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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■ヤマさんが見ていた/DVD『パニックルーム』/『快傑! 鈴鳴高校探偵部』1〜3巻(日下部拓海)ほか
昨日の『今日も映画日和』について、もう一つ書き忘れてたネタ。
第二章「43年目のマーズ・アタック!」のところで、川本三郎さんがこう語っている。
「『ゴジラ』って、空襲と原爆の映画でしょう。これは私の持論なんですが、ゴジラというのは海で死んでいった兵隊たちの霊なんですよ。ゴジラを倒す科学者、平田昭彦も戦争で負傷して、片目を失っている。それで河内桃子演じる婚約者を諦めて、最後、ゴジラとともに海に沈んでいく。あれは『海ゆかば』ですね」
対談は1997年だから、金子修介がこの記事から『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』のネタを拾った可能性は高いなあ。まあ読んでなくて、たまたま同じことを考えついただけかもしれないけれど、こういうのはあくまで「解釈」として考えるレベルだから面白いんであって、映画として見せるもんじゃないんである。
百歩譲って、天本英世に「ゴジラは英霊の残留思念だ」と語らせるにしても、あんなにくだくだしく喋らせちゃいけない。新山千春に会ったときにそのことをヒトコトだけ言わせて、あとは一切黙秘。この言葉の解釈はほかのキャラにまかせて、もしゴジラが本当に怨念の塊なら、それをどう倒せばいいのか? って方向にドラマを持っていかなきゃなあ。
後半、普通の怪獣プロレスものにしちゃうし、普通の人間の武器でゴジラが倒されるんだったら、その残留思念って設定、なんの意味もなくなっちゃうじゃん? ゴーストバスターズ連れてきた方がまだ整合性が合うぞ。
だからヘタにコリクツひねったらボロが出るんだってば。「なぜだかわかんないけどゴジラは倒せない」っての、ちゃんと絵で見せようよ。
俳優の藤岡弘さん、芸名を「藤岡弘、」に改名してたんですって。まあ、ビックリ。
てっきり「モーニング娘。」のマネかと思ったけど、改名してたのもう十数年も前だっんですって。
オフィシャルサイトを覗いてみたら、確かに全部「藤岡弘、」って読点が付いてるわ。けど、句点ならともかく、読点だとそのまま文章続けて読めちゃうから、まさか「、」まで含めて芸名だなんて、全然気づかないわよ。でも、もしかしたら、世間のオタクのみなさん、とうに気づいていらしたのかしら。私だけが知らなかったんだったら恥ずかしいわ。どうしましょ。これからは「、」を付けるから許してね。
藤岡さんの話だと、1986年に『SFソードキル』に主演したのが改名のきっかけだったんですって。渡された初稿の台本が、あまりにサムライの姿をゆがめて書かれてたんで、通訳をつけて日本の伝統文化の中でのサムライの役割や地位などを粘り強く説明して、台本を大幅に書き換えさせたんですって。
だったらそもそも、「凍りづけの侍が現代に蘇える」って設定もなんとかしてほしかったわよねえ(^o^)。
でも『レッドサン』の時も三船敏郎が同じように困らされたそうだから、日本映画ってやっぱりハリウッドには全然浸透してないんじゃないかしら。
で、それがどうして改名に至っちゃったかっていうと、そこから藤岡さんの「侍道」が始まったからってことらしいのよね。これって大竹しのぶが北島マヤにのめりこんで「マヤは私」なんて言っちゃったようなものなのかしら。それとも「サムライ」演じると日本人って、先祖が別に侍じゃなくっても、みんなその気になっちゃうものなのかしら。漁師の息子のクセに「サムライ」って言ってたジャイアンツの選手もいたわね。アレはフィクションだけど。
実在人物では、緒形拳が『MISHIMA』の時にカンヌで「アイ・アム・サムライ」とぶって、観客にシラケらけられちゃったそうね。あの人のご先祖さまってサムライ?
「昔の武将はいったん“点”を打って決意した。流されないで立ち止まって自分を見つめる、という覚悟と『いまだ完成せず』の意味も込めて」
って、藤岡さん仰ってるけど、実際に名前に点を打った侍なんていたのかしら? 「宮本武蔵、」とか「柳生十兵衛、」とか聞いたことないんだけど。
いえいえ、私、別に藤岡さんの改名に文句をつけるつもりなんかないわよ。だって藤岡さん、素敵なんだもの♪
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01月12日(日)
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