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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■肉は飲みこめ!/『トレイル・オブ・ピンクパンサー』/『機動戦士ガンダム THE ORIGIN ランバ・ラル編 T・U』(安彦良和)ほか
昨日行き損なった「すし大臣」で豪勢に食事。
この店、もうすぐ改装して店名が変わるらしい。改装中、しばらくはここの寿司も食べられめえ、ということなのだろう、しげはいつも以上に回転するすしに目を光らせている。
ともかくここはネタがいい。
牛ステーキを見つけるや否や、まるごと頬張ったしげ、どこにつかえたか咳込みそうになる。それでも吐き出さずに飲みこんだしげを見ながら、「お前さあ、いくら肉がもったいないからって、そんな『絶対に吐き出さないぞ』って顔して、無理して飲みこむことはないだろう」と言ったら、「なんでオレの考えてることがわかるん!?」と驚かれた。
……わかるもなにも、まんまそういう行動取ってたじゃないか。
NHKBS2で『トレイル・オブ・ピンクパンサー』を見る。
この『ピンク・パンサー』シリーズと言えばいいのか、『クルーゾー警部』シリーズと言えばいいのか、ピーター・セラーズがドジな警部を演じた、ブレイク・エドワーズ監督によるコメディシリーズ、これが実に数え方が厄介なのである。
ずっと昔に日記に書いたような気もするが、改めてその全貌を紹介すると、
@『ピンクの豹』The Pink Panther(1964)
A『暗闇でドッキリ』A Shot in the Dark(1964)
B『クルーゾー警部』Inspector Clouseau(1968)※
C『ピンク・パンサー2』The Return of the Pink Panther(1975)
D『ピンク・パンサー3』The Pink Panther Strikes Again(1976)
E『ピンク・パンサー4』Revenge of the Pink Panther(1978)
FTrail of the Pink Panther(1982)
G『ピンク・パンサー5 クルーゾーは二度死ぬ』Curse of the Pink Panther(1983)
H『ピンク・パンサーの息子』Son of the Pink Panther(1993)※
※Bのみ、クルーゾーをアラン・アーキンが演じている。監督はバッド・ヨーキン。
このFだけを原題のままにしたのは、実は未だに日本劇場未公開……というより、今回が初公開だからだ。
ピーター・セラーズが1980年に死去して、このシリーズも終わりかと思われたが、監督のエドワーズ、なんとセラーズが出演している没フィルムをツギハギし、三たび盗難にあった宝石ピンクパンサーをクルーゾーが追う、という物語をでっち上げたのだった。……『死亡遊戯』のパターンだね。
FとGは前後編になっていて、Fで失踪したクルーゾーを、Gでクルーゾー並のドジ刑事、クリフトン・スレイ(テッド・ワス)が捜索する、という展開になっている。つまり、Gだけを見ても前半の事情がわからないのだが、どういうわけだか日本ではFは輸入されず、Gだけが公開された。だもんで、実際の順番とタイトルの番号にズレが生じているのである。
Fが未公開に終わった事情はわからない。しかしこれが正真正銘、最後のクルーゾー=セラーズ映画であることは確かで、ファンは名のみ聞くこの映画を見たくてたまらなかったのだ。
それだけ渇望されてた映画だってえのに、NHKもたいした宣伝もなくサラッと放映してくれるよなあ。
『ピンクパンサー』シリーズのオープニングと来れば、あのアニメーションが楽しみ、という方も多かろうが、第1作からアニメ監督を担当しているリチャード・ウィリアムスは降りて、アーサー・レオナルディというわけの分らぬやつに代わっている。ゲームのパックマンを取り入れただけのパロディにも何にもなっていない下品なギャグの連続は、期待が大きかっただけにガックリであった。
冒頭、怪しい骨董屋(?)アウグスト・ボールズ教授(ハーベイ・コーマン)の店に、新たな変装用具を買いつけにやって来るクルーゾー。まるまるシークエンスがカットされているが、どうやらこれは『ピンク・パンサー3』で使用される予定のものがカットされたもののようだ。
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01月28日(火)
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