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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■また仕事休みました/『ドラゴンボール完全版』1・2巻(鳥山明)/『プリティフェイス』2巻(叶恭弘)ほか
 朝から咳が止まらない。
 やっぱり昨日、しげとやり合ったのが悪影響を及ぼしているのである。
 仕事を休んで近所の医者へ。
 皮下注射を打ってもらうが、あまり利いた気がしない。

 積文館に寄って、本を買う。
 食事はガスト。
 隣りの隣の席で、子連れの客がネット配信システム“プラスe”で『ドラえもん』ばかり見ている。そう言えば、例の井上喜久子お姉さまが口汚く罵ってくれる「りょー子先生の診療室」の新作がもう配信されてるはずだが、残念ながら座った席にディスプレイは設置されてなかったのだった。
 ……全席に付けてくれよ。

 帰宅して寝こむ。
 またしげにお握りを作って貰う。
 風邪の悪化はしげのせいなんだから、せめてこれくらいはしてもらわなきゃなあ。のりたまフリカケって、懐かしい味がするよね。まあ子供しか食わんからだろうけど。


 寝ながらDVDBOX『モンティパイソン&シークレットポリスマン』シリーズを片っ端から見る。「モンティパイソン」と言いつつ、全員が出演しているわけではない(特にエリック・アイドルは全くの不参加)が、それでも「オウムのスケッチ」や「ランバージャック・ソング」などが舞台バージョンで見られるのが嬉しい。
 若き日のMr.ビーンこと、ローワン・アトキンソンの指揮者&ピアニストのマイムは絶品である。この人を「ヘンな顔で笑わせるだけのヘタッピ」ととんでもなく勘違いな批評をしてた立川志らくに見せてやりたい。
 パイソンズでは既にグレアム・チャップマンが故人だが、ほかの出演者の中でも、ピーター・クックも1995年に没している。端正な顔立ちでニコリともせずに狂気的なことを口走ったりしてる演技が好きだったんだよなあ。この人の演じたコメディ版シャーロック・ホームズ、『バスカーヴィル家の犬』、見てみたいんだけど、なぜか「ホームズものは当たらない」日本の事情のこと、やっぱり日本未公開なのであった。クックとしょっちゅうコンビを組んでたチビ男のダドリー・ムーア(『バスカーヴィル』ではもちろんワトスン役)、今、何やってるのかなあ……と思ってネット検索してみたら、この人も去年なくなっていたのであった。
 ああ、そう言えば唐沢俊一さんも日記でその訃報を嘆いていたっけ。


 マンガ、鳥山明『ドラゴンボール完全版』1・2巻(集英社/ジャンプコミックス・980円)。
 さてさて、ハリウッド映画化を睨んでの再版なのであろうか。カラー原稿も完全再録、という意味での「完全版」。
 大版になって絵も見やすくなったから、かつて単行本を買ってた人も買いなおして損ってことはないんじゃないかな。しかも230ページ以上の分厚さで千円以内に押さえたってのは良心的だと思う。まあ『スラムダンク完全版』が売れたってことを受けての値段設定なんだろうけど。
 今、見返してみると、この超人気大河マンガも、最初は10週か20週で打ちきられるジャンプシステムを想定して作られていたことが分る。
 ヤムチャたちとの対決が一区切りするのが10週目、ドラゴンボール探しに区切りが付くのが20週目と、節目がハッキリしている。てことは亀仙人なんかも最初は1回コッキリのゲストキャラだったってことだ。もちろん、サイヤ人だのなんだのって設定、このころの鳥山明のアタマにはカケラも無かったことだろう。
 初期からの『ドラゴンボール』のファンは、よく天下一武闘会の設定が持ちこまれてから話がつまらなくなった、と言う。言ってたのは実は私もなんだが、確かに最初のころの『Dr.スランプ』から流れを引き継いだようなのんびりした世界こそが鳥山さんの本領だとは思うのだけれど、ジャンプマンガの定番、対決ドラマのパターンの中に鳥山さんがあえて身を投じたことで、ヤンキーのガチンコ一辺倒でしかなかったジャンプマンガに変化が生じたのも事実だろう。はっきり言って本宮ひろし門下の悪影響のもとにしかなかったジャンプマンガが革新した功績は、鳥山さんのおかげである。
 まあ、魔人ブゥみたいなキャラクターは、車田正美には逆立ちしたって描けないやな。

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01月10日(金)
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