といってるけど、地下鉄でいちいちボディーチェックなんかできないから、そりゃどの乗り物だって無防備でしょ。
 気になるのは放火したと見られる「軽傷を負って病院に搬送された乗客の男」だけれど、テレビずっと見てても名前もわからないままだし、続報が全然出ない。まさかこれも「人権に配慮して」ってことなのかね?


 川原泉・選『川原泉の本棚 おすすめ本アンソロジー&ブックガイド』(白泉社・1155円)。
 川原さんが相当な読書家だというのは、作中に触れられているSF作品へのオマージュなんかでも見当がつくのだが、こういうブックガイドまで出してしまわれるとは……。
 イヤね、別に難癖をつけたいわけじゃくてね、こういうアンソロジーって、よくも悪くも選者のセンスが試されてしまうところがあるんで、よっぽど本を読み込んでる人じゃないと、ちょっと散漫なものになりかねないのね。
 例えば、ミステリならミステリ、SFならSFとジャンルを絞っても、「なんであの作品を入れない」とか、「どうしてそんなのを入れるのだ」と外野が喧しく、挙句の果ては「あいつにはモノを見る目がない」と扱き下ろされてしまうのが、アンソロジストの宿命だったりするのよ。
 だから、名アンソロジストと言われる人は、案外少ない。
 私が感心したことがあるのは、筒井康隆『実験小説傑作選』や、唐沢俊一『カラサワ堂怪書目録』くらいのものだ。それくらいテーマを絞りこまないと、「おお、これは凄い」ってことにはならないのである。
 では、川原さんのチョイスはどのようなものであったか。実はやっぱりアンソロジーとしては「散漫」ではあるのだが、案外つまらなくはないのである。なぜなら、これはあくまで川原さんが自分の本棚から引っ張り出してきた本ばかりであり、作品自体の面白さよりも、「へええ、川原さんってこんな本を読むんだ」という興味の方が先に立ってしまうからである。
 要するに、「川原さんって、こんなヘンな(←いい意味で)人」ってのが見えてくるから楽しくなるわけだね。でもそういう読み方される作品の方はちょっとかわいそうだが。

 川原さんが今回選んだのは、次の九編。
 『ロビイ』(アイザック・アシモフ)
 『おはよう寄生虫さん』(亀谷 了)
 『水素製造法』(かんべむさし)
 『言葉の戦争T』(清水義範)
 『品種改良』(田中芳樹)
 『ヤマナシの実』(日本民話/坪田譲治編)
 『ヘリコプターの飛ばし方』(非日常研究会)
 『大うずまき』(エドガー・アラン・ポー)
 『歴史新聞』(歴史新聞編纂委員会)
 

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02月19日(水)
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