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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■短いほど分らない話/DVD『帰ってきたウルトラマン』4巻/『プリンセスチュチュ』2巻ほか
1/25日の日記の続きです。
帰宅して、DVD『帰ってきたウルトラマン』の4巻を見る。
13話「津波怪獣の恐怖 東京大ピンチ!」、14話「二大怪獣の恐怖 東京大龍巻」の前後編は、名作の呼び声も高い、津波怪獣シーモンス&竜巻怪獣シーゴラス登場の巻……と言いたいところだけれど、ちょっとこの怪獣の「分類」に違和感があるのである。
昔から気になってたんだけどさ、シーモンスって、津波起こしてないじゃん? 起こしてたのは、シーモンスを追っかけて来たシーゴラスの方であってさ。竜巻はシーモンスとシーゴラスが一緒に起こしてるんで、「竜巻怪獣」と言ったら両方になってしまう。
今回、DVDを見返して確認したのだが、本編のナレーションでは、シーモンスを「伝説怪獣」、シーゴラスを「津波怪獣」と言っているのだ。こっちのほうが正しいんじゃないか。これも脚本と実際の制作過程での混乱があったんじゃないかと思うけど、あくまで本編主義で行くなら、オープニングの字幕は間違いだ、ということになる。もっとも、そういう細かいことを言い出すと、ウルトラマンが津波をはじき返した「ウルトラバリアー」も、ナレーションの名古屋章さんは「ウルトラバーリア」って発音してるんだけどね。
字幕のミスは他にもあって、高村船長役の小林昭二や娘役の西村恵子、後編にはなんとクレジットがない。いくらなんでもひどすぎないか。
ドラマ自体も、実のところ、決してそんなに名作と言うほど完成度の高いものではない。
シーモンスはなぜ海を渡ってくるのか。
それがドラマのキモになってはいるんだが、前編ではそのことに全く触れられていない。南洋の西イリアン島に伝わる歌に「シーモンスが海を渡る時は気をつけろ」という警告が含まれていることをMATは知るのだが、そのとき誰も「なぜシーモンスは海を渡って来るんだ?」と気にしないのか不思議だ。怪獣を攻撃することにばかり気をとられて忘れてたのか(^_^;)。
でもって、後編でそれはシーモンスが産卵をするためだった(カメか)、と明かされるのだが、結局ウルトラマンとの対決に破れた二大怪獣は、そのまま海に帰ってっちゃうんである。……子供どこで産むのよ(ーー;)。
二大怪獣の謎を握る高村船長、物語の冒頭でシーモンスに襲われて記憶喪失になるのだが、記憶が戻ったら、怪獣撃退の方法くらい思い出してくれるんじゃないかと期待するじゃない? けど実はそんなもの何も知らなかったのである。
……結構脚本雑だぞ、上原正三。
あと、嵐のシーンで、『空の大怪獣ラドン』や『三大怪獣地球最大の決戦』の町が破壊されるシーンをそのまま使ってるんだけど、東京に中洲があっちゃマズいでしょう(^_^;)。
いや、アラはやたらとあるんだけれど、それでもやはりこの作品は圧倒的に面白い。
それはひとえにゲスト陣の名演によるところが大きい。
高村船長の小林氏の痴呆演技もすばらしいが(こらこら)、それを支える娘のヨウコ(これがまた困ったことに、『帰ってきたウルトラマン大全』では「陽子」、DVD解説書では「洋子」と表記が違うのである。船長の娘なら「洋子」の方がふさわしい感じがするんだけど、断定はできないし)役の西山恵子の健気さ。ウルトラシリーズ中でも屈指の名演と呼んでいいのではないか。
ほかにもこの前後編のキャストは超豪華である。藤田進(岸田長官)・菊池英一(川崎操舵士)・幸田宗丸(保険会社員・木島)・西本裕行(工場長・赤城……スナフキン!)・向井淳一郎(自衛隊指揮官)。これで胸が踊らぬオタクはいまい。
そして、小林昭二・西山恵子の二人の歌う『シーモンスの歌』!
これが当時の怪獣少年たちの心をいかに揺さぶったか。
今でもハッキリ覚えているが、翌日学校に行ったら、男子がみんな「ケナケナ、シーモンス」♪と歌っていたのである(そこしか覚えていない)。
この伝奇色溢れる歌の作曲は、小林昭二本人! うおおお、燃えるぜい!
以下に、私が耳コピした歌詞を挙げるので、当時燃えた少年たちはもう一度燃えていただきたい。
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01月26日(日)
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