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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■妊娠来たかと鸛に問えば/『今日も映画日和』(和田誠・川本三郎・瀬戸川猛資)/『ワイルダーならどうする?』(キャメロン・クロウ)
 タイトルは西村知美さん妊娠記念。
 「鸛」は「コウノトリ」と読みます。私も初めて知った。あまりその点、突っ込まないでね。
 いや、別に深い意味はないです(^_^;)。
 西村さん、不妊治療が失敗続き、流産も二度経験して、あきらめてたところの自然妊娠だそうである。
 こういうニュースを聞くと、「不妊治療」ってアテになるんかな、という気がどうしてもしてしまう。医学の発展にイチャモン付ける気はないけど、医者が自分たちの研究してることをきちんとオープンにしてないことが誤解を呼んでること、多すぎないか。
 ウチにも子供いないけど、しげは「不妊治療してまで子供ほしくない」って言ってるもんなあ。なんか怖そうだし。
 それは私も同じ考えなんで、お医者さんにはさ、『ブラック・ジャック』で本間丈太郎が「人の生き死にを医者がどうこうしようというのはおこがましいとは思わんかね」って語ってるセリフ、よーく考えてほしいんだけどね。少なくともこれをただの姿勢の問題に過ぎないとか、哲学的なだけで現実性のない言葉って受けとってるような医者にはかかりたくないよ。
 ラエリアンムーブメントのクローンがどうたらって話もよ、クローン技術があいつらに可能かどうかってこと以前に、クローンに関する知識そのものが一般化してないじゃないかよ。本気で「自分と全く同じ『記憶』を持った人間が生まれる」って信じてるヤツいるんだぞ。だからあんなフツーだったら東スポでしか扱わないようなガセが一般誌や全国ネットのニュースになっちまうんだよ。
 それにしても、クローンに反対してる方も賛成してる方もどっちも宗教がらみってか。こうなると信教の自由の保障自体、いっぺん考えなおして、お布施の3分の2は税金で徴収するくらいのことしなきゃならんのじゃないかね。で、国自体が宗教国家ってとこは問答無用で滅ぼすと(^o^)。
 ……地上から人間がいなくなるな。
 
 
 明日が劇団の練習日、台本も今日が〆切ということなので、ひたすら朝から書いて書いて書きまくる。
 疲れて風呂に入って、もう1回書きだして、合間に本読んで。
 なんとか目途がついたところでひと寝入り。


 和田誠・川本三郎・瀬戸川猛資『今日も映画日和』(文春文庫・660円)。
 オビには「心から映画を愛する3人だから、こんなにたのしい! SF超大作から青春映画、西部劇に法廷ものまで、語った映画実に1200本!」
 珍しく、惹句に掛け値なし、このお三方の対談本なら、1200本でも少ないくらいだろう。

 書かれたもの、語られたものを読んで、ああ、この人はちゃんと映画を見てるんだなあ、と感心し、そして尊敬する評論家って、ホントに数が少ない。
 そりゃ、どんな批評だって、最終的には個人の主観なんだから、何言ったって構いはしない。けれど、あるジャンルの作品について語ろうと思えば、そのジャンルについての基礎知識が必要になる場合ってのが必ずあるのだ。それを無視した批評や論議は、どんなに感動的な筆致で書かれていたとしてもクズである。

 例えば、あちこちで話題になった、『アルマゲドン』問題。
 あれを「コメディである」と語る人がいたけどさ、そう主張したいんだったら、そもそもコメディってのが作り手の意図はどうあろうと、観客が笑えりゃそれでいいんかってことまで含めて論議しなきゃならなくなる(そう言えばあれ見た感想、日記に書くのケロッと忘れてたな。いろいろ腹立つ描写があったんで描く気が失せたんだろう。今からでも書いたがいいかなあ)。コメディってのはそんなもんじゃないよ、ということで「バカ映画」とか「トンデモ映画」という呼称をしてる人が多かったと思うんだけれど、「作り手が確信犯だから」ということで「コメディ」と言いはってたんだよ、あのアホ連中はさ。果てはあの映画を非難してた人たちに向かって「映画の見方を知らないヤツラだ」とか悪態ついてたしなあ。そりゃ、どっちの話だよ。本気でその件について論議するなら、その「映画の見方」ってことについて、作品論、作家論、読者(観客)論、全ての立場から論破してやってもいいぞ。

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01月11日(土)
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