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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■アレももう幻の名作/『ふたつのスピカ』3巻(柳沼行)/『定廻り同心 最後の謎解き』(笹沢左保)
そう言えば、今年の成人式は、去年に比べれば比較的おとなしかったそうですね。テレビでは、やっぱりバイクをパパラパパラパーってフカシてるアホが何人か映ってましたが、タイホされるほどのヤツは出なかったようで、どうやら若い人たちもなかなかオリコウになってきたようです。
困ったねえ、これじゃオジサンたちが「近頃の若いもんは」って定番の文句が言えなくなっちゃうじゃないですか(^o^)。日々の生活に追われるばかりですっかり疲れ果てて、トウの昔にやる気も生きがいも失っちゃってるのに、とりあえずはトシ食っただけで手に入れた肩書きの上にノウノウとふんぞり返ってるだけの無能なバカオヤジどもにとってですよ、唯一、自己の存在を肯定できるのは、「若いヤツラより自分のほうが常識人」という錯覚の上にアグラをかいてられるときだけじゃないですか。
そんなバカオヤジたちの姑息で淫靡で下らないささやかな楽しみを、若い人たちは奪おうってんですか。トシヨリは大切にしてくださいよ。
須らく、若者は伝統的にアホをやり続けてほしいものです。どうせ10年経ったら自分たちが「近頃の若いモノは」と言う立場に回るんですから。
大塚康生さんのホームページ『大塚康生のWEB峠の茶屋』の「いっぷくBBS」に、大塚さんご本人が映画『ルパン三世 風魔一族の陰謀』(1987)について、ちょっとビックリした「余談」を載せている。
1、演出不在、シ−ン担当のアニメ−タ−が中心となってシ−ンごとの全コンテを切っている。
2、予算の関係で声優を取り替えて不評を買った。
3、技術的には宮崎さんが(ひそかに)褒めている珍しい作品。
4、東宝と日本テレビの権利関係のいざこざから今後もDVD化等が望めない
この『風魔一族』には「監督」表示はない。
オープニングにクレジットされているのは「演出」として、大関雅幸氏の名前が挙げられている。ところが後年、大塚氏が『作画汗まみれ(改訂版)』の中で明かしたところによると、大関氏はテレビ畑出身でそれなりのキャリアはあったのだが(『銀河鉄道999』や『宇宙海賊キャプテン・ハーロック』など)、切ったコンテがテレビ的な単純なもので、『風魔』の制作に当たっていたテレコムのスタッフにはあまりにも物足りないものであった。
で、結局、大塚氏が「監修」という形で、実質上、大関氏は降ろされ、1番で語られたような仕儀に相成ったというわけである。……そう言えば、当時の『アニメージュ』には大塚さんのコメントは載ってたけど、大関さんのはなかったな(^_^;)。
そのあたりの事情は既に知っていたのだが、2番の「声優変更」が「予算」の関係だったとはねえ。と言うのも、宮崎さんも大塚さんも前々から声優の変更はしたがっており、『カリオストロの城』も、声優を全部入れ替えたがっていたからである。
『風魔』も既に「見たことない」若い人も多かろうから、参考までに声優がどう変わったか紹介しておこう。
ルパン三世 (従来)山田康雄 → (風魔)古川登志夫
次元 大介 (従来)小林清志 → (風魔)銀河万丈
石川五ヱ門 (従来)井上真樹夫→ (風魔)塩沢兼人
峰 不二子 (従来)増山江威子→ (風魔)小山茉美
銭形 警部 (従来)納谷悟朗 → (風魔)加藤精三
今やベテランの右の方々も、15年前ならギャラも安かったってことか。でも加藤精三さんみたいなキャリアのある人が混じってたら、これが予算のせいだとはフツーは気づかんて。
不評を買った、というのは、私も目の当たりにしたことがある。
ビデオが発売されたころ、知り合いの女の子を何人かウチに招いて、この『風魔』の上映会を開いたのだが、古川さんの声が発せられた途端、「エー!?」「ヤダー!」「ちがーう!」と、ブーイングの嵐だったのである。もちろん、事前に「声優は違うよ」と伝えていたにもかかわらずである。
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01月15日(水)
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