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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■ベスト?/『赤ちゃんをさがせ』(青井夏海)/『じつは、わたくしこういうものです』(クラフトエヴィング商會)/映画『白夫人の妖恋』
 朝、いきなりしげから叩き起こされたら、動悸が激しくなってナマ汗が出てきた。私の具合が悪いときに看病しないだけならまだしも、悪化までさせるか。
 時々マジで夢に見るんだけどさ、夜、私が寝ていたら急に頭痛がして、「あ、頭がイタイ!」って叫ぶのよ。そしたらしげが、「どしたん! だいじょぶと!」と言うやいなや、私を揺さぶって振り回すのな。
 「アンタ起きりー! 寝たらいかんちゃー!」
 それは雪山の遭難だ(-_-;)。で、私の脳の血管がプツッと切れてオダブツ。
 ……なんか現実にそうなりそうでシャレにならんぞ。
 仕事に出かけても頭痛と動悸が激しく、便所でもちょっと吐いちゃったので、半日で帰宅して寝る。しげも昼間なので当然寝ている。だからメシはやっぱり自分で作るんだよ(T∇T)。


 『キネマ旬報』2月下旬号で、2002年度のベストテンが発表されている。
 こういったベストテンと興行収入のそれとは無関係、というのはわかっちゃいるんだが、それにしても選考委員たちのアニメ無視の傾向は目に余るほどである。
 以前、ニフティのオタアミ会議室で、私が「『キネ旬』はアニメを無視している」と書いたら、「昔に比べればよくなってる」と反駁された方がいた。そりゃマシになってることは私もずっと読んできてるから分ってるんだが、例えば、57名の選考委員のうち、『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ! 戦国大合戦』に投票したのはわずか5人である。
 0が5に増えたからって、アニメが許容されたとは言えんてば。しかもこれが32位で、昨年のアニメの最高位だよ。
 ついでだから、昨年のベストテン、及び、アニメ・特撮作品の順位がどうなってるか、書いておこう。これでもアニメが映画として認められたと言えるかどうか。

1、たそがれ清兵衛
2、刑務所の中
3、KT
4、OUT
5、AIKI
6、笑う蛙
7、阿弥陀堂だより
7、ごめん
9、ピンポン
10、とらばいゆ
11、青い春
12、Dolls
13、助太刀屋助六
14、害虫
15、UNLOVED
16、ラストシーン
17、海は見ていた
18、なごり雪
19、元始、女性は太陽であった 平塚らいてうの生涯
19、突入せよ! 「あさま山荘」事件
 ……
32、クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ! 戦国大合戦
36、千年女優
47、WXV 機動警察パトレイバー3
55、リターナー
61、ゴジラ×メカゴジラ
61、仄暗い水の底から
76、恋に唄えば♪
76、名探偵コナン ベイカー街の亡霊

 私もベスト20の中で見てる映画が『OUT』と『ピンポン』と『助太刀屋助六』しかないので(福岡未公開のものも多いし、ともかくしげがこういうベストテンに入りそうな作品を毛嫌いするのである)、たいした比較のしようもないのだが、少なくとも『青空侍』がこの三本に負けているとはとても思えない。
 それに、お気づきだろうか?
 昨年、興行収入トップだった『猫の恩返し』がただの一票も入っていないのである。『恋に唄えば♪』ですら一票入れたアホがいるというのに。
 もっとも、読者選出ベストテンでも『猫』は全く票が入っていないから、『キネ旬』読者の満足度は相当低かったらしい。けれど、アレはそんなに『悪い』映画だったか?
 とかく教訓臭くなっていた最近のジブリ映画と違うものを作って見せたことはまさしくジブリの可能性を広げたことに他ならない。作画レベルも第一級だ。ところが『キネ旬』本誌では、例えば山根貞男が「宮崎駿のマネ」と的外れな批評をして、続く批評もほとんどそれに追随するような形になっていた。選考委員たちのほとんどにアニメを見る目などカケラもないと断じてよいと思う。
 野村正昭も「『猫の恩返し』+『ギブリーズepisode2』の功績を忘れてはなるまい」なんて書くんだったら一票くらい入れろよ(-_-;)。
 映画に「教訓」を求める人たちばかりだと、どうしてもこうなってしまうのである。たわいない映画を丹念に作ることがどれだけ凄いことか少しは気づけよな。


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02月07日(金)
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