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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■確信犯だったのか柳美里/DVD『ビリイ★ザ★キッドの新しい夜明け』/『新暗行御史』第四巻(尹仁完・梁慶一)ほか
ついうっかり書き忘れていたが、しげの初心者マークがついに外れた。
なんだか永遠に初心者ってイメージがあったんだが、時間は確実に流れているのである。流れてるだけって気もするが。
今、初心者マークはウチの玄関のドアに二つ並んで張りつけられています(^o^)。
柳美里のデビュー作『石に泳ぐ魚』の改訂版が刊行されることになったとか。
改訂前の小説は、主人公のモデルとなった女性のプライバシー、名誉などを侵害したとして、出版差し止めの最高裁判決を受けたのだが、その際に指摘された「問題の箇所」を全て書き換えたそうで、こうなるとあの裁判は改訂版を出すための布石だったのかなとカングリたくなる。『脱ゴーマニズム宣言』と同じ手だね。
モデル女性の弁護団は「話題性を逆手に取った商業主義だ。女性の苦しみをこれ以上増やさないためにも、出版を自制すべきだ」と訴えているそうだが、当の女性は「もうこの件には関わりたくない」とも言っているらしい。
原告側はこの改訂版についても出版差し止めを求めたが、一審判決で棄却されたという経緯がある。となれば最終的に出版を止めることは出来ないんじゃないかな。裁判自体は原告の勝訴なんだろうけれど、実質的には柳さんの勝ち、ということなんだろう。なんだか後味が悪いな。
とりあえず出たら買って読んでみましょうかね。
しげは職場の飲み会で朝帰りである。っつーかいつも朝帰りなんだけれど、今日は9時過ぎまでどこぞで遊んでたらしい。でも今日はAIQの集まりもあるんだけど、からだ持つのか……と思ったら早速寝室でイビキをかきはじめた。「寝る時間がない」とかしょっちゅう言ってるが、家事がいっこうに進んでないことからそれが全くのウソであることが解るのである。
だからいい加減でテメエが血塗れにしたオレのパンツ洗えって。
DVD『ビリイ★ザ★キッドの新しい夜明け』。
1986年にパルコが製作したスーパーエキセントリック&キテレツな映画がついにDVD化。
いや、これはマジで欲しかった待望の一枚。誰もが認める傑作というのでなく、思いっきりカルトなんだけれど、公開当時からこれは私のフェイバリットムービーのベスト3に入ってるのである。それにしてもまさかこんなマイナーなのが21世紀に復活してDVDになるとは思ってもみなかった。これに出演している役者さんたち、今は有名になっている人が多いけれど、当時は殆どが無名のド新人だったのである。
おハナシもちょっとマトモじゃない。
高橋源一郎の『さようなら、ギャングたち』『虹の彼方に』『ジョン・レノン対火星人』をベースにしてるというタテマエにはなっているが、実際は山川直人監督の暴走大爆発なオリジナル脚本である。
国籍不明の酒場「スローターハウス」(こりゃ間違いなくヴォネガットへのオマージュだろう)は今しも横行するギャングたちに狙われていた。主人公、ビリィ・ザ・キッドは自分を用心棒として売りこむが、既にそこには6人の用心棒たちが集められていた……。
はい、これが『七人の侍』のパロディだってことは分りますね。けど、問題はその集まった七人にあるのです。
ビリィ・ザ・キッド以外の時代考証無視&国籍不明のその6人とは!
宮本武蔵!
サンダース軍曹!(あのテレビドラマ『コンバット』のですよ)
マルクス・エンゲルス!(カール・マルクスとフリードリヒ・エンゲルスが合体したそうな。確かに「マルクス・エンゲルス」を一人の人間だと思ってたバカな大学生ってよくいたよな)
104!(電話番号案内の「104」です。「人じゃないじゃん」って、人なんだよこの映画では。番号案内は便利なのでなんでもできるそうである。……って意味不明)
中島みゆき!(なんで中島みゆきが用心棒? なんて理屈で考えてはいけない。演じてる方は下記を参照。中島みゆき本人も気に入っているとか)
全くなんなんだよ、このデタラメさは!
ここで引いちゃうマジメな人にはこの映画、絶対に楽しめませんね。宮本武蔵が眼光鋭く酒場の床掃除してるオカシサ、ピンときてほしいんだけどねえ。
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10月26日(土)
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