ID:10788
無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
[491718hit]

■芸能界の宿便/『名探偵コナン』38巻(青山剛昌)ほか
 野村沙知代が浅香光代と渡部絵美を相手取って、名誉毀損の民事訴訟を起こしたとか。
 ハズしてねえよなあ、と感心しながら笑っちゃったのだけれど、これは野村沙知代が自分のキャラをハズしてないということであって、世間的には今更またサッチーミッチーかと、どうにも困ってるんじゃないかと思う。
 何しろ、これを報道しているスポニチの記事からして、サッチーの肩書きは「元タレント」である。アレがタレントだったかどうかも疑問だけど、「元」だぜオイ。そうまでして肩書きをつけなきゃならんのかと思うが、ニュースの送り手としても困ってるんだろうな。
 はっきり言っちゃえば野村沙知代なんて、もう終わっちゃってるのだ。というか、終わらせたいのよね、世間はもう。なのにまた出てくる。しかも以前と全く変わらないキャラで。これはもう、「困ったねえ」としか言えないのではないか。さっきからほかの表現がないかと考えてるんだがあとは「参った」くらいしかない。いや、降参したわけじゃないからやっぱり「困った」だね。うーん、困った(~ー~;)。
 昔はみんな、サッチーに対して本気で怒ってたんだろうと思うのだ。彼女が嫌われ始めた始まりが何だったかはもう忘れたが、経歴詐称疑惑だのなんだのあったよね。個人的には豊島園かどこかのCMで水着になったとき、あの人絶対誰かに刺されるぞと思ったが、意外に世間は寛容であった。もっとも、あんなのと刺し違えて人生棒に振るバカもそうそういまいが。
 問題はそこなのである。
 誰もがサッチーを悪役の象徴として見てはいたが、さて、ではアレが悪人として大物であったかというとそこまでは言えない。RPGでアレがラスボスだったら、倒す前にそのゲーム買わないと思う。倒してカタルシス覚えるかって言ったら、覚えないね。まず、ゲームに費やした数時間が人生の無駄であったと実感するだけだろう。
 要するに、アレって「クソババア」の粋を一歩も踏み出ちゃいないのだ。あんなのの講演会になぜかオバサン連中が集まってたってのも、ババアんとこにババアが群れてたってことなんで、不思議でも何でもない。傍若無人で自分が正義、他人を蹴り倒してトンズラこくババアはそのへんにだってゴマンといるし、多分、今、コギャルとか呼ばれてるバカオンナどもも数年後にはそうなる。で、残念ながらこいつらは法律では取り締まれない(-_-;)。手を出せば傷つくのは自分のほうだということもよーく解ってる。
 だから、サッチー、ミッチーの争いは、視聴者にとっては渡りに船だったわけだ。毒をもって毒を制す(^o^)。スポニチの記事、浅香光代の肩書きも「タレント」だったぞ。無知ではあるが、サッチーと同列にしか見られてないってのも事実だ。ネコの首に鈴をつけるのを別のネコにしてもらった感じか。
 最終的に脱税というコツブな罪で起訴。っつーか、元々たいした悪人じゃないんだから、これが限度だろう。それでも世間はホッとした。溜飲が下がるというより、「やっと終われる」感が強かったのではないか。
 マスコミもつい悪ノリしすぎていたのだ。
 時代は常に悪役を必要とする。現実に巨悪というか、ほんまもんの悪役はホレ、おソトを見回せばいくらでもいるのだが、ホンモノに噛みつくのは怖いからできない。だからサッチーだのムネオだの、コツブで叩きやすいキャラを用意して妥協する。ビフテキが食えないから吉野家の牛丼でガマンするようなもんか。
 でもそんなのって、言ってみればただの虫抑えだしね〜、長持ちゃしないしさせるわけにもいかないのよ。なのに腸のどこかに宿便みたいに残ってたものだから、早いとこ流したかったんだよねえ、マスコミは特に。
 けど、流しきれなかった(^_^;)。おかげで屁が臭い臭い。祭り上げたマスコミもすっかり持て余して、その臭い屁にやられているのだ。で、私ゃそのマスコミの「困った」ぶりを見て「いい気味だ」と思ってるのである。どーでもいー悪人を仕立て上げて、もっと責めなきゃならない悪人を見逃してきたツケがちょっとだけ回ってきてるのだ。少しは困って屁を嗅いでろや。


 昼、同僚たちと季節外れの慰労会。
 近所の寿司屋から出前を頼むが、久しぶりに食う回転でない寿司はやっぱり美味い。

[5]続きを読む

07月18日(木)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る