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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■食えないモノを食う話/『名探偵コナン 揺れる警視庁1200万人の人質』/『ジャイアントロボ誕生編』(伊達憲星・冨士原昌幸)ほか
 体調、昨日よりさらに悪化。
 仕事しててもヘロヘロなので、有休を取って帰宅する。
 毎年ね、「今年こそはバッチリ仕事するぞ」とか考えるんだけどね、気合を入れた途端に風邪引いたりすること多くてさあ。しかも、熱がほとんど出ないもんだから、長引くことったら。
 悪い咳が出てるしなあ、今回もチト苦しめられそうな。
 
 せっかく昼どきに帰ってきたのだから、しげと食事を一緒にしようかと思ったら、「先約があるから」と断られる。てっきり鴉丸さんあたりとの約束かと思って「誰と?」と聞いてみたら、「ゴロちゃん(=円谷君)」と言う。
 「珍しいな。なんでまた?」
 「餃子食いに行くんよ」
 「餃子ッて……どこの?」
 「あの○○○の○○○○○○の○○の店」
 「……あのクソマズの!?」
 なにしろ、中の具が全く煮えてなくて半生、皮もベタベタネトネトと脱脂粉乳の皮膜で作ったよう、ゲロマズ、腐ってる、臭い、吐きそう、サイテー、エンガチョ、人間の食いもんじゃねー、どんな言葉を使っても譬えられないほどにマズい餃子で、最初に食ったのはもう何年前か、二度と食いたくないと二人して語り合ったものだったが、それをどうして今更。
 「昨日の練習のときにゴロちゃんにその餃子の話したら『食べてみたい』って言うから」
 「で、今日食べに行くって約束したん?」
 「そう」
 「円谷君は、ばかか?」
 もちろん、バカなのであろう。
 でも、本人が「食いたい」と所望しているものを、わざわざ止めるというのも余計なお世話であろう。まかり間違って、「味がよくなってる」可能性だって、ないとは言えないではないか。
 そうしげに伝えたら、「そうなんよ、もし美味しくなってたらどうしようか」
 ……そんなに不味い餃子を食わせたいんかい。もしかしてしげ、内心円谷君を嫌ってないか。
 なんとなく展開が不安になったので、一緒に付いて行こうかと思ったが、立ち眩みがしたので中止。家でしげの報告を待つことにする。

 数時間後、帰宅したしげに顛末を聞いて見る。
 「どうだった? 味は」
 「あ? 不味かったよ」
 「円谷君の反応は?」
 「一口目はね、『こんなもんですか?』とか言ってたんだけど、二口目で『しげさんの言う気持ち、分りました』って」
 やっぱりわざわざ自分のバカを確認しに行ったようなものである。
 これほどにマズいものを売ってる店がよく潰れずに残ってるなあ、とは私も疑問に思わないではない。全部食い切れずに吐いて残す客だって相当いるんじゃないかと思う。
 けれどこの店、意外や意外、以前某マンガで「博多の美味い店」として紹介されているのだ。「なんだ、実は美味くって、アンタの舌がおかしいだけじゃないの?」と突っ込まれそうだが、マンガを読む限り、その作者が食べたのはラーメンだけで餃子は食べていないのだ(ラーメンは普通のとんこつ味である。私は嫌いだが、これは好みだろう)。
 とにもかくにも、そういう「お墨付き」の与えられた店に対して文句をつけるのには、お客さんたちも抵抗があるのだろう。私だって毒盛られたわけじゃなきゃ黙ってるよ。
 味覚は主観に左右されることが多いから、「ホントにそこまでヒドイの?」と仰る向きもあろうが、今のところ、「マズいけど食う?」と忠告したにもかかわらず果敢に挑戦し、「美味かった」はおろか「それほどでもないんじゃない?」と言った人間はただの一人も存在しない。
 それでも「食べてみたい」と仰る奇特な方には場所を教えるに吝かではないので、メールでも下さいな。ただしあとの責任は一切負わないし、「やっぱりマズかったやんけ!」なんて言われても、「アホ」のひとことしか返しません。

 しげ、それから職場の飲み会があるというので誘われて出かけて行ったが、そのまま朝まで帰ってこない。飲み出したらとまらねえもんな、あいつ。
 通常、こういう場合、夫は妻の浮気なんかを心配するもののようにも思うが、そんな気に全くなれないのはなぜなんだろう。やっぱりそれだけ妻を信頼しているからなのだな(^o^)。


 テレビで『名探偵コナンスペシャル 揺れる警視庁1200万人の人質』。

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01月06日(月)
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