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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■夢見が悪い日ってあるよね/映画『金髪の草原』/『うさぎとくらたまのホストクラブなび』(中村うさぎ・倉田真由美)ほか
 久しぶりに夢の話である。
 しょっちゅう見てるとは思うんだが、朝、目覚めたときにはもうたいてい忘れてるものでね。
 以前、私の職場の同僚で、セクハラが理由で辞職した人がいた。
 と言ってもそんなに珍しいことでもなく、私の知る限りでもソレで問題を起こした人間がこの10年ちょっとの間に5人もいた。私の知らぬところも含めるなら、もっと数が多いことであろう。全く、どうしてウチの職場、そんなに女に飢えてるやつばかりいるのだ。……てなことを真っ正直に書いちゃうから、私は職業が明かせぬのである。もし社名をバラしちゃったら、四月から新しく入って来る女性の数が減っちゃうじゃん(^o^)。
 さて、そのセクハラ同僚であるが、私が出勤してみたら、なんと復職してニコヤカに声をかけてきたのである。
 「あれ? 退職されたんじゃなかったんですか?」
 「それがこのたびの恩赦で復帰できることになりまして」
 恩赦ってなんの恩赦だ。それに問題にはなったが別に逮捕されてたわけではない。このへんがやっぱり夢である。
 その同僚、実に明るい顔で「これであと三回まではおサワりセーフですよ!」と鼻息荒く断言する。どうも法律で一回罪を償ったものはその代償に三回までは悪いことをしてもいいことになったらしい。けれどいったいどういう理屈なんだかよくわからない。
 「さあ、有久さんも一緒におサワりしましょう!」
 するか! もう2年近くも会ってない元同僚がいきなり夢に出て来たというのもワケが分らないが、なんでおサワりの仲間に誘われなきゃならんのかもサッパリわからん。そんな願望でもあるのかと心配になるなあ(ーー;)。
 

 朝、車で職場まで送ってくれたかと思ったら、夕方は寝過ごして迎えに来ないことが殆どのしげだけれど、今日は珍しく寝過ごさずにしげ迎えに来る。
 正直に「珍しいね」と言ったら、しげ、急に怒り出す。
 「悪かったわね、フン!」てな感じだ。誉めてんのになあ。
 頼んでおいた洗濯ものを干したかどうか聞いたら、「アンタが干す番やん!」とまた怒り出す。「おまえだよ!」「あんた!」「おまえ!」「あんた!」。
 これがケツにつくのがエクスクラメーションマークじゃなくてハートマークだったらラブラブバカップルなのだが、毎回これではただのバカップルである。
 しかししげもこう毎回機嫌が悪くしてて疲れやしないだろうか。


 CS日本映画専門チャンネルで『金髪の草原』を見る。
 大島弓子の原作を犬童一心が脚本化、監督も務める。
 記憶を失い、自分を20歳の青年だと思いこんだ70歳の老人・日暮里歩は、ホームヘルパーの古代なりすを憧れのマドンナだと思いこむ。
 原作マンガがそうであったように、日暮里老人は自らの意識そのままに青年の姿で現れるのだが(演じるは伊勢谷友介)、少女マンガの手法をそのまま実写映画に持ちこむことには違和感を覚える。かと言って、これをホンモノの老人に演じさせてしまっては大島原作を使う意味はないわけで、結局、マンガの実写映画化は難しいよなあ、というありきたりな結論を導き出して嘆息するばかりである。
 伊勢谷友介、熱演で老人っぽく見えるところもあるのだが、やはりヒョイと若者らしさがチラホラと見え隠れしてしまうのが痛い。
 なりすを演じた池脇千鶴という女優さんは、東芝のCMで普段着の演技ができる人だなあ、と感心していたが、この映画でもいい意味で芝居臭さのない、少女らしさを好演している。私が若いころなら絶対に入れこんでるところだ(^^*)。
 しかし、基本的には地味な女優さんで、大島マンガにおける「マドンナ」のイメージとはかけ離れている。でも、大島マンガの女性はみな、設定自体は実に生々しいのだが、その正体は「妖精」なんである。妖精を演じられる女優さんなんてそうそういるものではないから、これは仕方のないところか。
 実写じゃなくてアニメにしていたら、ともちょっと思ったが、これもアニメーターに実力がないと、『綿の国星』アニメ版のような、なんだかなあ、なシロモノになってしまうだろう。名倉靖博あたりなら、きちんとアニメ化してくれそうな気はするがなあ。

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02月10日(月)
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