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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■漫画映画復活!/映画『猫の恩返し』/『ああ探偵事務所』1巻(関崎俊三)/『美女で野獣』1巻(イダタツヒコ)ほか
 午前中はひたすら寝る。
 朝のアニメがなかなか見られなくなってるけれど、ビデオに録ってても見る時間がないからなあ。やっぱり早起きしてしっかり見るしかないのである。
 昼になって起き出してきたしげが、「今日はどこか出かける?」と聞くので、「今日は映画に行くんだろ? 『猫の恩返し』」と返事すると、「な〜んだ」とつまんなそうな声。
 「映画行くの、なんかいやかよ」
 「そうじゃなくて、映画は映画で別にデートがしたいと」
 結婚して10年だってのに今更「デート」もくそもねーだろと思うが、それくらいしげの交際範囲が未だに狭いということなのだ。普通に主婦やってたら、亭主ほっぽらかして休日は出歩いたりしててもおかしくない。
 それを思うと、なんだかんだとケンカしながらも休日はたいてい一緒に過ごしているというのは、結婚生活を続けていく上での秘訣かも知れない。
 つまりトモダチ少なくしたほうが夫婦は円満にいくということなのである。意外にこれ、真理じゃないか。

 昨日の「ルンバルンバ」が忘れられないのか、昼食はまた「びっくりドンキー」。
 昨日は二人でトールサイズを分けたが、今日はしげ一人でスモールサイズを頼む。けど、スモールでも結構大きいよ。しげがまた嬉しそうに飲むんだよね、これを。食欲が人生の幸福の98%ってやつは悩みがなくていいよな。
 しげはいつもハンバーグディッシュを頼む。ハンバーグとご飯が分けてなくて一つの皿に盛ってあるのだが、このほうがしげには面倒臭くなくてよいのだろう。あるいは「お子様ランチ」のイメージがあるので嬉しいのかも。どっちにしろ発想が子供である。
 私はオトナなので、普通に焼き皿に乗ってるのを頼む。パインバーグステーキというやつだが、昔はこの果物と肉を一緒に食べるという発想についていけず、食わず嫌いであった。ところがあるときこれを食べてみたら果汁が肉汁と程よく混じって甘酸っぱく、実に美味い。考えてみたらカレールーとかにもリンゴ汁入れたりするから、不味いはずはなかったのだ。やはり好き嫌いはよくないね。
 最近知ったのだが、この「びっくりドンキー」、経営してる会社「アレフ」っていうのね。もちろんあの「オウム真理教」の「アレフ」とは何の関係もないのだけれど、ホームページ覗いてみると表紙にいきなリ「オウムとは関係ありません」と書いてある。ほかにも「狂牛病にはかかってません」とか、いろいろ言い訳しなきゃならないことがやたら多いみたいで、ここんとこ随分苦労している様子である。
 多分、店でも客にそのこと聞かれることあるんじゃないかな。そのための「返事マニュアル」とかもあったりして。わざと「おたく、オウムと関係あるの?」とか聞いてみたい気もちょっとするが、さすがに意地悪すぎて聞けないなあ。誰か心臓に毛が生えてるやつ、聞いてみないか。


 AMCキャナルシティ13、到着して見ると、映画の上映時間までにまだ2時間ほど間がある。とりあえずチケットだけは買ったものの、さて、その間、どうやって時間を潰すか。
 「先に天神回っていい?」
 「いいけどどこ回ると?」
 「LIMBで予約してたDVD買うだけだよ。あとはせいぜい福家かな」
 「それくらいなら……」
 「2時間しか時間がないし、予めどことどこ回るって言っとかないと、必ずあとで『ああ、もう間にあわ〜ん』とか文句言うやん」
 「なん、それ」
 そうなのである。しげはともかく「時間恐怖症」で(ともかく怖がるのが多いやつだね)、映画が始まる1時間前くらいに現場にいないと落ちつかないのである。私だってギリギリの時間までブラブラしようって気はないが、1時間映画の前でぼーっとしててどうするのか。
 「3軒も4軒も店を回る気はないよ。一つの店に30分かかるとしたら、2軒で1時間、往復の時間に30分、だいたい30分前には映画館に帰ってこれるやろ」
 ここまで細かく説明して、やっとしげを納得させる。

 ベスト電器のLIMBでは予約しておいたDVDを数枚購入。

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07月20日(土)
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