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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■インド人にビックリ/『膨張する事件』(とり・みき)/『バンパイヤ/ロックの巻/バンパイヤ革命の巻』(完結/手塚治虫)ほか
体調、夕べより悪化する。
どうにも寒気がしてダルいので、職場に連絡を入れて休もうとしたら、偶然にも積雪のせいで職場自体、休みになっていた。どうも同僚がのきなみ「雪でたどり付けませ〜ん」と泣きの連絡を入れまくったらしい。全く、これだからイナカの職場は(^_^;)。
もともと休日なんだから休んでいいんはずなんである。
ホッとして昼寝。
しげは、10時から芝居の練習に。
台本が上がらなかったのでまたブツブツ文句を言われるが、「来週までには上げる」と約束させられる。
「あと一週間で書けると?」
「書き出したら速いから。一んちあれば充分だよ」
「そう言ってギリギリまで書かんやん。アンタ、夏休みの宿題、最後の2、3日で書くタイプやろ」
いや、それはなかったなあ。夏休みの宿題はどちらかというと早めに仕上げてあとは遊んでたほうだ。最後の2、3日でできる程度のレベルの宿題なら、最初にやっちゃったほうが楽に決まっている。
台本が宿題と一緒にならないのは、アタマの中で寝かせて置けば寝かせておくほど、面白くなるからである。ギリギリになる面があるのも仕方がないと思ってほしい。
練習は3時半には終わるはずである。
けれど、5時を回ってもしげはいっかな帰ってこない。
どうしたのかと思っていたら、ようやく7時を回って帰宅。
練習後、打ち合わせもかねて、其ノ他君、鴉丸嬢と天神の「ナーナック」で食事をしてきたとか。
以前も書いたが、本場のインド料理をむちゃくちゃ愛想のいいインド人が目の前で作ってくれる料理屋である。店内がすげえ狭いんで、インド人ととってもアットホームな雰囲気にになれます(^^)。
「あの二人、『ナーナック』で食事するの初めてかね?」
「だってよ」
「インド人にはビックリしたろう」
「其ノ他君は受けてたけどね」
「鴉丸さんはどうだった?」
「『食えるもんがない』って泣いてた」
「辛いのダメなの?」
「おなかの調子が今悪いんだって。だからカレーじゃなくてスープを頼んだんだけど……」
「辛かったんだろう」
「うん。『甘かった、インドを舐めてた』って言ってた」
結局、味は気に入ったのかどうか。鴉丸嬢もしげに負けず劣らず偏食っぽいから、少しは本格的な料理を食べる習慣、身につけたほうがいいと思うんだけどな。
マンガ、とり・みき『膨張する事件』(筑摩書房・1155円)。
ポール・サイモンはなぜよこたとくおの顔をしているのか?
いや、もちろんそれが面白いからなのだけれども、音楽畑には全く疎い私にでさえ、この作品集の中で一番面白かったマンガが、アルドン・ミュージック社のミュージシャンたちを、トキワ荘の面々の自画像キャラで描くという『アルドン荘物語』だったというのは、とりさんにとってはちょっと面白くない事実ではなかろうか。要するにせっかくの面白いネタを、とりさんの絵柄は十全に表現しきれてはいない、ということだからである。
その件について語る前に、このもしかしたらとり・みき最高傑作かもしれない『アルドン荘物語』の「配役」について紹介しておこう。
バリー・マン………………………赤塚不二夫
ドン・カーシュナー………………寺田ヒロオ
ハワード・グリーンフィールド…藤本 弘(藤子・F・不二雄)
ニール・セダカ……………………安孫子素雄(藤子不二雄A)
キャロル・キング…………………水野英子
ゲリー・ゴフィン…………………石森章太郎
テディ・ランダッツィオ…………つげ義春
ポール・サイモン…………………よこたとくお
どうです、これだけで笑えてきませんか。
彼らの出会い、修業時代、デビューをわずか2ページで描き切ったのがこの『アルデン荘物語』なのである。名前は出て来ないが、アルドンのもう一人の創立者、アル・ネヴィンスは、当然手塚治虫であろう(^o^)。
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01月05日(日)
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